日本大学は、学生が安心して学べる環境づくりの一環として、全学部で生理用品の提供体制を整備した。日本大学の渡辺美代子・業務執行理事に話を聞いた。
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「私自身には、生理用ナプキンがトイレに置いてあるという発想は全然ありませんでした。それが変わったきっかけは、海外に行った時。企業だったんですが、トイレに無料でナプキンが置いてあったんです。それを見て、なるほど、ナプキンを持って歩かなくていいんだと思ったら、日本でもできたらいいなと思ったんですね」
日本大学ダイバーシティ推進委員会委員長として、全学部での生理用品の提供体制を強力に推進した渡辺美代子・業務執行理事はこう語った。
女性なら誰しも覚えがあるだろう。生理用品を交換するためにトイレに行くとき、見られてはいけないように、こそこそと生理用品を隠して持ち歩く。生理中で体調がよくない上に、こんな気を使わなければいけない。
「いつ来るかわからない」不安
「特に若い学生は生理の周期が不安定だったりで、いつ来るかわからないこともある。予定していないのに急に生理が来てしまった時に、そこから買いに行くとか、家まで取りに行くのはとても負担ですよね。生理用ナプキンは女性にとっては当たり前で、トイレに行ってトイレットペーパーを使うのと同じこと。だったらトイレットペーパーと同じように生理用ナプキンがあってもいいんじゃないかと思いました」(渡辺業務執行理事)
反対の意見をいう人にも、「トイレットペーパーと同じです」と話したら、「それはそうだ」と納得してくれたという。
経済的な理由で生理用品を購入できないといった「生理の貧困」は、コロナ禍で注目され、女性の健康や尊厳に関わる重要な課題となっている。2022年3月、厚生労働省が「『生理の貧困』が女性の心身の健康等に及ぼす影響に関する調査」を公表。「新型コロナウイルス感染症発生後(2020年2月頃以降)から現在までの間に生理用品の購入・入手に苦労したこと」について、年代別にみると18・19歳、20代以下で「ある」の割合が他の年代より高いという結果になった。