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【お知らせ】 本日(5月4日)、高市総理と豪州のアルバニージー首相は、日豪共同記者発表を行いました。 ※両首脳の発言要旨(速報版、仮訳) (アルバニージー首相発言)※日本語仮訳 サナエをオーストラリアにお迎えできることを、大変光栄に思います。本日は、両国が歴史的な「友好協力基本条約」に署名してから50年という、非常に特別な節目を迎えています。 この条約は、1973年に当時の首相であったゴフ・ホイットラム元首相が、サナエの出身地であり、キャンベラの姉妹都市でもある歴史的な都市奈良市を訪問した際に、初めて提唱されました。そして1976年、世界的なオイルショックやベトナム戦争終結後の地政学的変動の中で締結され、オーストラリアと日本が共に歩み、協力し、繁栄していくという決意を示すものでした。 それ以来の数十年にわたり、私たちは貿易・投資、防衛・安全保障、エネルギー、そして何よりも人と人とのつながりにおいて、深く信頼に基づく関係を築いてきました。そして今日、再びエネルギー危機や世界の不安定さに直面する中で、私たちは特別な戦略的パートナーシップの強さを改めて確認しています。我々のパートナーシップは、両国に必要なエネルギーの確保を支え、雇用を生み出す貿易や投資を下支えし、不確実な世界の中で私たちの安全を守る助けとなっています。地理的には、インド太平洋地域の南北に位置する両国ですが、これまでの努力によって私たちはこれまで以上に近い関係を築いてきました。そしてこの関係の深化が、本日発表された一連の新たな合意につながっています。 これらの合意は、両国民に利益をもたらすものです。オーストラリアにとっては、中東の紛争による影響のような、今我々が直面している世界的ショックへの脆弱性を低減します。また、農家が作付け計画を立てる際の安心感を高め、また通勤者が給油する際の確実性向上にもつながります。 本日、サナエと私は、特別な戦略的パートナーシップを包括的に引き上げるための、野心的な一連の成果について合意しました。第一に、本日署名した経済安全保障協力に関する共同宣言は、経済的ショックや不確実性への耐性を高め、信頼できるサプライチェーンの構築をさらに進め、AI、量子技術、バイオテクノロジーといった重要技術の発展を加速し、地域経済の強靱性を支えるものです。 エネルギー安全保障に関する共同声明では、現在のエネルギー危機を共に乗り越え、液体燃料やガスといった重要なエネルギー資源の自由な貿易を維持するというコミットメントを再確認しました。重要鉱物に関する共同声明では、重要鉱物を経済および安全保障関係の中核に位置付け、日本とオーストラリアの共同投資を促進していきます。 また、防衛・安全保障協力の強化により、既に進展している防衛関係をさらに発展させ、地域の平和と安全のためにより多くの協力を可能にします。これは、オーストラリアによる最初の3隻の「もがみ」型護衛艦の能力向上型フリゲートの取得や、日本の防衛装備移転制度の改革を基盤として、能力強化と防衛産業の連携深化にもつながります。 サイバー分野での戦略的パートナーシップは、サイバーおよび重要技術分野での協力を深化させ、サイバー脅威への対応を強化します。また、本日発表した日豪リーダーシップ対話は、ビジネス界および政府のリーダーを結集し、今後の協力の方向性を形作るものとなります。両国はこれまで以上に戦略的に一致しています。 私たちは平和で安定し繁栄した地域の実現という共通の利益のために緊密に連携しています。また、自由で開かれたインド太平洋の推進に向けたサナエのコミットメントを歓迎します。本日発表した成果に加え、私たちは関係閣僚に対し、包括的な安全保障・経済安全保障上の協力をさらに強化し制度化するための具体的方策の検討を指示することで合意しました。 私たちの友情はこれまでになく強固であり、不確実な時代において友情の重要性はますます高まっています。1976年以降、世界は大きく変化しましたが、オーストラリアと日本の友情、そして両国民が共有する寛容と敬意の精神は、かつてないほど強まっています。 この後もサナエとさらに時間を共にし、ヘビーメタル音楽といった話題やその他の重要な話題に関して、引き続き意見交換を行う予定です。