【逆行ネタ】経緯は分かりませんが、二年ほど前のアビドスまで戻ってきてしまいました

  • 1二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 01:01:34

     あの日、先生は爆発に巻き込まれて意識不明になった。
     あの日、セリカちゃんは行方不明になった。
     あの日、ノノミちゃんは拐われて、砂漠で放置された
     あの日、アヤネちゃんは全てを諦めたように装置を自分から外した。
     そして今日、私は壊れた。
     あの時から私は何にも変われていない。守りたいって思ったものを自分から突き放して、なくなってようやく気がつく。
     結局私には守りたいものを守るだけの力なんてどこにもない。

     砂漠の中、鳴り響くのは二種類の銃声。片やアサルトライフルの素早い間隔で鳴り響かされているのに対し、もう片方はショットガンだと思われる銃声を響かせる。
     私はただ、自分の壊れた心が向かう先へと行くだけ、それを邪魔する相手はただ破壊するだけだった。

    「はぁ、はぁ」

     気がつけば私は地に倒れて天を見上げていた。

    「もう、こんなホシノ先輩は見たくない」

     私に突き付けられるアサルトライフルの銃口。

    「ごめん」

     ボロボロになった少女は引き金を引き、最後の銃声を響かせた。
     何で少女は泣いていたのだろうか、あの少女は一体誰だったのか。

  • 2二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 01:02:36

    「うへ!?」

     私は飛び起きて周囲を見渡す。

    「うへ~、変な夢を見ちゃったよ。まさか、シロコちゃんにヘイローを壊される夢だなんて・・・」

     なんであんな夢を見たのだろうか。昨日そんな嫌なことでもあったのだろうか。昨日は珍しく疲れが溜まっていたのか夜に一人でもすぐに寝に落ちたって・・・

    「昨日?昨日っていつ?」

     何かがおかしい。突然自分の中に得体のしれない気持ち悪い何かが生まれた。

    「それに、シロコちゃんって・・・誰?」

     夢の最後の中、自分を撃った少女のことを無意識のうちにシロコちゃんと呼んでいた。
     私はとっさにベッドのそばにおいていたデジタル時計を乱雑に手に取り、日付を確認する。

    「うん、合ってる」

     今日はユメ先輩と一緒に借金返済の為にバイトをする日だ。

    「ユメ先輩、あれ?」

     何故だろう、ユメ先輩のことを考えると不思議と大粒の涙がポタポタと落ちてくる。普段、怒るようなことはあっても、悲しんで涙なんて、ううん、安堵して涙を零すなんてことはこれまで一度もなかったはずなのに。

    「今日の私、どうしちゃったんだろう」

     明らかに何かがおかしい。それだけははっきりとわかっているのに、何がおかしいのかが全くわからない。
    「駄目だ。私が確りしないとユメ先輩は」
     手で両頬を強く叩き、気合を入れる。そして、ベッドから降りて一先ず洗面所へと向かい、顔を洗う。

  • 3二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 01:03:49

    「あれ?」

     洗面所に立ち、いざ顔を洗おうとした時、鏡の中の自分に目が行く。

    「何、この違和感」

     美容室に行くのも面倒で、適当な長さに自分で短く切った髪。おしゃれなんて機能美に反するため、わざわざ自分の髪を長く伸ばそうとは思わないのに、酷く自分の短い髪に違和感を覚えてしまう。まるで、本当に少し前まであったものが突然なくなってしまったかのような、そんな違和感。

    「ッ!!」

     洗面所を飛び出し、部屋全体を見る。
     最低限生活することができればいいと、大手家具屋で安く買い揃えた無骨な家具と生活道具達、小さく設けられたユメ先輩から貰ったものを置いて置く場、年頃の少女とは到底思えないおしゃれさを感じさせない部屋。毎日過ごしていた部屋全てに違和感を覚えてしまった。

    「おかしい、こんなのおかしいって」

     私の身に何が起きたのか。普通じゃない状態に困惑と恐怖を覚える。

    「こ、こんな時は」

     すぐに充電していたスマホを手にモモトークを開き、相手を探す。

    「先生、こういうときは先生に相談すれば」

     企業や広告のトークばかりがある一覧をスクロールさせていくが、”先生”その二文字が記されたトーク相手はどこにもいない。

    「!?私、また」

     先生って・・・誰?

  • 4二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 01:05:05

    小鳥遊ホシノは伊達じゃないところを見せてくれ

  • 5二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 01:07:06

    ユメ生還もあり得る?

  • 6二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 01:15:43

    やってみせろよ小鳥遊ホシノ!

  • 7二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 01:44:16

    ホシノってこの条件で上手く走れるのかな…
    いやでもリオとかよりはドツボに嵌まらなさそうだよな

  • 8二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 02:11:11

    タヒ因は介錯説を採用か

  • 9二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 02:23:01

    プレ先√の逆行か
    A.R.O.N.Aがプラナだと無限ループになりかねないけど…最終編までの明確な違いってアロプラ以外あるっけ

  • 10二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 02:32:28

    とりあえずユメ先パイでは存分におぎゃっておけ
    先パイを楽しめるのは期間限定の可能性が依然として高いのだから

  • 11二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 03:29:35

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  • 12二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 05:43:29

    まただ。私の知らない誰かをまるで知っているかのような振る舞いをしている。

    「私に一体何が起きているんでしょうか」

    とりあえず、棚から薬箱を取り出し体温計を取り出し咥える。

    ピピ

    少しすれば体温計は音を鳴らす。

    「6度4分、平熱か」

    熱による思考能力の低下を疑ったが、熱はない。

    「病院行こ」

    流石に一日寝てどうにかなる範疇を超えている。今日は大人しく病院へと向かって、診察してもらい安静にするべきだろう。
    そうとなれば、大変不本意で心配になるが、ユメ先輩に今日は体調不良で休む連絡を入れなければ。

    『ユメ先輩、ちょっと今日は体調が優れないのでお休みします』

    送信を押した瞬間、既読が着いた。

    『大丈夫!?ホシノちゃん!!』
    『熱はない?』
    『ご飯ちゃんと食べられる?』
    『病院一人で行ける?』

    次々と文章が送られてくる。

  • 13二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 10:52:02

    このレスは削除されています

  • 14二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 12:40:05

    ママ……ユメ先輩ママ……
    一人で病院はやーやーだしご飯も食べられないの😢
    いっぱい看病してご飯もあーんして食べさせて……

  • 15二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 16:38:41

    たかが死亡フラグ一つアイオブホルスでへし折ってやる

  • 16二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 17:45:26

    このレスは削除されています

  • 17二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 20:40:49

    このレスは削除されています

  • 18二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 21:40:30

    過保護ユメパイ

  • 19二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 21:49:31

    これユメ先輩も逆行してるじゃね?

