来年3月での閉校が決まっている館山市の豊房小学校の全校児童42人が25日、同校が所有する「学校田」で最後となる田植えを行った。教職員や保護者ら約40人も一緒に手植えを行い、泥まみれになって作業に汗を流した。
地域で盛んな米作りを学ぶため、1980年から続いている伝統行事で、今年で46回目。田植えや稲刈りの体験を通して地域の人と関わり、より豊房のことを好きになってもらおうと、地元農家やPTAでつくる「ライス部」などの協力を得ながら続けてきた。
田植えの前に行われた始めの会では、子どもたちが「最後の豊房っ子42人 心をこめておいしいお米を作ろう!」とめあてを発表。この日手ほどきをする「米作り名人」として地元農家ら3人が紹介され、このうち元PTA会長の鈴木秀之さん(55)から「苗を指の第2関節まで泥の中に入れて」「抜けにくいように指先を曲げて植える」と助言を受けた。
子どもたちは田んぼに入ると、1列に並んで差し込むように苗を植え付けた。泥に足を取られて尻もちをついたり、泥まみれになったりしながら歓声を上げ、のびのびと田植えを楽しんでいた。
石井陽祐さん(5年)は「足が動かしにくくて植えるのが難しかったが、豊房小で過ごす最後の1年の楽しい思い出になった」と笑顔。石井空さん(同)は「前回よりもバランス感覚が良くなって転ばなかった。9月の稲刈りが楽しみ」と“最後の収穫”に期待を込めた。
(島袋立夏)
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