CC-Link IEのグローバルシェアは3%。
日本のFA現場にいると、CC-Link系が普通に使われているので、このグローバルシェア率の低さを見ると驚く人が多いと思う。しかし、実際にCC-Link系が使われているのは、日本と東アジアのごく一部とほぼ言ってもいい。
これは技術的な優劣の問題ではなく、構造的な結果と、取ってきた戦略の問題だと思う。
■「三菱FAのシェアがCC-Linkを連れている」構造
CC-Link IEの普及の原動力は、規格単体の自走力というより、三菱FAの顧客基盤。三菱PLCを使う現場では自然とCC-Link系が選ばれやすい。
しかし、裏を返せば三菱FA機器を使わない現場では、わざわざCC-Link IEを選ぶ理由が薄くなる。
■エコシステムの自己強化ループで出遅れた
産業用ネットワークは技術仕様だけでは決まらない。
対応機器が多い規格は採用されやすく、採用が増えるほど更にベンダーが集まる。
PROFINET、EtherNet/IP、EtherCATはこのループを早期に回し始めた。かたやCC-Link IEは、TSN世代でも対応製品の裾野拡大に苦しんでいるように見える。
■地域の壁が厚い
欧州はSiemens主導のPROFINETやBeckhoff主導のEtherCAT。(更にEtherCATはモーション系でも強い)
北米はRockwell主導のEtherNet/IP。
この勢力圏がかなり強い。
アジア以外でCC-Link IEが標準採用に入り込む余地は、かなり限定的だと思う。
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因みに安川のMECHATROLINKのグローバルシェアは、数字として出てこないくらいの規模感。
産業用ネットワークは、性能表だけでは勝てない。対応機器、採用実績、海外装置メーカー、保全性、ユーザー標準仕様まで含めたエコシステムで決まる。
つまり市場は、自社系ネットワークで閉じる方向ではなく、EtherCATのような広いエコシステムに接続する方向へ動いている。
なので安川も三菱も積極的にEtherCAT等の海外勢ネットワークに対応していく。しかしその逆方向、つまり海外勢からCC-Link系への対応って、実は消極的。
なので今後、CC-Link系のシェア率は更に小さくなっていくと思う。