  • 20二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 22:28:03

    このレスは削除されています

  • 21二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 22:40:23

    > 胸元丈夫だとは言い難いですが


    コピペミスだとはわかっているが草

    ちっぱいにも需要はあるから安心しろ

  • 22二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 22:50:08

    「大丈夫だとは言い難いですが、病院に行って今日一日大人しく療養してますっと」

     適当に返信を済ませると、寝間着からいつもの制服へと着替えて、防弾チョッキをその上から着込む。短いスリングにショットガンをつなげて、胸元辺りにグリップが来るように調整する。
     慣れたように銃を体に身に着けると、他にも必要なものを手に取る。

    「あれ?」

     実包をポーチに入れた、そこまではよかった。私の手は実包以外の何かを取ろうとした。
     私は今何を手に取ろうとした?折り畳みの携帯性がある盾を取ろうとした。
     昨日までの私はそんな装備を使っていない。その装備を使っているのは、ユメ先輩だ。どうして、私がユメ先輩の装備を

    「ッ?!」

  • 23二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 23:06:37

     フラッシュバック、過去に見た、経験した記憶が不意によみがえる現象。

    『・・・・まったく、探しましたよ』
    『・・・・ユメ先輩』

     アビドス砂漠のど真ん中で、吹いた風に乗った砂に埋もれていく盾等の遺留品、そして。

    「おえ」

     一瞬にして気分が悪くなり、なりふり構わず邪魔なショットガンを放り投げ、トイレへと駆け込む。

    「お”お”え”~」

     胃が極端に縮小しているのがわかる。
     朝食を食べていないため、吐き出すのは胃酸ばかり。

    「はぁ、はぁ」

     どうにか吐き終わり。吐き出したものを流して、フラフラの状態でトイレから出る。
     フラッシュバックで見た光景、あれは全く覚えがないはずだった。けれど、瞼を閉じれば思い出せるほど焼き付き鮮明に思い出せてしまう。そして、あの光景は。

    「なんで、どうして」

     どうして、私にユメ先輩が、ユメ先輩が。

    「うっぷ」

     再び覚える吐き気、もう一度トイレへと駆け戻る。

  • 24二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 23:09:45

    曇ってる…だがそれがいい…!!

  • 25二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 23:13:10

    このレスは削除されています

  • 26二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 23:16:56

    「ホ・ノち・・!・・ノ・・ん!」

     額に妙な冷たさを覚える。それに微かに何かが聞こえてくる。
     いつの間にか閉じていた瞼をゆっくりと開けて、ぼやけた視界が広がる。

    「?」

     ピントが合っていく中、緑髪の女性の姿が見えた。

    「ユメ、先輩?」
    「ホシノちゃん、やっと起きた」

     目前に迫るほど近づいたユメ先輩がそこに居た。

    「うへ!?ユ、ユメ先輩!!」
    「あ、ホシノちゃん今激しく動いたら」

     咄嗟にユメ先輩から距離を取ろうとしたが、その瞬間酷く倦怠感を覚え、体が思うように動かない。

    「さっきまで気を失っていたんだから、無理しちゃだめだよ」

     ユメ先輩は私をベッドの上に寝かせ、動いた瞬間ずり落ちた濡れタオルを乗せなおす。

    「ユメ先輩、どうしてここに、バイトはどうしたんですか」
    「ホシノちゃんが心配で、店長に事情を説明して、早上がりさせてもらったの」
    「別に心配しなくても」

     早上がりをしてしまったら、バイト代が減ってしまうってのに。

  • 27二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 23:27:31

    「駄目だよ。急いでホシノちゃんの部屋に来てみたら、トイレの前で倒れていたんだよ?」
    「私が倒れていたって」
    「熱も酷かったし。私が来るのが遅かったら」

     ユメ先輩は本当にやさしい。こんな私なんかのためにずっとかまってくれるなんて。

    「今日だけじゃなくて、明日も休まないとダメだよ」
    「いえ、そこまで」
    「駄目!!動けるようになったら病院に行ってお医者さんに診てもらおうね」
    「はぁ、そこまでしなくていいんですが」

     こうなったユメ先輩は止められない。そして私自身のことでもあるため、ここは素直に受け入れることにしよう。

  • 28二次元好きの匿名さん26/04/28(火) 23:58:21

    >>23

    世界で一番かわいくて性的に興奮するおじさんのゲロ

  • 29二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 00:11:52

    面白いです
    逆行モノの妙味を感じます

  • 30二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 00:12:18

     ユメ先輩が私の部屋で泊まり込みで看病をしてくれている。
     普段あまり使わない台所で、時々ものすごく心配になるようなとても料理をしているだけとは思えない音が聞こえてくるが、ユメ先輩が寝て待っていて言うので大人しく寝て待つ。
     その間に天井を見ながら自分の身に何が起きているのかを落ち着いて考える。

     朝起きてから今に至るまで起きている不可解なことを、落ち着いて一つ一つを紐解いていく。
     すでに朧げになりつつある夢の内容は、白髪というにはくすんでいて銀髪といった所の髪色をしていて獣耳を持った少女と私のような誰かが一対一で戦っているところだった。そして、私は負けてヘイローを壊すために最後の引き金を引かれたところで終わった。
     少女は私の名を呼んで、泣きながら引き金を引いた。それが彼女の本位でないことはだれの目から見ても明らかだ。
     そして、私はその夢から覚めた時、無意識のうちに夢の中の少女をシロコと呼称した。
     当然、私が知る顔の中に彼女の顔はない。そしてその名を聞いたこともない。

    「砂狼シロコ・・・」

     不思議と思い出そうとすれば、少女の名が出てきた。夢の中でしか出会ったことのない少女であるにも関わらず。

  • 31二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 00:29:39

     瞼を閉じ、呼吸を落ち着かせて記憶を整理する。

    『ホシノ先輩、やっぱり私のこのカードでアビドスの借金を』
    『駄目だよ。そんな方法で借金を返してもなんの意味もない』

    『ん!!』
    『はいはい、シロコちゃん物を盗っちゃ駄目だよぉ』

    『この幸せになる水を』
    『セリカちゃん、それ詐欺だよ?』

    『ホ~シ~ノ~セ~ン~パ~イ(怒)』
    『うへぇ、アヤネちゃん落ち着いて、おじさんもう体力がなくて』

     シロコを含む知らない四人の顔が浮かび上がる。もう私とユメ先輩しかいないアビドス高校なのに、四人ともアビドスの制服に身を包んでいる。

    ”ホシノは私の大切な生徒だからね”

     そして、私に対して嘘偽りなく笑顔を向けてくれる、ヘイローを持たない大人。
     大人なんて信用できるはずがない。信用できるはずがないのに・・・その大人だけは信用してもいいと思えてしまう私がいる。 

