悔しさの一年を力に変えて 富士大学・角田楓斗、最速153キロで「プロ一本」宣言 夢はドラフト1位
一昨年のプロ野球ドラフト会議で麦谷祐介(オリックス・バファローズ1位)ら6人が指名を受けた富士大学。今年は最速153キロ右腕の角田楓斗(4年、東奥義塾)が「プロ一本」を掲げて先輩たちの背中を追いかけている。速球派の投手が全国的に増えている中、どうアピールするのか。 【写真】「相手を圧倒するような投球をしてドラフトにかかりたい」
「150キロ台を連発できるのが自分の魅力」
4月18日の北東北大学野球春季リーグ開幕戦。角田は岩手大学戦で今年最初の公式戦マウンドに上がった。立ち上がりから150キロ台を計測し、三回までは走者を一人も出さない完全投球。四回に2死から四球を与えると、次打者に適時二塁打を浴びて1点を失ったものの、6回1安打11奪三振1失点と上々の投球内容を披露した。 ただ、「150キロ台を連発できるのが自分の魅力です」と語る角田にとっては納得のいかない内容だった。「平均的な球速が遅かったですし、変化球も当てられる場面が多かった。いつもより質は悪かったです」。中盤以降は150キロを下回る球が増え、相手打者にファウルで粘られる場面があったのも確かだ。 安田慎太郎監督も「今日は65点くらい。変化球が高めに浮いていたし、遅い球ももっと使えるようにしてほしい」と注文。一方、「自分の感覚で良い時と悪い時が分かるようになってきて、ゲーム内での修正力が身についた。以前の悪い時は三者連続四球を出した後に三者連続三振というような抑え方をしていましたが、それが少しずつ減ってきました」と成長も認めた。
プロ目指し進学、1年秋から全国の舞台でアピール
東奥義塾高でエースとして活躍した角田は、関東の大学などからも声がかかる中、「プロ野球選手を輩出するのに特化した練習をしていて、プロに行きたい自分が求めている条件と一致する」と感じた富士大に進学した。 入学当初は球速アップにフォーカスを当てた。安田監督から投球フォームなどに関する助言を受けながら、充実したトレーニング施設で練習を重ねると、高校時代は最速143キロだった球速が1年時には150キロの大台を突破。先発も任されるようになった2年秋からは、それまでの軸だった直球とスプリットに加えてカットボールやカーブも駆使する投球スタイルを確立した。 下級生の段階から全国の舞台でも名前を売った。明治神宮野球大会には1年秋、2年秋と連続で出場。1年秋は青山学院大学戦で救援登板して強力打線相手に4回4奪三振2失点と力投し、2年秋は創価大学戦で佐藤柳之介(現・広島東洋カープ)の後を受けて3回5奪三振無失点と進化を示した。 しかし、さらなるアピールを期した昨年は春秋ともに全国大会出場を逃した。角田は「競った展開で自分が粘りきれずに負けた試合もあった。反省の年でした」と振り返る。春のノースアジア大学戦で連盟タイ記録となる19奪三振を記録するなど持ち味は発揮したものの、年間通じて安定した成績を残すことはできなかった。