フォロワー11万人! 中日ファンの話題をさらう「赤味噌」とは?
2023年9月5日 04時00分 (1月16日 15時46分更新)
SNSで大きな話題を集めている中日ファン「赤味噌 」さんをご存じだろうか。X(旧ツイッター)で9月5日現在、11万人以上のフォロワーを抱え、投稿がたびたびトレンド入りするなど、今最も熱い中日ファンといっても差し支えないだろう。
NPBのみならず大リーグ(MLB)、キューバ国内リーグ、メキシカンリーグなど、各国の野球に精通しており、ドラゴンズに新しい情報があればすぐさまSNSに投稿している。
中でも「赤味噌って何者?」と世間を騒がせたのが4月1日の投稿。「実際中日が仮に外国人投手獲得するとしたらウンベルト・メヒア辺りだと思うし、今メヒアが取れるなら個人的に取って欲しい」と書き込みその後のメヒア投手の獲得(5月24日入団発表)を予言した。球団の新外国人獲得の考えすら報じられておらず「実は球団関係者ではないか?」「中日新聞の記者じゃないのか?」などさまざまな憶測が飛び交った。
いち野球ファンとしても気になる赤味噌さんとは一体何者なのか。8月中旬、中日新聞名古屋本社で赤味噌さんへインタビューし、その正体に迫った。(デジタル編集部・瀬田貴嗣)
-赤味噌さんは男性ですが、気になるお住まいと年齢、ハンドルネームの由来は
愛知県在住、年齢は20代前半です。MLBのシンシナティ・レッズが好きなので、赤はそこから来ていて、味噌は名古屋の物ということで、この名前にしました。
-周りの友達や家族で赤味噌さんの正体を知っている人は
知っている人はいると思います。積極的に明かしてはいませんがバレてしまうこともあるので。
-一日中X(旧ツイッター)に書き込んでいる
ずっとやっていて、できる限りは情報を出しています。まあ他にやることもあるので、その兼ね合いはありますが…。主にスマホで書き込むことが多く、のんびりやっています。
-ドラゴンズファンはいつから
親も中日ファンなので、物心つく前からのファンです。
-球場でも観戦する
今年はまだ1軍が5、6試合ですが、バンテリンドームよりナゴヤ球場の方がアクセスが良いので、2軍は十数試合ぐらいです。あと2軍戦の方が現地でSNSを見やすいというのもありますけれど、正体がバレるのが嫌なのであまり現地ツイートはしていません。以前観戦したときに斜め前の席の人が赤味噌の話をしていたので…。
-これまで印象に残っている試合は
現地で見た試合では2011年に平田(良介)選手が2試合連続でサヨナラホームランを打った試合を球場で見たのが記憶に残っています。そのうちの1試合を観戦していました。
-自身の野球経験は
小中学校ぐらいで野球経験はあるんですけど、そんなにバリバリやっていたわけではありません。特に野球選手になりたいと思っていたわけでもない。
-どのように移籍してくる選手を的中させているのか
過去の傾向から、こんな選手が来るだろうなと予測しています。情報は海外の野球情報サイトで成績を眺めています。ドラゴンズはよくドミニカウインターリーグから選手を獲得しているので、メヒア投手はそこで先発をして良い成績を残していて、映像も確認して良い投手だなと思っていました。(マイケル・)フェリス投手も映像を見ていました。
-その他の情報源は
メジャーリーグとマイナーリーグは配信サイトに登録して見ています。MLBだとファングラフスとかベースボール・リファレンス、ベースボール・サーヴァントなどの成績が追えるサイトを見ています。国内はニュースサイトのほかデルタ、スポーツナビの速報などを見ています。
-英語は得意
まあ、ある程度は、という感じです。野球を見ているうちに覚えた部分はあると思います。
-スペイン語も分かるとか
記事がある程度読めるぐらいです。速報を見ていると野球用語が速報で出てくるので、覚えておきたいと思いました。ニュース記事も翻訳を使いながらですが、ずっと見ていると分かるようになってきました。
-好きな選手はいますか
最初に好きになったのはトニ・ブランコ選手(2009〜12所属)ですね。ホームランは野球の花だと思うので。子どもながらに、ブランコ選手のものすごいフルスイングと飛距離にロマンを感じた。それから助っ人外国人選手が好きになりました。
-今でも外国人選手に注目している
そうですね。
-新外国人は苦しんでいる
個人的にアキーノ選手には期待していました。レッズのファンなので、(レッズ出身の)アキーノ選手はマイナー時代から見ていました。当時から穴は多かったけれど、その分ロマンを感じて、日本に来たらどうなるかと期待していましたが、今は穴の部分が目立ってしまっていると思います。でも、キャンプとオープン戦では打っていたし、サムライジャパン戦の2試合連続ホームランを見ると諦めきれないという気持ちです。
アキーノ選手は昔からよくフォームが変わるんですよ。フォームを固定しきれずに日本の投手の変化球攻めにあって、変化球に対応しようとしたら逆にまっすぐに押されるようになってしまって、どっちつかずみたいなスタイルになっている。MLBではストレートだけ振っていくスタイルで成績を残していました。
-ツイッター(X)はいつから
2018年の1月に登録しました。当時は情報発信を意識せず、好きなようにつぶやいている感じでした。