  • 32二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 00:43:30

     振り返れば振り返るほど、知らない記憶があふれ出してくる。

    「あまり、こういうファンタジーな話は読まないですけど」

     ひとまず、私の中にある情報の整理を終えて一区切りをしたところで一つの結論を出す。

    「おじさんは、どっちなんだろう」

     今から凡そ二年程先までだと思われる、未来のおじさんの記憶がこの時代の私と入り交じってしまっている。
     おじさんからしてみれば、取り返しのつかない結末を迎えて未来から過去の私へと戻ってくることができた。
     私からしてみれば、知らない私をうたう誰かのこれから先起こる未来だという信じがたい記憶を無理矢理植え付けられた。
     果たして、どっちが正しいのか、私なのかおじさんなのかもうわからない。

  • 33二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 01:13:22

    神スレの予感

  • 34二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 02:09:56

    >>32

    ユメ先輩ロストの経験値は莫大でおじさんに進化するかしないかは概ねそこで決まるからな

    一説によればアビドスキメラオジサンとかいうエグい最終進化形態も存在すると言われているが……

  • 35二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 05:51:42

    このレスは削除されています

  • 36二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 12:36:53

    このレスは削除されています

  • 37二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 14:09:42

    ホシノ一人称おじさんで固定されがち問題

  • 38二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 16:29:41

    「ホシノちゃ~ん、できたよ」

     ユメ先輩が鍋を手に来た。

    「お粥を作ったけど、食べられる?」
    「食欲はありますね」

     体調不良の私を気遣って作ってくれたお粥と、近くのコンビニで買ってきたであろうちょっとした総菜。
     本当におかゆを作るだけで、台所で何があったのか心配になってしまうが、今ここでそのことは聞かないほうがいいのだろう。
     器に取り分けてもらい、おかゆを胃へと流し込むように食べる。

    「おいしい?」
    「普通ですね」
    「普通なんだ、自信あったんだけど」
    「むしろ、おかゆで失敗するのも大きく成功するってのも難しいと思うんですが」

     面倒な調理手順もなく、水の量と火加減、時間さえ守れば大きな失敗もなければ成功もない。それで失敗しようものならば、その人の料理のセンスを疑うのだから。

    「熱は大丈夫?」
    「大丈夫だと思いますよ」

  • 39二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 16:38:05

    「・・・」
    「?どうかしましたか、ユメ先輩」
    「いや、私の気のせいなのかもしれないけど、ホシノちゃん雰囲気変わった?」
    「え?」

     一応体調が悪い状態ではあるため、普段と雰囲気が違うことは仕方がない。けれど、この場合ユメ先輩が言いたい雰囲気はその雰囲気ではないのだろう。

    「なんだか、いつもより柔らかくなったっていうか」
    「気のせいですよ」

     おじさんの私が表に出てきてしまっているのか。

  • 40二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 18:58:07

    このレスは削除されています

  • 41二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 20:02:27

    米を一度土鍋で炊いてそれからちゃんとだしを引いて作ったおかゆとそうでないおかゆは天地の差がある
    でも過去ホシノもおじさんもそんなのわからないのは解釈一致

  • 42二次元好きの匿名さん26/04/29(水) 22:44:15

    保守

  • 43二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 01:13:08

    このレスは削除されています

  • 44二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 08:06:42

    保守

  • 45二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 09:51:12

    このレスは削除されています

  • 46二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 14:11:31

    保守

  • 47二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 14:45:39

    ユメ先輩をロストした後にシロコちゃんのためにおかゆを作る機会があって、そこでかつて食べたおかゆがどれだけ手間をかけて愛情深く調理されていたのか思い知るおじさん概念?!

  • 48二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 16:59:22

    このレスは削除されています

  • 49二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 21:09:42

     お粥を食べ終わると、ユメ先輩は使った道具を片付けていき、皿を洗っている水の音が聞こえてくる。私は再びベッドの上で横になり、天井を見る。

    「私は私だよ。おじさんだとしても」

     私がおじさんだとしても、おじさんが私だとしても。どちらの私であってもやることは変わらない。このくだらなくて、碌でもない日常があればいいんだ。もし、それを壊すような奴がいれば、そいつを叩き潰せばいい。

    「・・・」

     本当にそれでいいのか。

    「シロコちゃん」

     おじさんの最後、シロコちゃんはおじさんととても仲が良かった。シロコちゃんだけじゃない、ノノミちゃん、セリカちゃん、アヤネちゃん、そして先生。これから先に会うことになる彼女達と私はもう一度会うことができるのだろうか。
     

  • 50二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 21:19:13

     ノノミちゃんは、アビドスが衰退していく一因になってしまったことに負い目を感じて接触してきた。
     シロコちゃんは、何処から来たのかは結局わからないまま。アビドスの旧校舎の駐輪場で一人座っていたところを保護した。
     アヤネちゃん、セリカちゃんは物好きでわざわざ生徒数が少ないアビドス高校に入学してくれた。
     アヤネちゃん、セリカちゃんは来てくれるかもしれないが、ノノミちゃんとシロコちゃんは来ない可能性のほうが高い。

    「・・・また会えるのなら、会いたい・・・かな」

     後輩の皆でわいわい騒いでいたひと時、それがとても懐かしく思える。

    「誰に会いたいの?」
    「うへぇ!?ユメ先輩!?」

     いつの間にか隣に来ていたユメ先輩に驚き、思わず変な声を出してしまう。

    「べ、別に昔の知合いです」
    「へ~、ホシノちゃんの昔の知り合いってどんな人なの?教えて?」
    「誰だっていいじゃないですか」
    「だってぇ、ホシノちゃんって自分の話あんまりしてくれないから、興味あるんだもん」

  • 51二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 21:28:12

    「・・・聞いていて面白い話じゃないですよ」
    「それは聞いてみないとわからないじゃん」
    「はぁ、わかりました。これは私があるグループで年長者だった時の話です」

     おじさんと後輩の皆の話をユメ先輩に話していく。私ではなく、おじさんの経験の話でも、本当に自分のことのようにすらすらと、当時の情景を鮮明に思い出すように言葉が続いていく。

    「それで、あの子は急に銀行を襲うって言ったから、おじさん驚いちゃってさぁ~」
    「うんうん」

     話に花を咲かせ、気が付いた時には窓から光が差し込んでおらず、外は真っ暗になっていた。

    「ああ、もうこんな時間」
    「本当ですね」

     あっという間の時間だった。普段の私ならば考えられないほど、今日は饒舌に話した気がする。

    「それじゃあ、ホシノちゃん。また明日。明日は一緒に病院に行こうね」
    「はい、ユメ先輩」

     ユメ先輩は自分の荷物を纏め、そして私の部屋から出るために扉に手を触れる。

    「あの、ユメ先輩?」
    「?どうしたのホシノちゃん」
    「・・・その」

     私は視線をそらし、ほほを赤らめる。

    「今日、一緒に寝てくれませんか」
    「もう、ホシノちゃんったら」

  • 52二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 22:07:49

    途中で一人称おじさんのままユメ先輩に話しちゃってないか…?!

