風浪とうねり <気象予報士・島尻勝の天気をヨム>


風浪とうねり <気象予報士・島尻勝の天気をヨム>
この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報朝刊

 16日発生した辺野古の海難事故に心が痛みます。今回は波の話です。波は「風」によって発生します。風浪と言い、周期が短いことが特徴です。当日の風速は強くないので風浪は高くなかったと思われます。もう一つ、うねりと言って台風や低気圧などで発生した風浪が、遠くに伝わるときにできる波があります。周期が長く、規則的で丸みを帯びた波になります。周期の長いうねりほど、水深の浅い海岸に向かうと波が高くなりやすい性質がありますので、注意が必要です。うねりはその原因となる低気圧や台風などが必ずあります。

 当日9時の波浪実況図を見ると、日本のはるか東の低気圧からの波が沖縄方面まで広がっていました。波の高さは、本島東側は2・5メートル以上で、周期は13~16秒で周期の長いことを示していました。

 ところで、12日から13日にかけて沖縄本島地方でひょうやあられとみられる氷の粒が目撃されました。日本のはるか東の低気圧は12日に沖縄本島の北東で発生していて、「ひょうやあられ」と「うねり」をもたらしたことになります。

 気象予報士・防災士の島尻勝さんが沖縄の気象や防災・減災にまつわる話題をつづります。

 島尻 勝(しまじり・まさる) 1954年生まれ。宮古島市出身。沖縄気象台などで40年勤務。気象防災アドバイザー取得。県内ラジオ局で天気にまつわる番組を担当。

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