「ボークでは?」周東佑京の衝撃ホームスチール“じつはパニック状態だった”現場…柳田悠岐も困惑「ボールカウントが消えた…」ソフトバンク監督らの証言
柳田も混乱「ボールが消えてるやん」
柳田にも試合後に話を聞くと「あれはなんでボールが消えたんスか?」と状況を掴めていない様子。筆者から公式記録員の見解を伝えても「いやいや、投球したでしょ。あれ? ボールが消えてるやんってなりましたもん」と最後まで困惑気味だった。 柳田の背中を見送った後、1つの疑問が湧いた。 あれが送球だったとして、柳田が仮にバットを出した場合は守備妨害をとられて周東のホームスチールは幻になったのだろうか……と。一方で投球だったと判断された場合は、捕手の松川虎生がホームベース上まで前に出て捕球をしており、打撃妨害などとジャッジされる可能性も考えられるだろう。
深まるナゾ…「もし柳田が打っていれば?」
すでに審判員や公式記録員は球場を後にしていたため、ソフトバンクの球団関係者に訊ねたところ、このような見解を示してくれた。 「ルール上はともかく、柳田からすれば毛利がプレートを外したのがはっきり確認できなかったはず。審判だってボークもボール球判定も下していないんだから。なのでバットを出していれば、おそらく審判団が集まって協議をして、ボールデッドという扱いになって2アウト三塁からやり直しになるんじゃないかと思いますけどね」 あくまで私見にはなるが、筆者としては腑に落ちる回答だった。 兎にも角にも、周東のプロフェッショナルな準備や洞察力、そして神足という才能が生んだ球史に残るビッグプレー。もしや、前々から密かに狙っていたプレーだったのでは? 「いや、全然。打って返してもらった方がラクです(笑)。アウトになったら『あー』って言われるでしょ。最悪じゃないですか。やってみた達成感とかもないですね〜。こういうのがあるかもと思わせるだけで相手チームは嫌でしょうし」(周東) また、5月10日は母の日。この日はホームスチール成功直前の打席で適時三塁打を放つと、5回にも適時打をセンターへ運び4打数2安打2打点2盗塁の大活躍だった。試合後のヒーローインタビューでは亡き母を思い出しながら「母に“そろそろ頑張れ”と言われているような気がしながらやっていたので。今日は本当にありがとうと伝えたいと思います」と語り、涙を浮かべる場面もあった。
(「野球のぼせもん」田尻耕太郎 = 文)
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