  • 53二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 22:33:55

    3年生ホシノがわりと壊れてそうなのを考えるとこれはどういう状態なのか…

  • 54二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 22:38:49

    このレスは削除されています

  • 55二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 23:11:15

     私とおじさんが混じってから数日が経った。
     ユメ先輩曰く、ここ最近の私は雰囲気が砕けたようで、時折のほほんとした雰囲気をしているらしい。
     今日も今日で、アビドス高校が抱える借金返済のために、ユメ先輩が色んなところで見つけてきたバイトをこなしていく。
     そして、その傍らでおじさんの記憶を頼りに生徒会室に残されている資料を漁った。

    「あった」

     アビドス高等学校年間帳簿。埃をかぶっていて、ずっと誰も手に取っていないことがまるわかりなそれを取り出す。

    「もし、あっちの記憶が確かなら・・・やっぱり」

     おじさんの記憶通りのものがそこには記されていた。毎月のように存在している出費の借金への返済。それがある月を境に急激に額を減らしている。
     借金には利息が付きものであり、常に利息以上の額を支払わなければ元金を減らすことはできない。そして、額を減らしている月はどう考えても元金を減らすことができない返済額だ。

    「となれば」

     もう一つのファイルを探し見つける。

    「・・・」

     アビドス高校が有している権利書を纏めたモノ。それの頁をぱらぱらとめくっていくが・・・

    「はぁ」

     思わずため息が漏れてしまう。

  • 56二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 23:15:26

    そこに着手するかぁ・・・

  • 57二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 23:26:33

     アビドス高校が有していた権利その殆どがアビドス以外の何処かに売却され、移動していた。残された権利は最も栄えていた時と比べれば、雀の涙とも言える程だ。

    「・・・これで、おじさんの記憶は嘘ではない証明にはなったけど」

     おじさんの記憶が本当なものなのか、その確認のために分かりやすい記録を漁って確認した。
     結果は記憶に間違いはない。本当ならば、二年後にアヤネちゃんとセリカちゃん、二人が気が付いてくれる資料を、今の私が見つけてしまった。
     はっきり言って、気分が悪い。元々ここ、アビドス高校にはたいしたものが残されていないことはいやでもわかっている。それでも、私にはユメ先輩と一緒に過ごした思い出がここにはある。そんな思い出の場所を食い物にするものが出てきて、気分が良いわけがないのだ。

    「この気持ちをどこにぶつけたらいいのかな・・・」

     権利を取り返すのは難しくとも、これ以上食い物にされないようにするためにできることはあるかもしれない。でも、今ここで私が動いたらどうなる?おじさんはそれでいいのか?
     過去を変えれば、未来は変わる。それは単純なように聞こえて、どうなるかなんてわからない。もしかしたら、シロコちゃんは一人のままどこかに行って、ノノミちゃんはハイランダー鉄道に行ってしまうかもしれない。
     かつての仲間達を捨てて、ユメ先輩とずっと一緒に居たいのか

  • 58二次元好きの匿名さん26/04/30(木) 23:29:23

    >>7

    極論ユメパイ生き残らせるだけなら世界の修正力なければ仲良くしとくかお出掛けするときは水とコンパスを持ちましょうで終わるし……

  • 59二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 01:00:00

    流れ込んだのが推定プレ先世界の記憶であってアビ3の方じゃないのがポイントだよな
    そりゃホシノもここからどうすればいいのか迷うわ

  • 60二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 01:59:59

    シロコノノミと絶対会えないとかならもっと迷えるんだろうけど
    普通に来てくれる可能性残ってるのがな…

  • 61二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 02:48:38

    一人称が混乱してるのアビドスキメラオジサン感があって興奮する

  • 62二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 02:49:59

    アビドス3章で盛り上がっていた時期のネタとは言えもう2年以上も前なので一応貼っておきます

  • 63二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 06:22:15

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  • 64二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 14:57:42

    無意識におじさんが口から出てる
    逆行前に引っ張られすぎてメンタルに不調をきたさないといいけど

  • 65二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 15:28:03

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  • 66二次元好きの匿名さん26/05/01(金) 20:34:13

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  • 67逆行スレ主26/05/02(土) 02:02:31

     勢いで書いてたけど、改めてアビドス編全部見返してたら執筆止まってたわ

  • 68二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 02:23:50

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  • 69二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 06:15:15

    >>67

    ここまで書いただけでもお前はすごい子だ……頑張れ♡頑張れ♡

  • 70二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 06:23:21

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  • 71逆行スレ主26/05/02(土) 09:25:30

    ただ、どちらに転ぶにしても一つ必ずやり遂げなければならない事がある。

    列車砲シェタマ、あれは存在しちゃいけない。
    おじさんの最後も、あれをどうにかするために色々やっていた中でだから。
    あれが存在していたから、あれの権利を巡ってアビドスはゴタゴタに巻き込まれた、数日という短い期間で情報が錯綜して、連携もまともに取れない中での行動。そして、カイザーを含む多くの敵と戦うことに。
    一年の今なら、あれの存在は忘れられているはず。誰にも邪魔されずに破壊することができるはずだ。

    「場所はわかってるんだ」

    あれは存在していちゃいけない。仮にアビドスが権利を守れたとしても、カイザーやあいつらがそれで諦めるわけがないのだから。
    私は愛銃を手に、一枚の書置きを残してあの場所へと向かった。

  • 72逆行スレ主26/05/02(土) 09:57:57

    生徒会の谷、前は電車を使ってここまで来ていたが、歩きで来るのは骨が折れる。

    「この時にはもうあったんだね」

    けれど、ここまで来た価値は十分にあった。
    確かに私の目の前に列車砲シェタマは存在している。

    「さて、どうやって破壊したものかな」

    破壊すると言っても、そこらの電車や建物よりも大きな兵器。破壊をするのは容易ではない。
    自走できないようにする程度では、すぐに修復が可能であり、エンジン部分を破壊したとしても、砲身が残ってしまう。可能ならば、列車砲全てをスクラップに変えることが望ましい。
    けれど、小柄なこの身一つ、砂漠の中を歩いて移動することも含めれば、大した爆薬も持ち込めていない。往復の距離と時間を考えれば、単独での破壊は現実的では無い。

    「ま、とりあえずは」

    一先ず、コントロールルームへ侵入し、部屋全体に持ち込んだ爆薬を全て敷き詰めて爆破した。
    制御盤が使えなければ、復旧するまではただの大きな置物と化す。仮に存在が露見しても、直ぐには使い物にはならないのだから。
    私が妨害するまでの十分な時間稼ぎにはなる。

  • 73二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 15:09:12

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  • 74二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 19:25:32

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  • 75二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 20:50:26