サナエのオーストラリアへの尽力に感謝するとともに、今後半世紀、さらにその先に向けて、両国の利益のために協力を続けていくことを楽しみにしています。 ありがとうございます。 (高市総理) 私の豪州訪問を温かくお迎えいただいた、アンソニー・アルバニージー首相、そして豪州の皆様に心から感謝をいたします。 本年は、日豪友好協力基本条約署名50周年という歴史的な節目です。この条約を一つの転機に、この半世紀、日本と豪州は深い友好関係を育んできました。両国を取り巻く戦略環境が一層厳しさを増す中でも、地域の安定勢力として地域の平和と繁栄に一貫して積極的に貢献をしてまいりました。 そして、一昨日、私がベトナムで発表しました、進化した自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の実現に向けて、特別な戦略的パートナーである豪州と連携をし、自律性と強靱性が地域に広まっていくことを心から楽しみにしています。 本日は、こうした観点からアンソニーとじっくり議論をしました。日豪の次なる50年の方向性を確認することができました。大変充実した会談でした。 まず、経済安全保障について、日豪の協力は一層具体化、緊密化しています。先ほど両国協力の戦略的指針となる、経済安全保障協力に関する日豪共同宣言に署名しました。この宣言の下、重要鉱物とエネルギー安全保障に関する2つの共同声明を発出しました。 そして、ホルムズ海峡の実質的な封鎖は、インド太平洋地域に甚大な影響をもたらしています。日豪は緊密に意思疎通をし、緊張感を持って対応していくことを確認しました。 先月、私が発表した「パワー・アジア」、すなわちアジア・エネルギー・資源供給力強靱化パートナーシップの下での協力を含め、双方向の安定的なエネルギー供給確保、重要鉱物のサプライチェーン強靱化など、FOIPの実現に欠かせない自律性と強靱性を強化する取組を進めてまいります。 また、安全保障協力は強固な日豪関係の基盤でございます。我が国の「もがみ」型護衛艦の豪州海軍への導入は、50周年を象徴する画期的な協力です。我々は先般の契約締結を歓迎するとともに、本件を着実に進めてまいります。 本日、アンソニーと私は、経済安全保障を含む、包括的な安全保障協力を更なる高みに引き上げ、制度化する具体的な方策を、次回の首脳訪問までに構築するよう模索をしていくように閣僚にも指示することで一致しました。 また、質・量ともに拡大している自衛隊と国防軍の協力については、今般、豪州の地理的特性をいかし、防衛協力を一層強化させることで一致しました。 さらに、強化された防衛・安全保障協力に関する首脳声明を発出いたしました。安全保障協力の裾野も広がっています。サイバー分野における広範な協力推進を目的として、戦略的サイバーパートナーシップを立ち上げました。 また、人と人との交流も欠かせません。昨年、両国間の往来者数が過去最高を記録しました。観光を含む人的交流を更に活性化させていきます。 未来は、対話と創造から生まれます。今般、両国の官民の有識者が参加する日豪リーダーシップ対話を立ち上げました。我々の希望に満ちた未来をつくる、かけ橋となることを期待します。 これらの緊密な二国間の協力や交流は、我々が直面する地域の課題に対する日豪連携の基盤となっています。 本日、アンソニーとは、中国、東南アジア、太平洋島しょ国、核・ミサイルの問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応など、インド太平洋情勢、更にはイランを始めとする中東について戦略的な議論を行いました。 厳しい国際情勢の中、我々共通の同盟国である米国との協力関係は不可欠でございます。日米豪印や日米豪などの枠組みも一層強化してまいります。 今や日豪両国は、地域や国際社会の平和と安定に共に貢献するとの確固たる意思を持ち、先駆的な安全保障協力を進める同志国連携のフロントランナーであります。言わば、準同盟国とも言える関係を築いていると私は考えております。 そして、本日のアンソニーとの議論を経て、日豪の次なる50年の歩みは、これまでの50年のそれよりも更に力強く推進力のあるものになると確信しました。今後もアンソニーと共に日豪関係の新たな歴史を紡ぎ、同志国連携の更なる地平を切り開いてまいります。 アンソニー、ありがとう。
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