こめおの蟹ラーメン店「かにを」に中国産使用疑惑 国産アピールしてきた姿勢との食い違いに批判の声
大量発生したオオズワイガニを販売
同年夏には、北海道襟裳岬の漁業協同組合を訪問。2021年の赤潮被害により大量発生したオオズワイガニが小さいサイズのまま市場に流通し、風評被害で漁業者が苦境に陥っている現状を取材しました。現地の漁師から500杯を一括で買い付け、自身も漁船に同行して合計500kgのオオズワイガニを獲った様子をYouTubeチャンネルで公開。「僕が命懸けで取ってきたカニをふんだんに使ったカニラーメン」と紹介し、これらのカニを通販「カニラーメン2.0」と「カニおせち」の素材として販売しました。同年9月には新会社「旨味(UMAMI)」を設立し、無添加・無化学調味料・素材本来の味を引き出すというブランドの軸をさらに明確に打ち出しています。
このように、プロジェクト発足から店舗オープンまでの約1年半の間、こめおは「カニ漁解禁の旬のカニ」「自分で漁師に同行して獲ってきたカニ」「赤潮被害を受けた北海道の漁業者からの直接買い付け」「化学調味料に頼らない素材主義の料理人」といった、国産・高品質・産地直送のメッセージを繰り返し発信し続けてきました。
店舗のラーメンについては言及なし
ただし、これらの発信を改めて整理すると、店舗「かにを」で使用されるカニの産地について、こめお自身が具体的に明言した発信は確認できません。能登半島地震との関わりは、被災地への訪問・おせちの寄付・石川県漁業協同組合への寄付検討といった「支援」の形で示されていたものであり、能登産のカニを調達するというものではありませんでした。また、「漁師から相談を受けた市場価格が崩れたカニを活用する」というエピソードについても、北海道襟裳岬で赤潮被害により大量発生したオオズワイガニを買い付け、通販「カニラーメン2.0」と「カニおせち」の素材として活用するという取り組みの話であり、店舗「かにを」で実際に使用されるカニの調達ルートとは別の話でした。
つまり、SNS上で「能登で獲れすぎたカニを活用するプロジェクト」と紹介されてきたXユーザー側の理解は、こめおの能登支援活動と北海道での通販商品向けの蟹の取り組みを一つに結びつけた、必ずしも事実とは一致しない解釈だったと言えます。
日本産をイメージさせてきた
しかし、こめお自身が約1年半にわたって、能登被災地への訪問とおせちの寄付・石川県漁協への寄付検討・市場価格が崩れたカニを活用するというエピソードを繰り返し発信し、「日本国内の漁業者を支援する、国産のカニを使ったプロジェクト」というイメージを視聴者に持たせてきたことは否定できません。
店舗「かにを」で実際に使用される蟹の産地について、こめお本人がこれまでに明言した形跡はなく、今回の疑惑が浮上した後も執筆時点で産地についての説明や反論が確認されていない以上、これまでの発信内容との食い違いを問われ、批判の声を受けるのはやむを得ない状況に置かれていると言えそうです。
なお、こめおとラーメンをめぐっては、1月にも他店のラーメンを「800円のどこにでもあるラーメンって感じでした」と評した投稿が炎上し、「料理研究家リュウジ」(同560万人)から「お前が800円でうめえラーメン作ってみろよ」と指摘を受ける騒動もありました。
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