    >>72

    おじさんは強いだけって言われるけど強いってことは戦闘IQが高いってこと

    つまりおじさんの全身は思考する筋肉なんだ

  • 76二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 20:51:22

    ホシノ強く生きてほしい

  • 77二次元好きの匿名さん26/05/02(土) 23:40:44

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  • 78二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 02:43:25

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  • 79二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 07:09:42

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  • 80逆行スレ主26/05/03(日) 12:29:50

     校舎へと戻ってくると、プンプンと怒ったユメ先輩が待っていた。

    「もう!ホシノちゃん一体どこに行ってたの!!」
    「すみません、ユメ先輩。ちょっとやることがあったので」

     列車砲シェタマは知られてはいけない。ましてや、ユメ先輩の性格を考えれば、一体どこから情報が洩れるかわからない。

    「・・・ねぇ、ホシノちゃん。本当に大丈夫なの?何か抱え込んでいない?」
    「大丈夫です。本当に大丈夫ですから」
    「ほんとかなぁ?」

     ユメ先輩は疑いの目で私を見る。
     私だって、ユメ先輩に嘘はつきたくないんです。でも、そうしないと、ユメ先輩にもアビドスにも争いの火の粉にさらされてしまうから。

    「私の事よりもユメ先輩は私が居ない間に何をしていたのですか」
    「え、えっとぉ」

     私がどうにか話題をそらして、ユメ先輩のことを詰めてみれば見るからに視線をそらした。

  • 81逆行スレ主26/05/03(日) 12:48:26

    「何があったのか、洗いざらい吐いてください?ユメ先輩」
    「ホ、ホシノちゃん笑顔が怖いよぉ」
    「失礼なことを言いますね。私は今とっても冷静ですし、笑顔の一つも見せていませんよ?」
    「じ、実は」

     問い詰めてみれば、どうやらまた怪しいバイトをお人好しで引き受け、だまされてしまったらしい。多少お金をもらえども、諸経費を差し引きばギリギリ黒字、いえ赤字だろう。

    「わかりました。ちょっともう一度出かけてきます」
    「ホ、ホシノちゃん、ど、どこに行くつもりなのかな?」
    「ユメ先輩を騙した悪徳企業にお礼参りをしてきます」

     愛銃を手に、私はお礼参りをしに向かった。

  • 82二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 13:06:27

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  • 83逆行スレ主26/05/03(日) 14:23:28

     いつも通りの日常を送りつつ、未来を知るおじさんの記憶を頼りに最悪な未来を避ける行動をする。
     シェタマの一件は一度置いておいて、目先の問題を解決する。
     アビドス高校が今抱えている膨大な借金。あの忌々しいカイザー系列のカイザーローンから借りている約九億もの借金。これがある以上、カイザーとの関りは決して切ることのできない関係となり、カイザーがあれやこれやとアビドスにちょっかいをかけてくる原因ともなっている。

    「・・・未来を知っていても私とユメ先輩じゃ返すのは現実的じゃないですよね」

     たった二人の生徒で約九億の借金をどうやって返すというのだ。今でこそ、私とユメ先輩で利息分を返すのに手一杯で、元金を減らすなど夢のまた夢。
     未来でノノミちゃんがゴールドカードを使って借金返済の手助けをしようとしていた。確かにその方法ならば一気にカイザーからの借金は返せ、カイザーとの関りは少なからず断ち、ちょっかいはかけられなくなる。けれど、そのお金はネフティスのおかげで・・・事実上のアビドス買収と変わらないだろう。
     ネフィティスはアビドスの衰退していく中で、本当の意味でもとどめを刺してしまった企業。とてもではないが、あそこの企業相手に良い印象を持つことはできない。

    「何か、一攫千金になるようなことがあれば」

     借金は時間をかければかけるほど必要なお金は増えていく。どうにか、あっという間に大金を稼いで少しでも元金を減らさなければならないが。

    「それがわかってたら苦労しないよね」

     わかっていればおじさんがあんなことをするわけがないのだから。

  • 84逆行スレ主26/05/03(日) 15:55:55

    「もう、いっその事カイザーをつぶしちゃおうかな」

     カイザーさえなくなれば、アビドス高校がその借金を払う先はなくなる。つまり、借金の踏み倒しだ。

    「・・・さすがに無理か」

     考えはしたが、それが現実的でないとすぐにわかる。いくら腕に自信があっても、相手はキヴォトスに広く深く根を張っている大企業。たった一人の生徒が戦ったところで、潰すことなんて到底無理な話なのだから。
     仮にカイザーの不正の証拠を集めて突き付けたとしても、あの手この手で証拠を握りつぶして、のらりくらりと流していくのが目に見える。
     結局のところ、どうにか借金を返して飛んでくる火の粉を払い続けるしか方法はないのか。

  • 85逆行スレ主26/05/03(日) 17:01:06

     未来を知っていても、答えがわからない運命という相手。
     最悪な運命を知っているからこそ、何が何でもその運命を避けたいと思ってしまう。

    「ホシノちゃん」

     アビドスの誰一人欠けずに、一緒にふざけて笑いあえる日常。そんな矛盾した明日を私は求めている。

    「ホシノちゃん」

     ただ、現実はそんな幻想を許さないかのように障害が立ち塞がっている。まるで、初めからアビドスにはもう二度と平穏な明日は訪れないかとあざ笑うかのように。

    「ホシノちゃん!」
    「うへ!?ど、どうしたんですかユメ先輩、そんな大きな声を出して」
    「どうしたって、それは私のセリフだよ。なんだかずっと考え込んでて、私の声が聞こえていなかったし」
    「そうなんですか。それは、失礼しました」 

  • 86二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 19:15:28

    おじさんの記憶がプレ先の世界由来ということは、おそらく最終章がなくてアビ3で詰んだ感じだよね
    ってことはエデンとかは知ってるんじゃないの

  • 87二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 21:12:51

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  • 88二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 21:15:14

    「最近、ホシノちゃん上の空なことが多いけど、本当に大丈夫?」
    「大丈夫です」

     最悪な運命を回避するために、いつも通りに過ごしていてもつい、何をどうすれば運命を変えられるのか考えてしまっていた。
     考え事をして、目の前のことに手がつかず上の空になってしまっていた。

    「嘘、ホシノちゃん、絶対何か隠し事をしているよね?」
    「何も隠して「それも嘘」」

     私の言葉を遮るように否定した。

    「最近のホシノちゃんは苦しそうだよ」

     本当にユメ先輩は・・・

  • 89二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 21:32:38

    「私にホシノちゃんが何を抱え込んでいるのか教えてくれないかな?もしかしたら、私にできることもあるかもしれないからさ」

     本当にユメ先輩はお人よしが過ぎる。私なんかのために、そんなんだから悪い大人たちに良いように利用されて、だまされて、搾り取られて・・・

    「ホ、ホシノちゃん!?息を荒くして大丈夫!?」
    「ッ!」

     いけない、いけない。もしこのまま頭に血を登らせていたら、あの時のように・・・

    「フゥ、はぁ、ふぅ」

     無理矢理にでも深い呼吸をして、精神を落ち着かせる。
     二度と同じ轍を踏まない、おじさんはあの日、感情のままに動いた結果があれなのだから。

    「・・・わかったよ。おじさんが今抱えている問題、全てを話すよ」
    「うん、って、前から思ってたけど、ホシノちゃんどうして自分のことおじさんって言ってるの?」
    「それも含めて話すから」 

