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サナエトークンと重なるスキーム

松井氏は'20年から東京や熊本で投資家向け説明会を開催。そこにはS社にも出資する岩谷技研の社長も姿を見せた。

「岩谷技研は上場が取り沙汰される注目のベンチャー企業。松井さんは、同社が宮古島で行った、風船を宇宙まで飛ばす実験に投資家を招待した。そして、岩谷と連動するS社発行のトークン(ST)の価値は絶対に上がると信用させた。

仲介会社を通し、暗号資産や日本円で少なくとも約4.5億円を集め、そのうち3億円以上がS社のシンガポール法人に流れています」(Y氏)

この資金調達自体、金商法上の無登録営業に該当するおそれがある。営業資料には〈2025末から2026にシンガポールST市場に上場を目指しており、2025年以降に皆様へのSTの発行、配布を予定〉とある。しかし事業は一向に進まず、'23年以降はまともな進捗報告もない。

Space view社のトークンの営業資料
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「投資家からは返金を求める声が相次ぐが、松井さんに連絡しても返事がない。資金調達に協力した仲介会社も『松井氏に完全に利用された』と憤慨しています」(Y氏)

壮大なビジョンを掲げ、暗号資産に出資させるスキームは、サナエトークンと重なる。

岩谷技研は取材に対して、松井氏が取締役や株主だったこと、社長が松井氏の依頼で講演をしたことなどを認めた。ただし、「S社の資金調達は一切関知していない。松井氏に依頼され投資した方々から問い合わせがきており、当社との事業提携を騙る投資勧誘への注意喚起をしている」と回答した。松井氏にも取材を依頼したが、回答はなかった。

松井氏との接触を認めた高市事務所は、サナエトークンと「無関係」だと言えるのか。

発売中の「週刊現代 4月13日号」(講談社)では、「サナエトークン『最重要資料』を公開する」と題した特集記事を掲載。サナエトークンの営業に使われたとされる資料の衝撃的な中身などを詳報している。

【もっと読む】『仮想通貨「サナエトークン」を大宣伝!高市総理公認の後援会「チームサナエ」のリーダーを直撃!その言い分は…』

かわの・よしのぶ/'91年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、「サンデー毎日」「週刊文春」の記者を経てフリーに。主に政治を取材している

情報提供は【yo.kawano91@gmail.com】まで

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