こうのとりのゆりかご、2025年度は「東日本からの預け入れなし」 慈恵病院の蓮田院長が会見
慈恵病院(熊本市西区)の蓮田健院長が7日、親が育てられない子どもを匿名でも預かる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」の開設から19年を迎えるのを前に会見し、2025年度の預け入れに関し、父母らの居住地が分かるケースでは「東日本からの預け入れはなかった」と明らかにした。
蓮田院長は、判明した父母らの居住地は西日本のみで、人数も24年度より減ったと説明した。東京都墨田区の賛育会病院が25年3月に赤ちゃんポストを開設したのが要因と推測。「関東や東海の人は、アクセスの良い東京で預け入れたのではないか。長距離移動による母子へのリスクは軽減されている」と受け止めた。
大阪府泉佐野市が26年度中に赤ちゃんポストの開設を予定していることも挙げ、「慈恵病院への預け入れは減っていくのではないか。理想は各都道府県に赤ちゃんポストが広がること」と語った。
病院以外に身元を明かさない内密出産の場合と比べ、「預け入れる母親らは不信感が強く、ほとんど話さないケースもあった。内密出産とは違う深刻さを感じている」とした。家庭的な環境で子どもが育つことができるよう、関係機関の協力も求めた。
ゆりかごは2007年5月10日に開設され、24年度までに193人が預けられた。(古東竜之介)
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