  • 90二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 21:58:21

    ついに…ついに話すのか…

  • 91二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 22:42:17

    「私は今の時代の私でもあって、二年先の三年生になった私でもあるんだよ」
    「?」

     ユメ先輩は私の言葉を全く理解できず、頭に?マークを浮かべている。

    「そうですね。わかりやすく言えば、二年後の未来から私は来てしまったんです」
    「え~と、タイムスリップってこと?」
    「色々と違う点はあると思いますが、平たく言えばそういうことです」
    「なるほど!!じゃあ、ホシノちゃんは未来からって来たってことでいいんだね?」

     最低限伝わってほしいことは伝わってくれたみたいだ。 

  • 92二次元好きの匿名さん26/05/03(日) 23:05:35

    「正確に言えば、二年後の私、当時の一人称がおじさんだったのでおじさんと称しますが」
    「あ、だからおじさんって言ってったんだね!」

     私の一人称が時折おじさんに成っていたことに納得してもらえたけど、そこまで大事なことなのか。

    「あまり話をしても、聞いても気分がいい話ではないので経緯は省かせてもらいますが、二年後のある日を境におじさんの意識は、以前ユメ先輩に介護してもらったあの日に私に宿りました」
    「えっと、じゃあ、あの日ホシノちゃんが調子悪そうにしていて、病院で特に問題ないって言われたのも」
    「私からしたら、いきなり二年分の記憶が流し込まれていましたから。それの整理に精神を削られましたから」

     今でこそ記憶が整理できて落ち着くことができているけれど、一年生と三年生の記憶、そのどちらを見てよく耐えられたものだと思う。

  • 93逆行スレ主26/05/03(日) 23:18:26

    「だから、今の私は私なのか、おじさんなのかどちらなのかはわかりません」

     この答えは未だに私には出すことができていない。

    「それってそんなに大事なことなのかな?」
    「え?」
    「どっちもホシノちゃんなんでしょ?どっちもホシノちゃんならホシノちゃんであるなら変わりないでしょ?」

     ユメ先輩の言葉に思わず呆気に取られてしまった。なんとも何も考えていない・・・いや、私が何に苦悩しているのかわかっていないからこそ言えるかもしれない。

    「あはは」
    「あ、あれ?私何か変なこと言っちゃった」
    「いえ、そうではなくて」

     そうだよね。おじさんだったら、同じようなことを言っていたよ。私がおじさんでも、おじさんが私であっても、私は私、おじさんは私なのだから。

    「お陰で肩の荷が一つおりましたよ」
    「そうなの!?よかったね」
    「はい」

  • 94逆行スレ主26/05/03(日) 23:58:47

    「それで、肝心な話ですが、私はその二年間で最悪な経験をしました」
    「最悪な経験?ホシノちゃん、もしよかったら教えてもらえないかな・・・・」

     普段お気楽なユメ先輩でも、今回の話は足を踏み入れていいのかを考えて、ゆっくりと石橋を叩いて渡るかのように、言葉をつなげる。

    「・・・ユメ先輩のヘイローが二度と灯されないなりました」
    「ッ!?」

     それを聞いて、ユメ先輩は目を見開いて驚いた。

    「それって・・・つまり、そういうことなの?」
    「はい、おじさんの記憶通りなら一年の頃、つまり今年・・・ユメ先輩は・・・」
    「・・・」

     部屋の温度が数度下がった感じがした。普段お気楽なユメ先輩も、これを聞いてしまってはいつものお気楽さなど見せられない。

    「何があったの?」
    「・・・本当に聞きますか?」
    「うん、ホシノちゃんが何に悩んでいるのか私も知りたいから」
    「わかりました・・・その代わり」
    「代わりに?」
    「今日一日一緒にいてください。私が持ちそうにないですから」
    「ホシノちゃん、うん、わかったよ。今日一日一緒に居てあげる」
    「私に何も言わずに、どこにも行かないでください」
    「うん、私はここにいるよ」

     話しやすい状態だとか、話しにくい状態だなんて関係ない。私はユメ先輩に抱き着いて、あの日のことを話した。
     

  • 95二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 00:08:23

    よくある修正力みたいなのが働いたりしなければ、ユメ先輩に水やコンパスとかの諸々を装備させれば、なんとかなりそうではあるけど果たして?

  • 96二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 01:30:42

    (列車砲シェマタですよ…)

  • 97二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 02:23:02

    このレスは削除されています

  • 98二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 10:01:58

    このレスは削除されています

  • 99二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 17:23:46

    このレスは削除されています

  • 100二次元好きの匿名さん26/05/04(月) 22:05:32

    このレスは削除されています

  • 101二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 06:49:02

    保守です

  • 102二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 07:11:34

    このレスは削除されています

  • 103二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 12:45:35

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  • 104逆行のスレ主26/05/05(火) 12:46:12

     おじさんが一年生のあの日、ユメ先輩と喧嘩別れをしてしまった事。そのまま喧嘩別れして、数日程度顔を顔を合せなかった事。その間にユメ先輩が一人砂漠へと向かい、二度と帰ってくることはなかった。
     死因は脱水症状による衰弱死。ユメ先輩らしい死因ではあったが、同時に納得ができないことも多くあった。

    「そうだったんだね。私がホシノちゃんをそんなに苦しめちゃってたんだね」
    「いえ、ユメ先輩のせいじゃありません。全部、私のせいです」
    「ううん、ホシノちゃんだけのせいじゃないよ」
    「ですが」
    「私だって悪かった。ホシノちゃんに何も言わずに一人であれこれやっちゃったんだから。自業自得だよ」

  • 105逆行のスレ主26/05/05(火) 14:19:28

    「砂漠横断鉄道・・・だっけ?きっと私はアビドスとネフィティスが共同で自治区を復興させようとした証なんだから、私なら絶対に残させようとしたよ。それこそ、採算なんて関係なしに」

     泣きじゃくる私の頭に手を乗せ、ゆっくりとなでる。

    「私は二度とユメ先輩を失いたくないです」
    「うん、ホシノちゃんの前から居なくならないよ」
    「ユメ先輩は私のことを信じてくれるんですか」

     話している私でも、こんな突拍子もない話を信じられるとは思えない。それなのにユメ先輩は信じてくれた。いつもならば、その単純で警戒心のないところを起こるところだが、今はそれに救われている。

