日韓条約成立・朝永博士にノーベル賞・礼宮さまご誕生…1965年のニュースをカラー化
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読売新聞の夕刊企画「Color the News」では、モノクロ(白黒)で残された昔のニュース写真を、AI(人工知能)の力を借りてカラー化している。
今回の題材は昭和40年(1965年)の10大ニュース。日本と韓国の国交が正常化した年だ。
この年の10大ニュースの第1位は「日韓条約成立」。続く第2位が「朝永博士のノーベル賞受賞」だった。しかし、第3位は2年前に誘拐されて行方不明だった幼児が遺体で見つかった事件。以下も鉱山事故や漁船遭難、汚職事件、大型倒産などが並んでいる。その中で「礼宮ご誕生」が明るいニュースとして第6位に入った。痛ましい事件や事故も相次いだ年だったが、その中から前向きのニュースを報じた紙面の写真をカラー化した。
1枚目と2枚目は、日韓基本条約の調印式の様子である。場所は日本の首相官邸の大ホールだ。AIは人工物のカラー化は苦手なので、調印式に臨む人たちの衣服はざっくりと青系で濃淡をつけ、調印会場のテーブルクロスやカーペットは赤系で濃淡をつけるだけだった。
このため、出席者の背広は茶色を混ぜるなど、修整してバリエーションをつけた。実際の色とは異なるかもしれない。また、テーブルクロスやカーペットについては、5年後に同じ大ホールで行われた別の外国との調印式のカラー写真があり、テーブルクロスは緑、カーペットは赤であることがわかった。こうしたカラー資料を参照して修整している。
3枚目は、晩酌中にノーベル物理学賞を受賞したとの知らせを受け、家族とともに喜ぶ朝永振一郎博士(左端)。祝いの電話をかけてきたのは、先にノーベル物理学賞を受賞していた湯川秀樹博士だ。朝永と湯川は中学から京都帝大まで同級生であり、物理学者としても
この写真でもAIは、どの人の衣服も同じ青系でざっくりと濃淡をつけるだけだった。このため、夫人のカーディガンを赤系にするなど、修整してバリエーションをつけている。
4枚目は、礼宮さま(現在の秋篠宮さま)のご誕生を報じる紙面に載った写真。兄の浩宮さま(現在の天皇陛下)が歓声を上げている。AIは人物のカラー化は得意だ。この写真はかわいらしい浩宮さまの表情が主役なので、カラーリングは順調に進んだ。
ただし、この写真は、弟のご誕生を知って喜んでいる場面ではなく、その2週間ほど前に幼稚園の子たちと一緒に上野動物園を訪れた時の表情である。礼宮さまがお生まれになったのは午前0時過ぎだったため、朝刊にはあらかじめ撮影しておいた写真を載せるという、当時の苦心の編集だった。