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アイヌ民族めぐる北大の看板 「謝罪なき敬意」表明、専門家から批判

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大滝哲彰
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 「先住民族に対する敬意の表明」。こう題した看板を開学150年を迎える北海道大学が3月末に設置した。キャンパスにかつてアイヌ民族が暮らしていた歴史的事実が刻まれている。だが、看板に記された18行の文章に専門家からは疑義を呈する声が上がっている。なぜなのか――。

 看板の文字は、カタカナ表記のアイヌ語、日本語、英語でそれぞれ記されている。

 明治初期までアイヌ民族のコタン(集落)があった事実に触れ、「明治の初めに和人にとって『開拓』と呼ばれた事業が進められたことで、アイヌ民族はこの地を離れざるを得なくなりました」と書かれ、アイヌ民族に「深い敬意」を示している。

 これは、国際的に「Land Acknowledgement」と呼ばれる表明で、日本語訳は「土地への謝意(または承認)」。集会、講義、会見、看板などで、その場所が先住民族の土地であり、植民地化の背景などを認める政治的な声明とされる。

 「看板の文言には主語が欠落している。自分たちの責任、加害性に触れず、あたかも自然に『開拓』が進んでいったような書きぶりで、他人事のようだ」。国内外の先住民族政策に詳しい室蘭工業大の丸山博名誉教授は言う。

 明治政府は、北大の前身であ…

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