磐越道事故、営業担当の「知人の知人」が運転 バス手配の会社が説明
福島県郡山市の磐越道で6日朝、北越高校(新潟市)の生徒20人を乗せたマイクロバスがガードレールなどに衝突し、うち1人が死亡した事故で、バスを運転していた男性(68)は、高校側からバスの手配を頼まれた会社の従業員ではなく、同社の営業担当者の「知人の知人」だったことがわかった。同社が取材に対し明らかにした。 【写真】部活遠征の事故、過去にも この会社はバス運行会社「蒲原(かんばら)鉄道」(新潟県五泉市)。 蒲原鉄道の説明によると、同社の営業担当者に対し、北越高校側から「貸し切りバスは高い。できる限り安くしたいので、レンタカーを使いたい」「ドライバーも紹介してほしい」と依頼があった。これを受け、同社は別のレンタカー業者に車両の手配を頼んだ。ドライバーについては、この担当者が「知り合いの知り合い」である男性を高校側に紹介していた。 営業担当者とドライバーには、面識はなかった。また、レンタカーを法人契約で借りる際には、実際のドライバーの免許証は提示せず、営業担当者の免許証を提示したという。 ドライバーの紹介は蒲原鉄道の正式なサービスではなく、男性は蒲原鉄道の社員でもなかった。男性が今回の運転の対価として金銭を受け取っていたかについて、同社は「確認中」としている。福島県警は男性の職業を「無職」と発表している。 事故時、バスはこの男性が運転し、遠征先に向かっていた北越高校の男子ソフトテニス部の20人が乗車。部の顧問は同乗せず、荷物を運ぶため別の車でバスの前方を走っていたという。 バスは6日午前7時40分ごろ、郡山市熱海町高玉の磐越道上り線で道路左の路側帯にある緩衝材「クッションドラム」にぶつかった後、そのままガードレールに衝突。20人のうち、稲垣尋斗(ひろと)さん(17)が中央分離帯を越え、対向車線に投げ出されて死亡した。ほかの生徒19人と運転手の男性も搬送され、生徒5人は骨折などの重傷を負った。(山崎靖、三浦惇平、増山祐史)
朝日新聞社