-フォロワーが目に見えて増え始めたのは
増え始めたのは2020年代以降だと思うんですけれど、特に今年はたくさんの方にフォローしてもらいました。今年だけで6万人増えました。
海外の情報を発信していたためか、特にWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の時期は、各国の情報が分かるということでフォローしてもらえました。
-増えすぎて戸惑うことも
あります。何でこんなときに増えてんだろうということも多い。例えばロドリゲス投手の亡命騒動のときめちゃくちゃ増えました。トレンド入りもしましたけれど、そんなに増えなくてもいいのにと。ロドリゲス投手は(2020年の)来日前から追っていたので亡命はショックでした。
-誹謗中傷されることもあるが対処法は
叩かれてしまうこともあるので、反響を見てしんどいなと思うことはやっぱりあります。意識しなくても流れてきてしまうので、そういうのを見てしまうとつらい。あと粘着質に叩いてくるアカウントもあるので、しんどいことがある。
-赤味噌が発言しているというだけで叩かれてしまうこともある
多分僕は若い層には支持されている方だと思うんですけれど、結構何でも書いちゃうので…。立浪監督の批判コメントを書いたときに、ある程度年齢の高い人や、立浪監督にめちゃくちゃ思い入れがある人に反感を買うことがあって、どう気持ちに折り合いを付ければいいのか分からないことがある。もちろん僕も立浪監督は幼少期に現役選手として見ていて、格好いいなあと思っていたんですけど、選手としての評価と監督としての評価はやっぱり切り分けて考えないといけないと思います。今活躍している大島洋平選手なんかが監督になったときに叩かれていたらつらいなと思う反面、そこはやっぱり割り切って考えないといけない。
-弱いときは何を楽しみに観戦すれば
個人的には記録やデータが好きなので、今だったら大島選手の2000安打(8月26日に達成)とか、岡林選手の連続試合安打記録(8月20日に29試合でストップ)や、タイトル争いを楽しみに見ています。
-それでもドラゴンズには強くなってほしい
それは本当に間違いない。クライマックスシリーズも11年間出ていない。そろそろ野球を1年間、長く楽しみたい。2020年は3位になって大野雄大投手が沢村賞も獲得していた。あの年に143試合制でクライマックスもあったらどうなっていたのかなと考えてしまうことはあります。
-ドラゴンズの弱点、獲得すべき選手は
長年挙げられている課題ではあるんですけれど、誰でも分かるのはホームランが少ないということ。今年もホームランが12球団で最下位。ホームランを打てると自ずと警戒されてフォアボールも増えますが、現状はフォアボールも一番少ない。長打率も出塁率も低いので得点が入らない。
ドラゴンズは二遊間の打撃が課題だと思います。外野だと岡林、細川、大島選手でレギュラーが固まっていて、なおかつある程度打撃成績も残しているけれど、内野が課題なのかなという印象です。
-そろそろ順位にこだわるよりプロスペクト(若手有望株)を試していく時期
プロスペクトを試すとしても1軍のレベルに達していなければ壁にぶち当たってこぢんまりした選手になってしまいかねないと思います。
-得点増のためホームランテラスは設けるべきか
個人的にはテラスは付けてほしい。ホームランが出れば純粋に盛り上がるし、見応えがある。フェンス直撃の安打の数はドラゴンズが打つ方が上回っているぐらいです。メリットばかりではないと思いますが、やはりテラスがあればという点で興味はあります。
-ドラゴンズに喝
いろんな部分に課題があると思います。采配で疑問に思うところもありますし、編成の面では、今ファームもぶっちぎりの最下位。原因としてピッチャーが育っておらずチーム防御率も圧倒的に良くない状態になってしまっています。ドラフト、現役ドラフト、トレード、戦力外選手の獲得など、いろんな手段を使って立て直すしかない。
-投手不足なら阿部寿樹選手を放出して涌井秀章投手を獲得したのも納得はできる
トレードの意図は分かります。ただ、阿部選手も必要な選手ではあった一方で、阿部選手でなければ涌井投手は取れていないとも思う。本当にここは難しい。
立浪監督は、阿部選手をセカンドで使うのは厳しいと判断したのでしょう。でもサードは石川昂弥選手を使いたいということで、阿部選手を放出したんだと思いますけれど、今チームは内野手で本当に苦しんでいる状況です。京田陽太選手や三ツ俣大樹選手も放出して、根本的に内野手が足りていないのは正直まずい。
-将来はアナリストなど、野球のデータに関わる仕事も
興味はあります。球団で働くか、外で働くかこだわりはありませんが、より細かいデータを内部から見ることができれば、こんなに面白いことはないと思うので。
- 瀬田貴嗣
- デジタル編集部
大阪府出身。2015年入社。名古屋本社地方部、静岡総局、飛騨通信部を経て2021年秋から名古屋本社デジタル編集部。近鉄時代からのバファローズファン。他にガンバ大阪のサポーター。ドラゴンズはビジネスライクに応援している。
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