キム昌太くんの美しさに悶えている間に、いつのまにか時間が過ぎていたようだ。
キンコンカンコーン
「はえええ!?もうじゅぎょー!?」
「ふふ、ゆりみちゃんは元気だね」
そうして授業が始まったの!アタシは一生懸命にセンセーの話を聞いたわ!だってイケメンだったんだもん♡
そしてそんなアタシをキム昌太くんは優しい目で見つめてるの!ずっと!
「はい、じゃあ教科書1403ページの…」
イケメンセンセーが教科書のページを指定する。
そこで気づいた。
「あっアタシ!教科書持ってない!?」
そーだ、今日の朝は急いでたんだった!まさかカバンにポッキーゲーム用のポッキーしか入っていないだなんて!アタシったらおっちょこちょーい!
「…僕でよければ、貸そうか」
「えっ!、!、!、!」
そこへ助けの手を差し伸べてくれたのがキム昌太くん!
「ぜっぜひ!♡」
もちろんお願いしたわ!
ーーー少し寄せられた二つの机を橋渡しするように、開かれた教科書。
一緒に眺める地中海の写真。
隣を見ると、窓からの光で照らされているキム昌太くん。
メガネの向こうで伏せられた瞳。
儚げな、横顔。
ふと、隣のパスタの写真を撫でてみる。
「…っ!?」
なんと、同時にキム昌太くんも同じ写真に触れたの!
アタシのきゃわいい指と、キム昌太くんのふくよかで優しさを孕んだ指。
ふと触れる。
キム昌太くんはびくんと跳ねて、そしてごめん、と微笑む。
嗚呼、なんて。
なんてキム昌太くんは素敵なの…。
キム昌太くんのことを考えるだけで、心がギュッとするの。
そして少し、ほわっとして、でもきゅっともする。
これってもしかしてーーーーー
「恋!?!?!?」
それと同時だった。
キーンコーンカーンコーン
アタシ達の夢の時間に終末を告げるような、機械的な音声。
すると隣にいるキム昌太くんは微笑んだ。
「ゆりみちゃん、ありがとう
次の授業は…、音楽だよ
次の地理でもよろしくね」
キュウウウウウウウウン‼︎
ーーー
アタシは高鳴る胸を抑えようと頑張りながら音楽室に着いた。
「なあんだキム昌太くんとは遠くの席なのかあ」
HRと席が違うのは移動教室の定めだよねえ♡
すると隣から、声が聞こえた。
「シー!シー!授業が始まりますよ」
何よコイツ可愛い女の子にシーって。
黙れってこと!?!?
イケメンキム昌太くんとは大違い!💢💢💢
最高すぎww 応援してます❤🔥