「岡本和真は“あの賞”を狙える」打撃だけでない凄みとは? NHK解説者がMLB日本人野手を採点「大谷翔平は今季“あること”を控えていますね」
今シーズンから米国挑戦した村上宗隆、岡本和真らの活躍が目立つMLB。ここまでの日本人打者の戦いぶりについて、メジャーに精通するNHK解説者、小早川毅彦氏が“通信簿”をつける! 〈全2回の2回目/はじめから読む〉 【仲良し写真】「出た、ホームランジャケット」岡本が着せてもらってハニカミ、村上が仲良しバルガスとハグ、大谷さんと村上の仲良しシーンなど日本人メジャーリーガーほっこり写真を見る 前編でお話しした村上宗隆選手と同様、正直言って予想を超える活躍を見せてくれているのが、ブルージェイズの岡本和真選手です。昨年リーグ優勝して、ワールドシリーズでドジャースと死闘を繰り広げたチームで、立場的には3割を打ったボー・ビシェット選手(メッツに移籍)の後釜のような形で加入したわけです。大きな期待がかかって重圧もあるなかで、ここまでチームトップの10本塁打(日本時間5月6日現在、以下同)を叩き出しているのは見事のひと言です。
岡本選手はゴールドグラブ賞もありえるのでは
どうしても打撃が注目されがちですが、私は岡本選手の守備がかなりいいと思っているんです。これまでのところ、失策が3つあるので守備率そのものは.955とさほどいい数字ではありませんが、強い打球や際どい打球に対してアグレッシブかつ的確な守りを見せていて、かなりチームを助けているんですよ。これはゴールドグラブ賞があるんじゃないかと。 岡本選手は日本でも、三塁と一塁両方でゴールデングラブ賞を受賞しています。アメリカのゴールドグラブ賞は監督・コーチの投票75%とセイバーメトリクスの守備指標25%の合算で決定されますので、ここまでのように印象的な好守を重ねていけば、じゅうぶんにノミネートのチャンスがあるんじゃないですかね。 これまで日本人メジャーリーガーは外野手のイチロー選手が10年連続で獲得したのがただ一人のゴールドグラバーです。岡本選手は現在の調子をキープできれば打撃でもかなりの数字が残せるでしょうし、日本人初の内野手ゴールドグラブ賞を期待してしまいますね。 打撃についても、村上選手同様、速いボールへの対応が課題かと私は考えていたんですが、その予測を見事にくつがえしてくれていますね。ホームラン10本中6本は速球系のボールをとらえています。かつてはそれこそさすがのイチロー選手であっても、アメリカに来た当初はスピードボールに苦労していたと思いますが、やはり近年は情報量がまったく違います。あらゆる投手の動画が見られて、球種や軌道、変化のレベルといったものまで自分のデータに取り込めますからね。初めて見て驚かされる、ということは少なくなっているでしょう。大谷翔平選手がベンチでタブレットの動画を確認する姿は、多くのファンの方にお馴染みだと思います。岡本選手や村上選手も、当然そうした情報をもとに入念に準備できるという面はあるでしょう。
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