ダンゴムシの殻の厚み、エサ次第で2倍超に…筑波大チーム
筑波大のチームは、ダンゴムシが炭酸カルシウムを含む石を食べると、殻の厚さが2倍超になることが分かったと発表した。炭酸カルシウムはコンクリートや様々な石に含まれている。ダンゴムシは、これらをエサとして食べた後、体内で構造を作り替えて殻の材料にしているという。論文が国際科学誌に掲載された。 【写真】「地震がきたらダンゴムシ」
ダンゴムシの殻は、石灰石や貝殻などの主成分でもある炭酸カルシウムが結晶化して形成されている。石をエサとして与えると、背中の殻が厚くなることは知られていたが、どのような鉱物を殻の材料にしているのかは不明だった。
その結果、炭酸カルシウムを含む鉱物を与えた個体は殻の厚さが0・06~0・08ミリ・メートルで、石英を与えた個体の2倍超あった。一方、アラゴナイトだけを与えたはずの個体も、殻はカルサイトで形成されていた。
チームの興野(きょうの)純・同大准教授(鉱物学)は「食べた鉱物をそのまま殻の材料に使わず、体内で代謝して構造を作り替えていることが分かった」と話す。
東京農工大の新垣篤史教授(生物工学)の話「鉱物を代謝する仕組みを調べ、殻の強度や性質を制御できるようになれば材料開発に利用できる可能性がある」