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新しい生活様式/Novel by もも

新しい生活様式

4,496 character(s)8 mins

完結後に銀魂熱が再燃し、初めて小説を書きました。
時系列は漠然と完結後です。
弱っている銀さんが好きだけど、銀さんには幸せになって欲しいという、相反する2つの欲望を叶えるお話が読みたくて書きました。

楽しかったので、銀時が万事屋のみならず、お登勢さんや真選組面々にも世話を焼かれたりする話も書いてみたいなぁと思っています。
お目汚し失礼いたします。

イメージソングはMrs. GREEN APPLEの「ニュー・マイ・ノーマル」です。

2023.09.16 素敵なタグをありがとうございます。とても嬉しいです。

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 江戸に平穏と喧騒が戻り、万事屋の娘はエイリアンハンターとなり、恒道館道場の復興は進み、万事屋の社長は代替りし。
 時間はゆっくりと、しかし確実に進んでいた。

 すべての戦いが終わり、平和な日々へと向かう江戸は万事屋の仕事で溢れていた。
 復興へは資材はもとより人手が不足しており、機動力と馬力に定評のある万事屋へは多くの依頼が舞い込んだ。
 そのため戦争に終止符を打つ立役者となった万事屋の面々は、事態の終結後も休まることなく慌ただしい時間を過ごすこととなった。

 江戸復興に伴う繁忙が一段落すると、万事屋そのものも変化を遂げた。
 神楽はエイリアンハンターとして父親と宇宙へ飛び立ち、地球を留守にする生活となった。万事屋には地球の実家として数カ月に一度の頻度で帰ってくるとのことだが、万事屋からは喧騒が減った。
 新八は念願の恒道館道場の復興に着手した。侍の活躍により江戸が護られたとあって、廃刀令によって廃れた道場には護身、礼節を身につけるためなどの目的で、子供の習い事としての需要が増えたのである。侍は、ある種憧れの存在となったのだ。そして、万事屋の社長も銀時から引き継ぎ、新八は二足のわらじを履くこととなった。
 元社長であった銀時は、隠居したわけではない。これまで通りスナックお登勢の二階に居を構え依頼をこなす日々へと戻ったのだが、新八から代替わりを提案した。それは、銀時の体調を慮った末の提案であった。

 銀時はその充実した剣術、体術の割に元来免疫は弱く、これまでも風邪やら流行病に罹患してはよく床に臥していた。しかし戦い終結後、蓄積した負担が臨界突破したのか、糸が切れたかのように彼の身体は免疫不全に陥った。
 前触れもなく突発的に高熱に倒れることが増え、これまでの銀時の大立ち回りの日々を知るかかりつけの医者からは「酷い怪我を負った状態が長かったからね。発熱は身体のSOSだから、これからちゃんと休もうね」と事もなげに免疫不全を言い渡された。
 これまでよく頑張りました、と医師から年甲斐もなくわしわしと頭を撫でられた銀時は、うるせー、と悪態をつきながらも、その表情はどことなく、不調をきたした自身の身体を受け入れたような切なさを映していた。

 といっても治療ができるわけではなく、発熱したら休む、しんどければ処方された解熱剤や抗生物質を服用する、その頻度が増えただけである。「要は風邪引きやすくなっただけだろ」とこれまで通り過ごそうとした銀時に、「客商売が不定期に臨時休業を頻発するのはよくない」と新八自ら社長交代を提案した。それは半分が本音だがもう半分は建前で、死闘続きだった銀時にはせめてこれからは危険から遠い日々を過ごしてほしいという願いが、新八の胸の内にはあった。加えて、これまで新八、神楽、定春を養い、護ってもらっていたことに対する恩返しの気持ちもあったのだが、その想いが銀時に素直に受け取ってもらえるとは思えず、客商売だからと理にかなった言い方をした。
 三十路手前で引退ってお前……とごちる銀時に、引退ではなく社長から会長に出世したのだ、後進にアドバイスする立場としてこれからもよろしくなどと我ながら訳のわからない会長職を提示すれば、なるほど会長かぁと妙に納得して社長交代を飲んでくれた。
 かくして万事屋銀ちゃんは、新ちゃんメイン、銀ちゃんサブの体制に移行したのである。

Comments

  • ふふ

    不幸には見向きもしないで、幸せを判断するタイプだな。7:3で不幸でも7消して3で幸せって言うタイプ。

    Mar 27th
  • あーる

    今日最終回を読んだ者です。 この3人はいつまでも元気そうだなと思ってましたが、確かに銀さん無理しすぎですよね…そりゃ身体壊す可能性ありまくりですよね… これからこのシリーズ読んでいこうと思ってます! 楽しみです!!

    June 3, 2025
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