米・ヤマトの支配と収奪 抵抗を続ける沖縄の人々
しばたてつや(名護市ネコと在住)
今年のハロウィンで、米軍人は3件の暴力事件を起こした。さらに、10月29日、キャンプシュワブでの米軍関係者のコロナ感染は11人、11月2日同基地で新たに3人の感染が確認されている。
「復帰」から40年近く経つが、ヤマトと沖縄の非対称な関係は続いている。北部ヤンバルの森は「観光」産業のために削られ、「負担軽減」、「唯一の選択肢」、「危険性除去」のためとして、海草の生える浅瀬の浜は埋め立てられた。
県が容認し、浦添市長の受け入れ表明によって合意してしまった那覇軍港の浦添西海岸「移設」の開発計画も、同様の力学が働いている。カーミージー(亀瀬)の海として住民から愛されてきたが、「復帰」直後の74年の日米合同委員会後、SACO=日米特別委員会で取り決めた数々の条件=制限によって米軍とヤマト資本に差し出されるのだ。
2016年6月、私は初めて沖縄へ行き、県民大会に参加した。うるま市の女性(20)が、元米海兵隊員の男性に殺害された事件を受け、追悼と海兵隊撤退を求める6万5000人が会場を埋め尽くした。共同代表を務めた玉城愛さん(名桜大4年)の、「同じ世代の女性の命が奪われる。もしかしたら、私や私の友人だったかもしれない」の言葉が胸に響いた。
基地があるがゆえの事件だ。加害者は、性暴力事件に関して加害者に甘く、サバイバーに偏見と無関心の眼差しを向ける日本社会の風潮と法律の欠陥を知っていた。
映画「モトシンカカランヌー」(=元銭がかからない)は、沖縄が日本に「復帰」する前の映像だ。ヤマトの労働組合が「連帯」目的で団体旅行し、コザの風俗で女性たちを「見物」するシーンには腹立たしさをおぼえた。
ヤマトと沖縄との圧倒的な経済格差と男女の力関係の中で消費されながらも、女性たちは懸命に生きていた。他にもハジチ(刺青)を隠し切れず苦労したオバァの話や、全軍労の基地フェンス前のストライキ、金武湾を守る会の住民を捉えた映像が記録されている。
菅義偉首相は、SACO合意を「普天間=辺野古問題の原点」と位置付ける。しかし、日米の「合意」はあっても沖縄の「同意」はない。SACOWA(県も含めた協議枠組み)の前に、SACOの矛盾に満ちた暴力性を再検証すべきだ。
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