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    改めて、「中2病の神ドロシー」の感想

    • 2013.06.02 Sunday
    • 10:47

     中2病の神ドロシーのミュージックビデオのフルバージョンが公開されたので、
    その映像と音楽の感想を改めてまとめてみます。

    以下はMVを見た前提で書き進めて行くので、とりあえずyoutubeのそれをご覧ください。

    このブログで何度かこれに関わるエントリーを書いてますね。

    筋肉少女帯 公式セルフカバーベスト 4半世紀 第一印象

    オーケンの使う単語について、ちょっと考えてみた。

    最近の筋肉少女帯関連のミュージックビデオなどなど

    中二病の神ドロシー(途中まで)を聴いた感想

    筋肉少女帯と三柴理の新譜


    これらに、だいぶ言いたい事は書いてあるんだけど、
    曲を最後まで聴いて、映像を最後まで見ての感想を書いて行きます。

    まず、曲について。
    今まで(アルバム出るまで)、途中の橘高さんのギターソロまでしか聴いてなかったんだけど、
    その時点では、この曲の結末が何処に向かっていくのか読めなかったのね。
    筋少の、オーケンの歌詞には色々あるので、悲劇的なままに曲が終わったり、
    最後にちょっと希望があったり、色んなケースがあるから。
    釈迦とか、これでいいのだ、とか、いくじなし、とか、最後まで救われないしね。

    中2病の神ドロシーも「そのバンドはほんとはいなかった。25年見てたものは幻だった。」
    って所からスタートして、ある朝目覚めたら、そのバンドの痕跡は全く何もなくなってて、
    そもそも、それがあったのかどうか、妄想か現実かも分からない状態になってて。
    それを思う主人公になる少女は統合失調症っぽいし、
    ほんとに現実にはいないバンドの事を思ってるのかもしれない。
    それが、筋少メジャーデビュー25周年の曲って事は、そもそも筋少ってなかったの?って。
    今まで見てたのは妄想なの?って気持ちを聴く人に思わせるとこから始まる。

    その後も歌詞を追っていくと、ライブでの興奮は憶えてるけど、何一つ証拠はないし、
    身近にそれを語らう人もいないし、それに関わってたはずの何年間は、なんだったの?って状況。
    でも、あの興奮は嘘じゃないし、例えなかったとしてもそれはそれでいいじゃないか、
    なんて慰めにもならない、追い詰められた状態だと思うのね。

    そして、サビの部分で連呼される、「そのバンドはほんとはいなかった、25年見てたのは幻だった。」
    これだけ思うと、演奏はキレイですごいんだけど、歌詞には全然救いがなくて、悲しい歌だと思ってた。

    で、最後まで聴くと、何度もループするそのサビが最後の最後まで続くかと思ったら、
    最後の一言だけ、「そのバンドは続いてた25年見ていたのは誰の夢だろう?中2病の神ドロシー」
    って言われて。
    もうその一言だけで、救われた感じになる。
    そういう、妄想にまみれた自分自身(この歌ではドロシーって名乗る少女?)
    にとっての夢、”そのバンド”は、確かに存在してて、しかも、誰か、いっぱいいるはずのみんなの夢として、
    今も活動を続けてる。要するに、筋肉少女帯は誰かの夢として今も続いてるよ、って歌詞だと思う。
    そういう歌がこの25周年のこの時に聴けるって、すごい嬉しいし、長年ファンを続けててよかったななー、
    って思った。

