Vol.571「皇位継承と男系血統の接続は別問題である」
(2026.4.15)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…皇室典範改正に向けた国会の与野党協議が約1年ぶりに、15日に開かれる。そもそもこの協議は「安定的皇位継承のための皇室典範改正」について行われるものでなければならない。ところが、協議再開3日前にあたる12日に行われた自民党大会では、高市は皇室典範改正について言及しながら、「安定的皇位継承」には一切触れなかった。高市はただ「皇族数確保に関し、皇統に属する男系男子の養子縁組を可能とする案を第一優先」とした上で、「静謐な環境で皇室典範の改正を目指す」と言ったのだ。どうやら高市は、与野党協議の議題から「安定的皇位継承」を外すつもりらしい。高市にとっては「安定的皇位継承」なんか、どーでもいいのだ。皇統が続こうが、あるいは悠仁さま限りで滅亡しようが、どーだっていいのだ。この与野党協議を前に、わしは国会議員たちに向けた緊急動画を3本配信した。中でも「全国会議員に告ぐ!」とした最初の動画には、これまでの議論の本質が詰め込まれており、本来ならこれで議論は終わってるというものになっているので、ここで改めてまとめておきたい。その「本質」とは、そもそも「皇位の継承」と「血統の接続」は別の話だということである!
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…4月12日(日曜)に開催された自民党大会で、ロックミュージシャンの世良公則が、ツイストのヒット曲『燃えろいい女』を熱唱したと話題になっていた。権威に対する違和感や抑圧への破壊衝動を爆発させるための音楽がロックンロールであったのに、ここまで権力絶賛に成り下がるなら、もはやロックは死んだと言うしかない。しかもこの自民党大会で掲げられた「立党70年新ビジョン」という宣言書がまた、うんざりする内容だった。世界は混沌として、大きな危機の中にある!現実から目をそらし、都合のよい物語に閉じこもって逃避している場合ではない!!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…紀州のドンファンの元嫁がXのアカウントを開設したことをどう思う?「他人を恨み続けることがない」という先生でも、「こいつだけは許せない」という人はいる?客観的で冷静な現実を見る目を持ちつつ、同時にニヒリズムに陥らない情熱を持ち続けられるのは何故?参政党・神谷氏の「基本的に、日本人は政治に関心がありません」という発言をどう思う?元AKBまたは元アイドルの離婚はどんな心境で見ているのが正解?肉の焼き加減は「レア」「ミディアム」「ウェルダン」のどれが好き?日本人がアメリカ、特にトランプ爺に対して、精神的に適切な距離感が取れない理由は?…等々、よしりんの回答や如何に!?
1. ゴーマニズム宣言・第600回「皇位継承と男系血統の接続は別問題である」
皇室典範改正に向けた国会の与野党協議が約1年ぶりに、15日に開かれる。
だが高市早苗が首相である限り、事態は最悪の方向にしか向かっていかないことは、もう確定している。
それでも高市内閣の支持率が安定して70%近い高水準を保っているのだから、もはや国民が天皇制崩壊を望んでいると思うしかない。
そもそもこの協議は「安定的皇位継承のための皇室典範改正」について行われるものでなければならない。
ところが、協議再開3日前にあたる12日に行われた自民党大会では、高市は皇室典範改正について言及しながら、「安定的皇位継承」には一切触れなかった。
高市はただ「皇族数確保に関し、皇統に属する男系男子の養子縁組を可能とする案を第一優先」とした上で、「静謐な環境で皇室典範の改正を目指す」と言ったのだ。
どうやら高市は、与野党協議の議題から「安定的皇位継承」を外すつもりらしい。
高市にとっては「安定的皇位継承」なんか、どーでもいいのだ。皇統が続こうが、あるいは悠仁さま限りで滅亡しようが、どーだっていいのだ。
それよりも、ただ皇族の「頭数」を増やすために、今上(高市は「こんじょう」と読んだ)陛下から600年も血筋が離れている男系の一般国民を「養子」として皇室に入れることが「第一優先」だというのだ!
皇族の養子になってもいいという旧宮家系国民男子もいないし、養子を受け入れる宮家もないし、そんな制度をつくったら憲法14条で禁止している「門地による差別」に当たるというのに、そんな実現不可能な案のために無駄に時間を使って、ますます皇位の安定的継承を不可能にしようとしているのだ!
なお、「静謐な環境で」というのは、国民の声のような「雑音」が入らない「密室で」という意味だ。女性・女系天皇に賛成が大多数を占める国民の声など、完全に無視するという意思表示に他ならない。
これまで、この会議はマスコミ報道などでは「安定的皇位継承のための与野党協議」といった名称が使われることが多かった。
だが、高市の意向通り「安定的皇位継承」が議題にも上がらないという事態になってしまったら、マスコミによる会議の名称も、単に「皇室典範改正をめぐる与野党協議」とか、あるいは「皇族数確保のための与野党協議」に変えられていくかもしれない。
だったらいっそのこと、「皇室滅亡に向けた与野党協議」とでも呼んでほしいものである。そっちのほうが、ずっと実態に合っているのだから。
この与野党協議を前に、わしは国会議員たちに向けた緊急動画を3本配信した。
「全国会議員に告ぐ! 皇位継承を男系血統で語るのは不敬である!」
「青山繁晴氏に告ぐ! 愛子さまが天皇になられても結婚出産に支障なし!」
榛葉賀津也氏に告ぐ! 愛子さまが天皇になられても皇位簒奪ではない!
中でも「全国会議員に告ぐ!」とした最初の動画には、これまでの議論の本質が詰め込まれており、本来ならこれで議論は終わってるというものになっているので、ここで改めてまとめておきたい。
その「本質」とは、そもそも「皇位の継承」と「血統の接続」は別の話だということである。
こっちはあくまでも「皇位継承」の話をしているのに、向こうは「男系血統の接続」の話をしている。だからいつまでたっても話がかみ合わなかったのだ。
皇位継承とは、文字通り「誰から誰に皇位を継承するか」という問題である。
天智天皇は実母である斉明天皇から皇位を継承した。母から継承したのだから、明らかに母系継承・女系継承である。
元正天皇も実母の元明天皇から皇位を継承した。これも当然、母系・女系継承である。
このように、歴史上「女系継承」は確実に2例確認できる。
ところが男系派は「女系継承は1例もない」と言い張るのだ。
前者について男系派は、天智天皇の父は舒明天皇であって、天智天皇は男性天皇の血を引いているから「男系継承」だと言う。
これが完全におかしい。舒明天皇は天智天皇より4代も前の天皇である。
天智天皇は舒明天皇から皇位を継承したのではない。舒明天皇とは父子という間柄で男系の「血統」がつながっているという関係でしかない。「皇位」はあくまでも女帝である斉明天皇から継承したのだから、紛れもなく女系継承なのである。
後者のケースはもっと明らかで、元正天皇の父は天皇ですらなかった。元正天皇の父は草壁皇子で、皇太子ではあったが、即位前に27歳で早逝しているのだ。
元正天皇の父は天皇ではなく、皇位は母の元明天皇から継承したのだから、これはもう疑いようもなく女系継承になる。
ところがそれでも男系派は、元正天皇も草壁皇子を通じて男系天皇の血を引いているから「男系」だと強弁するのである。



ゴーマニズム宣言・第600回「皇位継承と男系血統の接続は別問題である」拝読しました。 皇室典範改正に向けた国会の与野党協議は、「天皇と600年も血筋を離れた国民に皇室を乗っ取らせるための協議」と化しています。 DNA鑑定の無い時代、男系の血筋なんて証明する術はなく「推定」にすぎません…
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