    「今日は一杯泣いていいから。今まで大変だったんでしょ」
    「グズ、ユメ”ゼンバイ!!」

     今まで無理やり抑え込んでいた感情が決壊したかのように、押し寄せてきた。

  • 106二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 14:37:56

    ちょくちょく誤字っているので一応
    ✖️ シェタマ
    ○ シェマタ

  • 107二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 14:49:30

    >>29

    あ、おっぱいでっかくなっててファンを失望させた人だ

  • 10810726/05/05(火) 14:50:52

    スレ間違えました
    本当にごめんなさい

  • 109二次元好きの匿名さん26/05/05(火) 18:51:55

    このレスは削除されています

  • 110二次元好きの匿名さん26/05/06(水) 00:13:15

    >>105

    私のユメ先パイは……最高なんだ!(ムニュムニュ♡

  • 111二次元好きの匿名さん26/05/06(水) 02:47:39

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  • 112二次元好きの匿名さん26/05/06(水) 11:04:55

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  • 113逆行スレ主26/05/06(水) 11:44:00

     ユメ先輩におじさんが知り得る未来の全てを話した。
     今年の冬ごろからネフィティスのご令嬢、十六夜ノノミがアビドスを衰退させる致命打を与えてしまったことに負い目を感じ、どうにかできることがないかと来る。そして、アビドスを復興させるために、私と一緒にアビドスを復興するために尽力するようになったこと。
     ノノミちゃんが来てから割とすぐ、記憶喪失なシロコちゃんがアビドス校舎の駐輪場に座り込んでいた。行く当てもない少女だったため、アビドス校舎で保護した。そして、そのまま翌年アビドスの生徒となった。
     その次の年には、アヤネちゃんセリカちゃんの二人も新しく入ってくれた。

     こんなアビドス高校にも、新しい仲間が来てくれることを話した。

  • 114逆行スレ主26/05/06(水) 12:02:18

     同時に、アビドス高校が抱えていた借金以外の問題も話した。
     アビドスが抱えている借金の貸主、カイザーローンはアビドス地区の土地を狙っている。その中にはこの校舎も含まれている。そして、その計画はほとんど進んでいて、もうこの校舎と周辺の土地しか残されていない。
     加えて、カイザーはアビドスに眠る何かを探していて、それがロクでもないものであることは確かであると。

    「そうなんだね・・・」
    「はい、今のままだとアビドスの明日を見るのは難しいかもしれません」

     今まで楽観的に見れていた現実は幻想で、実態は崖っぷちな絶望的な現実。
     おじさんは、アビドスのみんなと先生の協力があったからあの状況をどうにかできた。でも、今の私たちは連邦生徒会の協力も先生の協力もない、たった二人でこの状況をどうにかしなければいけない。

  • 115逆行スレ主26/05/06(水) 15:07:28

    「だったら、ホシノちゃん。私達でやれるだけの事をやっていこうよ」
    「そんな楽観的に」
    「大丈夫だよ。未来ではどうにかなったんでしょ?」
    「どうにかなったとは言い難いですが」

     カイザーの一件は、カイザーの不祥事を連邦生徒会もとい、シャーレに対して露見させたことにより、責任問題などを大事にさせたことで適正なレベルまで下げさせただけ。借金そのものはなくなっておらず、売却された債券も結局アビドスは買うことをできないでいたのだから。

    「暗い未来ばかり見てたら、明るい未来なんて来ないよ。だから上を向いて歩くんだよ」
    「一寸先も見えない漆黒であってでもですが」
    「うん。見えないから明るく照らさないと前に進めないでしょ」
     

  • 116二次元好きの匿名さん26/05/06(水) 15:17:25

    ユメ先輩の前世ってアビドス帝国の皇帝だったんじゃないか?というくらいのカリスマを感じる

  • 117逆行スレ主26/05/06(水) 15:51:45

     運命という因果を変えられるかなんてわからない。もしかしたら運命の修正力やら理不尽な力で無駄になるかもしれない。それでも、やれることをやらない理由にはならない。

    「ユメ先輩、私は二度とユメ先輩のことを守り通しますから」
    「うん、私はホシノちゃんのそばにいてあげるからね」

     予定になかった校舎で、ユメ先輩と一緒に寝泊まりをして、これからの予定を話した。
     借金を返すためにお金を稼ぐため、これまで以上にバイトや依頼を受けて収入を増やしつつ。これから先に起こりうることに備えて、先手を打つ。やることの本質は何も変わらないのだ。


    「それで・・・・これって、どういうことなんですか!?」

     何故かアビドスにゲヘナの生徒が来ていたのです。

  • 118二次元好きの匿名さん26/05/06(水) 18:49:22

    このレスは削除されています

  • 119二次元好きの匿名さん26/05/06(水) 20:57:10

    !?

  • 120逆行スレ主26/05/06(水) 21:38:36

     昨日今日、夜が明けて私が外でバイトをして帰ってきたら見知らぬ他校の生徒が二人居た。

    「そっちの子は・・・風紀・・・いや・・・ゲヘナの諜報部の子?」

     おじさんの時に会った覚えがある子だ。確かあの時はゲヘナの風紀委員会の委員長をしていた・・・確か名前は空崎ヒナだったかな・・・で、その隣にいる人は・・・誰だっけ、服装の校章からしてゲヘナの人っぽいけど?

    「んが!?」
    「・・・」

     あれ、名前がわからなかった人のほうがなぜかダメージを受けている。それに風紀委員長ちゃん・・・今は風紀委員長じゃないか。こっちの子はなんか小さく笑わなかった?

    「ゲヘナ学園諜報部一年、空崎ヒナよ。初めまして、小鳥遊ホシノ。こっちは一応二年の羽沼マコトよ」
    「おい!?この私をついでのように」
    「今回その話をしに来たわけではないでしょう。余計な身の丈話は不要でしょ」
    「・・・なんなんですか、この人たち?」
    「えっと、ホシノちゃんに用があるって来たゲヘナの人達ってくらいしか?あと、カバン一杯のお金をくれた」

  • 121二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 02:53:32

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  • 122二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 03:48:50

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  • 123二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 03:52:39

    ヒナマコはいいぞ

  • 124二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 06:11:20

    ヒナとマコトが来たって事は、シェマタの件バレた?

