北電、泊原発の再稼働27年秋以降に 料金値下げも28年にずれこむ
北海道電力が進めている泊原発3号機(泊村)の再稼働が2027年秋以降に遅れる見通しになった。再稼働に伴う家庭向け電気料金の値下げも28年にずれこむとみられる。津波対策のための防潮堤建設で追加工事などが必要になり、完成が4カ月ほど遅れるためだという。 北電の斎藤晋社長が今年度の経営計画を発表する記者会見で明らかにした。電気料金の値下げ幅は昨年10月に示した月額1千円程度(約11%)を維持したいとしている。 防潮堤は高さ19メートル(海抜)、最大幅30メートルの壁を約1・2キロにわたって設置する。24年3月に着工し、3年ほどかけて27年春に完成する計画だった。しかし、防潮堤周辺で岸壁部の耐震補強、削り取られ防止、液状化対策、道路の段差対策が必要になったほか、暴風雪で作業が中止になるなど遅れが生じた。 再稼働には防潮堤完成後も使用前事業者検査などの手続きが数カ月かかるという。北電は「27年のできるだけ早期」を再稼働の目標にしてきたが、27年後半にずれこみそうだ。 さらに、値下げは再稼働後の営業運転、安定運転の確認など数カ月の準備期間を経て始める。北電は再稼働から値下げまでの期間はポイント還元キャンペーンを検討するという。 斎藤社長は「最短で達成していこうとやってきたが、お客様に不安を与えたり心配をかけたりする部分は反省すべきだと思う」と述べた。今夏に具体的な再稼働時期などを示すとしている。(大海英史)
朝日新聞社