2026/5/2 土曜日
混乱の統合小予算案、期限ぎりぎりで可決 議長職代行で与野党勢力逆転/青森県板柳町
通算で5度にわたり否決が繰り返されてきた青森県板柳町の統合小学校整備の関連予算案は、1日の町議会臨時会で可決された。これにより2028年4月の開校に向けて改修事業が進むことになる。ただ、これまで反対してきた野党会派議員が方針転換したのではなく、野党会派議員に議長職を代行させたことで野党多数の議会を与党多数に逆転させ、可決に持ち込んだ与党会派の〝作戦勝ち〟。議案の扱いを巡る混乱は一応収拾したが、万事解決とは言えず、町と野党会派に生じた溝は深いままだ。
統合小は町内4校を統合するもので、整備関連予算案を巡っては、今回の臨時会を含めていずれも町が15億5469万5000円の事業費を提案、野党会派が事業費増大を理由に反対し、平行線をたどってきた。これまで与党会派(新政会)・無所属の計5人が賛成、2野党会派(公正会・創和会)の計6人が反対し、通算5度にわたり否決された。
さらにこの混乱に付随し、与野党会派間で相手会派議員の言動を問題視する動きも相次ぎ、対立は泥沼化していた。
28年開校に間に合わせるための最終期限でもあった1日の臨時会。午前10時に開会して間もなく、葛西幸男副議長(公正会)の懲罰に関する議論などが行われ、臨時会の本題である予算案審議が始まったのは2時間近くたった同11時54分。
提案理由の説明後、今浩一議長(新政会)が賛成討論を表明したため、葛西副議長が議長職を代行した。その結果、会議規則に基づき今議長が表決権を葛西副議長に代わり行使できるようになり、賛成派6人、反対派5人に逆転。そのまま採決に移り、少数に転じた野党会派5人は異議を唱えるのを諦め、最終的には全会一致の形で可決となった。