  • 125二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 12:28:26

    このレスは削除されています

  • 126二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 19:00:24

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  • 127二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 23:03:51

    保守

  • 128二次元好きの匿名さん26/05/07(木) 23:04:08

    「な、なんですかこれ」

     アタッシュケースいっぱいに詰め込まれた現金の山。その中の現金の一束を手に取り、ぱらぱらとめくって中身を確認するが、表面だけに現金を置いたのではなく全てが本物の現金であった。

    「現金一億よ」
    「ええ!?ど、どうして、こんなものが!?」

     なぜユメ先輩から一億もの現金がって、さっきカバン一杯のお金をくれたって。
     あまりの額に思わず混乱してしまったが、冷静にここにある額を答え、これを持ってきた本人たちのほうへと視線を向ける。

    「こんだけのお金を持ってきて何が目的なんですか?アビドス高校を買収でもしたいんですか?」
    「カカ!!買収か、それもありかもな」
    「議長でもないあなたが約十億分の予算をどうやって捻出するつもりなの?今回の一億だって、結構無理したでしょう」
    「う、痛いところを突かないでくれ」

     無理矢理にでもねん出した一億のお金をどうしてアビドスなんかに?そっちのやつも、話を聞く限りだと、本当はここまでのお金を動かせるのか怪しい立ち位置のようにも聞こえるし。

    「どうして?そう疑問に思っているでしょう」

     こちらが考えていることを見透かすかのように告げられた。

    「知っているでしょう。アビドス地区に残されたゲヘナの遺産の在りかを」
    「・・・」
    「そのお金はそれの情報料と同時に、ゲヘナの遺産をこちらに渡してもらうための対価よ」

  • 129逆行スレ主26/05/07(木) 23:53:12

    「一体何のことかな?」
    「とぼけないで」

     同じ一年だというのに、既にそこらの不良を圧倒するほどの威圧感を放っていた。

    「あまりゲヘナの諜報部を舐めないで頂戴。小鳥遊ホシノ、あなたが最近アビドス砂漠閉鎖地区セクター35-9」の方へよく向かっていることはわかっているのよ」
    「!?」

     あの日から、何度かに分けて爆薬を持ち込んでシェマタの破壊を心んでいたが、その際の移動のことがばれているとは思わなかった。

    「アビドス地区に例年なかった、妙な爆薬の購入履歴。一度の購入量はそこまで多くなくとも、その量は一人がギリギリ運搬できる量」
    「あちゃ~」
    「えっと、ホシノちゃん、そのゲヘナの遺産について何か知ってるの?」
    「・・・」

     うすうす感じてはいたけれど、未来を知る私が変わった行動をしたせいで、起きる出来事が大きく変わってしまっている。おじさんの記憶では、風紀委員長ちゃんと始めてあったのは三年生のころで、一年のころに会った覚えなんて一度もない。

    「・・・」

     ここで彼女を信用していいのか・・・

  • 130二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 00:11:08

    難しい局面だ……

  • 131二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 03:18:57

    このレスは削除されています

  • 132二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 06:53:55

    元々ヒナは諜報部にいた頃にホシノの事を調べてたんだっけ

  • 133二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 09:47:19

    このレスは削除されています

  • 134二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 17:49:21

    盛り上がってきたな

  • 135二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 19:22:07

    このレスは削除されています

  • 136逆行スレ主26/05/08(金) 21:09:25

     色々と考えは巡らせるが、三年生の風紀委員長の彼女はあの先生に信頼されていた。
     少なくとも、捻くれていた私の事を先生は信頼してくれていた。そして、そんな先生が全幅の信頼を置いていた相手が、目の前の少女だ。

    「そのゲヘナの遺産について聞いてどうしたいの?」

     私の問いにヒナはマコトの方を見る。そして、マコトはそれに対してうなずき返した。

    「私とマコト、ここには居ないゲヘナの同士達はそのゲヘナの遺産・・・雷帝が残した負の遺産を一つ残らず破壊することよ」
    「破壊する?」
    「ええ」

     思っていた答えと全く違う答えが返ってきた。
     シェマタにはアビドスの校章と同時に、ゲヘナの校章が記されていた。ゆえに、ゲヘナがあれを取り返したいと考えていてもおかしくないと思っていたのだけれど。

    「雷帝はここキヴォトスに在ってはいけないものを幾つも作った。そのうちの一つがアビドスにある」
    「それが、あれってことね」
    「ええ」

     あれを破壊したい、目に見える表面的な利害は一致していた。

  • 137逆行スレ主26/05/08(金) 21:26:49

    「あなたが何を考えて爆薬を大量に持ち込んでいるのかは知らないけれど、あれを破壊したいという考えは一致しているはずよ」
    「うへ~、こりゃお手上げかな」

     今ここで、この子と戦ってもどうにかなるような未来は見えない。この時のこの子がどの程度の実力なのかはわからないけれど、おそらく実力は拮抗、その状態でユメ先輩を庇いながら戦うのなんて到底無理な話だ。

    「わかったよ。おじさんが破壊しようとしているあれがある場所に案内してあげるよ」
    「そう、助か・・・え?おじさん?」
    「あ、でも、このお金は何を言われようが絶対に返しませんからね」

     すかさず、アタッシュケースを乱雑に閉じて、決して渡さぬと言わんばかり二人から距離を取る。

    「それ自体は構わないのだけれど・・・」
    「ああ、雷帝の遺産を破壊できるとなれば、一億などはした金だ」

     一億ではした金・・・マンモス校の金銭感覚は限界集落ならぬ、限界学校には到底理解できなさそうだった。

    「やったね!ホシノちゃん、これで借金返済にまた一歩近づいたよ」
    「一歩どころか、走り幅跳びで飛距離稼いじゃってますよ」

     どう転ぶにせよ、一億の大金は私達にとっては本当に大きい。今まで利息を払うので手いっぱいだったのが、一気に元金を減らせるだけのお金だ。元金さえ減らせば、今後発生する利息も大きく減らすことができる。

    「盛り上がっているところ悪いのだけれど、小鳥遊ホシノ。急ぎでその場所まで案内してもらえないかしら?」
    「うへ~、わかったよ。結構歩くことになるから、大きめの水稲を用意しておいてね。それと各自コンパスも、砂嵐で逸れちゃったらどうしようもないから」

  • 138二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:32:15

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  • 139二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:34:17

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  • 140二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:36:19

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  • 141二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:38:19

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  • 142二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:40:21

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  • 143二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:42:24

    このレスは削除されています

  • 144二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:42:49

    めっちゃ面白いな
    ここで元金を減らせるのは本当に大きい
    あとゲヘナに恩を売れてるのも
    迂闊なマコトは「一億などはした金」とか言ってるけどそれってつまり今回の件でアビドスに譲歩してもらったという言質だからね

  • 145二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:44:26

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  • 146二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:45:04

    なんだ、ホシュのペース早くないか?

  • 147二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:45:38

    なんかちょっとおかしい
    ペースも一定過ぎるし
    ほぼ2分おきできてるから何らかのスクリプト?

  • 148二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:46:31

    このレスは削除されています

  • 149二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:46:41

    >>146

    >>147

    順調に進んでいるから嫌がらせしてきたのかも

  • 150逆行スレ主26/05/08(金) 21:47:08

    うむむ、これはちょっとスレ画変えて別スレに避難するか・・・

  • 151二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:48:34

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  • 152二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:50:39

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  • 153二次元好きの匿名さん26/05/08(金) 21:52:43

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スレッドは5/9 07:52頃に落ちます

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