巨人ドラ1・竹丸 バランス崩して思わぬ投球も「狙ってやりました」 5回2/3を1失点
◇セ・リーグ 巨人3―2ヤクルト(2026年4月10日 東京D)
巨人のドラフト1位・竹丸和幸投手(24)が10日、ヤクルト戦に先発して5回2/3を8安打1失点、2三振1四球の内容で12球団新人最速で2勝目を挙げた。4回のピンチでは投球の際に足が引っかかりずっこけるボテボテ投球が、相手の走塁死を誘う珍プレーも。チームを2連勝に導き、今季初の貯金2へ押し上げた。
進化中の産物としてトリックプレーまで生まれた。1点差に迫られなおも4回2死一、二塁。竹丸が投じた赤羽への5球目だった。
右足を力強く踏み出した次の瞬間、膝から崩れ落ちるようにずっこけた。ボークにならないよう、そのまま放り投げたがボテボテの投球に。すると二塁走者のオスナは果敢に三塁へ向かったが、岸田からの送球で悠々アウト。いつものように表情一つ変えずマウンドを下りると、「トリックプレー。狙ってやりました」と余裕の表情を見せた。
実は要因があった。1月の合同自主トレからプロのマウンドで投げ始めると「踏ん張れないから力が伝わらない」と異変を感じた。地方球場も多かったアマチュア時代より硬いプロのマウンドは、これまでの6歩半の歩幅では力が伝わりづらく、3センチ短くすることを決断。春季キャンプ中は変化球が抜けることに苦しんだが開幕前にしっかりアジャスト。そう思われたが、「引っかかってって感じですね」と苦笑いしたように、踏み出した右足が引っかかり、珍プレーが生まれた。阿部監督も「トリックプレーみたいになっちゃったね」と思わず笑った。
3日のDeNA戦では自慢の制球に苦しみ5回5安打3失点、5四死球でプロ初黒星。1週間でしっかり修正して、この日の四球は1個のみだった。プロ入り後最多8安打も浴びたが「打たれる分にはしょうがない、ストライク勝負の結果」と前向きに捉えた。
普段はマイペースで緊張すらしない。だが、野球では人一倍神経質だ。メーカーから渡されたプロ仕様に新調したグラブが、社会人時代より5ミリ長いことに気付くと「重さ、長さが違うとフォームが変わる気がして」と社会人時代と同じ大きさのグラブでマウンドに立っている。12球団新人最速で2勝目を挙げ、今季初の貯金2に貢献。黄金ルーキーはまだまだ進化の過程にいる。(村井 樹)