日本ハム2軍の新本拠地はどこへ? カギ握る道内自治体の財政負担

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松本英仁 畑中謙一郎
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 プロ野球北海道日本ハムファイターズが2軍本拠地を現在の千葉県鎌ケ谷市から北海道に移転する計画について、球団と候補の5市(札幌、千歳、江別、恵庭、苫小牧)との交渉が本格化している。現状、有力と目されているのは江別、恵庭、苫小牧の3市。球団は来年6月をめどに建設地を決定する意向だ。

 「まだ、具体的にお話しできることはありません」。エスコンフィールド北海道運営会社の小林兼・開発副本部長はそう前置きしつつ、交渉のポイントとして「私たちと一緒にどんなまちを作っていくか。自治体の熱意、熱量が重要になる」と話す。

 有力3市の中でいち早く動き出したのは江別市だ。球団が2軍施設の移転計画を正式発表する前の5月に市内の約50の企業・団体が期成会を設立。乳業メーカー「町村農場」の町村均社長が代表になり、約2万筆の署名を携えて市に誘致を要望した。現在、市営球場がある飛鳥山公園などを候補地に計画が練られている。

 江別はエスコンフィールドがあるJR千歳線沿線からは外れているが、JR函館線沿線の自治体から客を呼び込めると見込む。3本の国道が通り、道央道インターチェンジが2カ所あることも売りだ。

 後藤好人市長は「札幌、旭川、岩見沢のお客さんを呼び込める地理的な優位性もある。メリットを最大限アピールしていきたい」と話す。

 負けじと動き出したのは恵庭市。7月に地元商工団体を中心に期成会が発足し、約5万人の署名を集めて市に働きかけた。

 強みは立地だ。候補地の西島松地区はエスコンから自転車で移動でき、2軍の試合を見た後に、1軍のナイターを観戦することも可能。1、2軍の選手の入れ替えは劇的に楽になるため、球団側のメリットも大きい。

 課題は同地区が複数の所有者がいる農地で、用地の取得は容易ではないことだ。原田裕市長は「用地の問題はあるが、どんな事業でも課題はつきもの。アクセスではどこにも負けない。まちのにぎわいの起爆剤にしたい」と鼻息は荒い。

 急速に評価を上げているのが苫小牧市だ。金沢俊市長が7月末に「誘致にチャレンジしたい」と表明し、9月には期成会が発足。胆振・日高の3市14町も加わる盛り上がりで、約6万人の署名を集めた。

 市議会も全面的に後押しし、12月定例会では市議と市執行部が日本ハムのユニホーム姿で本会議に臨み、機運を高めた。

 札幌からは電車で約1時間と距離はあるが、新千歳空港からのアクセスの良さは魅力だ。

 JR苫小牧駅周辺の再開発計画と連動する案も検討されており、金沢市長は「(誘致と)両立できるものだと考えている」と本腰を入れる構えを見せている。

 1軍の本拠がある北広島市は当初、候補地に挙げられていたが、上野正三市長は23日、「今後、JR新駅の開業や大学の開校などを控えており、そちらに重点を置きたい」として誘致活動からの撤退を表明した。

 2軍施設の移転を巡って大きな焦点になりそうなのが、自治体の財政負担だ。

 施設全体の総事業費は300…

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この記事を書いた人
畑中謙一郎
北海道報道センター|一次産業、スポーツ、自衛隊など
専門・関心分野
スポーツ全般、食、酒、旅

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