    歌詞についてはそういう感じで、次に演奏について。
    橘高さんのソロまでしか、ショートバージョンにはなかったんだけど、
    そのソロも続きにまだまだ格好良くて濃い部分がしっかり残ってた。
    そして、本城さんのリズムギター(?)がラストに入って、そこから、アコースティックの切ない音に。
    映像では、オーケン弾き語りになってるけど(ほんとは、ギタリスト二人のどっちかの演奏と思うけど)
    そう言う切ない中で歌が続いていく。
    で、曲はオーラスに来て、最後に希望のあるラストの歌詞に繋がっていく。
    で、歌詞的に、曲的に一段落して終わるかな、と思ったところに、
    ラストに力強い演奏と筋少らしいパワフルなコーラスの一節が入る。
    これが、まさに筋少って感じのゴージャスな終わり方で、楽曲として、超満足な感じだ。
    しかもねー、この曲はドラムが凍結前に叩いてた太田さんだし。
    そして、途中で脱退したエディーがピアノ弾いてるし。
    映像には入ってないけど、そう言うのも筋少の全部が詰まってる感じ。

    で、続いて、映像の事について書こう。
    以前のショートバージョンの感想エントリで背景が黒かったり白かったりするのが
    妄想と現実を表してるんじゃないかって書いたけど、多分それは間違ってないと思う。
    で、オーケンのひび割れメイクがあったりなかったり、マイク持ってたり、
    もうメイクとか全然なくてメガネかけて座ってたりと、現実と妄想、夢の場面が乖離していく中、
    ついにギターソロの後でオーケンが一人で弾き語りしてるとこが出てくるのね。
    もう、バンドとか関係なく、弾き語りミュージシャンとして一人で演奏してるイメージ。
    やっぱ、ソロで活動したり筋少を脱退して特撮作ったり、そして最近弾き語りをしたりって中で
    もう、バンドが妄想だったら、っていう時に一人で音楽してたら、
    最小限の編成の表現として弾き語りしてるって事になると思う。
    それこそ、そのバンドがいなくて幻な状態だなって。
    切ない感じ。
    そんな後で、真っ白な中で四人でしっかり活動する筋肉少女帯の姿が現れて。
    真っ白なってのは、スポットライトの中かも知れない。
    そして、実は25年バンドは続いてて、誰かの夢を体現してるってなって終わる。
    映像も歌もあいまってすごい気持ちの高ぶる、嬉しいけど、ちょっと泣ける終わり方と思う。
    で、その後激しくパワフルな筋少コーラスと演奏がついて終わるって言う、
    リッチな筋少らしいボリュームのある終わり方。
    で、そんな中、それらを一緒に歌ったり、ヘドバンしたりする少女の映像も混ざってて。

    で、それらが終わった後に、改めて少女の姿が映り、
    古いテレビみたいにかき消されてMV終わってる。
    そのラストのとこに、ちょっとした不安もまじってるんだけど・・・。
    楽しくて、存在してたはずのバンドって、ステージ上、スポットライトの中にあるんだけど、
    それに対して、現実はどうなの?ってところが。統失の女の子はどうなったの?っていう。
    でも、そっから先は、自分の問題。少女自身の問題として残るんだろうなあ。

    あと、ずっと映像には筋少四人の演奏風景が入ってるので、
    ライブ行った事ある人や映像みた人は、それをみて懐かしがったり、
    今の筋少を感じられたりで、楽しめると思う。
    やっぱ、オーケンのかっこいい表情や動作いいなーとか。
    ウッチーの飄々としてマイペースな感じとベース演奏をびしっと決めるギャップしびれるな、とか。
    おいちゃんの笑顔で楽しそうに弾くギターいいなーとか。決めるとこは決めてるなーって思ったり。
    橘高さんのハードロックな様式美に満ちた演奏や姿かたちに耽美的な魅力を感じたり。
    そういう、いつもの筋少が見れてよかった。
    初めての人も、筋肉少女帯ってそんなだから、ライブで実物を見るといいよ!

    って、そんな感想を持った。
    僕としては、映像も音楽も大満足です。
    もう一曲の新曲「妖精対弓道部」もいい曲だし、
    そのほかのセルフカバー曲も素晴らしいので、ぜひみんなに聴いて欲しい。
    そんなアルバム。気に食わなかったり、嫌ったりは聴いた後でいいからさ。
    とりあえず、ようつべのあの映像を聴いて見て欲しいなっと。

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