高騰する米国内のガソリン価格 イラン戦争開始以来52%上昇
オークランド、カリフォルニア州、5月7日 (AP) ー イラン戦争の影響で米国内のガソリン価格の上昇がドライバーの財布を圧迫しており、戦争が長期化すれば、これから夏にかけての市民の旅行計画に影響を及ぼしかねない。 AAA(アメリカ自動車協会)のデータによると、米国内のレギュラーガソリン1ガロン(約3.8リットル)あたりの価格は先週31セント(約48円〜49円)上昇し、6日には平均4.54(約709円〜710円)ドルに達した。これはイランとの戦争が始まる前の価格より52%高い水準だ。 ドライバーがガソリンスタンドでより多くの代金を支払わなければならない主な理由は、戦争によってホルムズ海峡付近で石油タンカーが足止めされているためだ。この海峡は、通常、世界の原油の5分の1が通過する狭い水路である。ガソリンの主原料である原油価格は、イランが自国沖にあるこの水路を事実上封鎖したため、過去2カ月間の大半で上昇した。 4月中旬、紛争が沈静化する兆しが見られたことを受け、米国のガソリン価格は2週間近く連日下落した。 しかし、ホルムズ海峡をめぐる米イラン間の対立が激化し、石油供給が逼迫し続けたため、ガソリン価格は反転し、再び上昇し始めた。 ガソリンスタンドのオーナーが給油所の価格を設定するが、その価格決定には多くの要因が絡んでいる。 ガソリン価格の主な構成要素は、原油1バレル(159リットル)の価格だ。米国エネルギー情報局(EIA)によると、2025年の米国では、ガソリン1ガロンあたりの価格のうち約51%を原油価格が占めていた。 つまり、原油価格が上昇すれば、一般的にガソリン価格もそれに追随するということだ。市場に出回る原油量が減れば、原油とガソリンの価格は高くなる。 国際エネルギー機関(IEA)によると、戦争中にイランがホルムズ海峡を事実上封鎖したことが、石油市場史上最大の供給混乱を引き起こし、4月上旬には原油価格が1バレルあたり112ドルまで高騰した。 6日、米国とイランが戦争終結に向けた暫定合意に近づいていると見られたことを受け、原油価格は1バレル100ドルを下回った。この傾向が続けば、ガソリン価格も下がる可能性がある。 米エネルギー情報局(EIA)によると、ガソリン価格のうち連邦税と州税が約17%、精製コストと利益が14%、流通・販売費が17%を占めている。カリフォルニア州など一部の州では、高い税金と精製コストにより、ガソリン価格が全国平均を大幅に上回っている。 ガソリン価格がどこまで上昇するかは誰にも予測できない。米国ではレギュラーガソリン1ガロンの価格が、2022年5月初旬よりも現在高くなっているが、当時もメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)にかけて価格は上昇し続けたと、AAAは述べた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)