時浦兼(トッキー)

「神功皇后の顔・作画秘話!」神功皇后論インタビュー・第6回

時浦兼(トッキー)

2026年5月4日 11:28

『神功皇后論』発売記念 小林よしのりインタビュー
第6回「神功皇后の顔・作画秘話!」

(インタビュアー・にしやん)

小林「いやモデルはないね。ないんだよ。やっぱり乗り移らせるしかないっていうかね。結局、漫画で顔を描いたりする時って、かなり呪術みたいなものに近いんだよね。何か自分の中から乗り移らせる、みたいなところがすごく必要になるんだ。」

小林「わしが本当は一番描きやすいというか、得意としているのは、異形のキャラなんだよね。つまり、ものすごく特殊な顔をしたやつ。
女だったら最終フェイスになるけどね(笑)
その方が描きやすくて、乗り移ることがしやすいんだ。平凡な顔だったら感情が入らないんだよね。

それで神功皇后が一番難しいのは、決して異形の顔ではないのに、異形だっていうことを感じさせなきゃいけないところなんだ。これが難しいの!
整った顔なのにただ者ではない、そういうものを漂よわせる為に、筆に魂を込めるという、それが難しいところなんですよ。」

小林「そう言われると、本当に嬉しいし有難いよね。でもやっぱり本当に難しいんだ。
絵で迫力を出すっていうのは絶対に必要で、このコマはでっかく取って、ちょっと驚ろかせてやろうとか、絶対ここでページをめくる手を止めさせようってなると、ペンを入れる時に、感覚としてかなり力(りき)を入れるよね。
よし、良い絵ができた!と思って、それをうちのスタッフに渡すんだ。
そしてスクリーントーンとかの処理をしたのが上がってきて、それを見ると、絶妙な仕上がりになっていてるの!うちのスタッフは上手いなぁ、凄いなぁって思うんだよ。
ものの見事に、わしの意を汲んでくれた仕上がりになっているんだよね!
それを見たら、わしもまだ十分やれるなって思っちゃったりするんだよね(笑)」

バックナンバー
第1回「古代史から現れたフェミニズム」
第2回「『日本書紀』にも捏造がある!」
第3回「漫画だから描ける、古代人の感覚」
第4回「コンプラ気にして古代が描けるか!」
第5回「『神功皇后論』に仕掛けた罠!」