トランプ氏の精神機能「低下」 専門家36人「明白かつ差し迫った危険」

精神科医や神経科医ら著名なメンタルヘルス専門家36人は、トランプ米大統領が職務遂行に精神面で適格でなく、米国と世界に「明白かつ差し迫った危険」をもたらしていると厳しく警告する書簡を提出した。書簡は北東部ロードアイランド州選出の上院議員2人により4月30日に議会記録に収載された。この措置に関するプレスリリースは5月5日夜に出された。

(Gage Skidmore)

議会記録に収載したのはシェルドン・ホワイトハウスとジャック・リードの両上院議員。この書簡は、保守派からリベラル派まで、宗教や経歴も異なる医療専門家らが、異例なほど踏み込んだ内容で、警鐘を鳴らしたものだ。この取り組みを主導しているのは、米精神科医で作家のヘンリー・デビッド・エイブラハム医師。1985年のノーベル平和賞共同受賞者の1人だ。

エイブラハム医師は、「大統領の精神的不安定さと、彼を職から解く必要性について懸念を表明するため、私がともに取り組んできた医療関係の同僚グループ」に言及した上で、「これは明らかに論争を呼ぶものであり、決して容易に実現できるものではない」と述べた。その上でエイブラハム医師は「しかし、感情的に不安定なトランプ氏が核のボタンを握っている以上、言わなければならない」と付け加えた。

書簡は、トランプ氏に「認知機能の顕著な低下」が見られると指摘。まとまりを欠いた発言や事実関係の混同、重要な手続き中に眠気があるように見える場面を挙げた。専門家らはまた、誇大的で妄想的な信念も指摘し、自らに誤りがないとする主張や、自身をローマ教皇や神話上の戦士になぞらえる言動を挙げた。

署名者らが最も警戒しているのは、大統領が5千発の核弾頭を管理し、その命令を正式に覆せる権限を持つ者が存在しない点だ。書簡は、ニクソン政権末期のシュレシンジャー国防長官が密かにニクソン氏の核発射コードに対する管理権を外したという前例に言及した。

書簡は、「憲法修正第25条に基づき、大統領が現在その職務を遂行する能力を有するか判断するよう求められたならば、われわれは、その能力を欠いていると結論づけざるを得ない」としている。

専門家らは、判断力が著しく損なわれていること、無謀な暴力の脅し、執拗(しつよう)な行動を列挙した。これには、交流サイト(SNS)に一晩で150件の投稿を行ったことや、敵とみなす相手への執着が含まれるという。

署名者らは、対面での診察を行っていないことを強調しつつ、認知障害の診断や危険性の評価における集団としての専門性を訴えた。結論として、トランプ氏の衰えは「急速に悪化し、現実認識から遠ざかっている」とし、「指導的立場にある人々には重大な責任がある」として、解任に向けた緊急の措置を求めている。

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