プロ入り2勝目を挙げ、お立ち台でキャベッジ(右)とグータッチを交わす竹丸(撮影・開出牧)

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 「巨人3-2ヤクルト」(10日、東京ドーム

 にこやかな笑みを浮かべながら、巨人・竹丸は2勝目をかみしめた。仲間に感謝する白星だ。要所を締め、最少失点でいけた要因は明快だった。「バックに助けてもらったのと、あのトリックプレーが結構大きかったかなと思います」。冗談が飛び出すほどの充実感だった。

 ポイントは2点リードの四回だ。1点を返され、なおも2死一、二塁のピンチを背負った。打席の赤羽と対峙(たいじ)する。その5球目だった。軸足が滑り、バランスを崩しながらも何とか投球。大きくそれるも、岸田が捕球。三盗を狙ったオスナを刺すという、竹丸自身も初体験の珍プレーで難所を切り抜けた。

 試合後には「あれは狙ってやりました」とニヤリ。即座に「あれは軸足が滑って、とりあえず投げなきゃいけない」と懸命なプレーだったことを明かし、「引っかかってあんな感じになったことはあって、あれでランナーがアウトになったのは初めてです」と続けた。

 「これだけ打たれたので負けてもおかしくなったけど、うまく粘れたので、そこはすごいよかったかなとは思います」

 前回登板は「珍しい」と言うほど5四死球を出して自滅。「前回は逃げ、逃げ」だったところから「打たれる分にはしょうがない」と、これまで貫いてきた原点に立ち返ってマインドを修正。崩れかけた体勢でも、揺らぎかけた心でも前に進むことは止めなかった。迷いを振り切った先に、次の景色が待っている。