錦織圭、今季限りで現役引退へ 2014年テニス全米オープン準優勝
テニスの錦織圭(36)=ユニクロ=が1日、今季限りで現役を引退することを発表した。自身のSNSで明らかにした。
自身のX(旧ツイッター)とインスタグラムを更新。「このたび、今シーズンをもって現役を引退する決断をいたしました」
「正直に言えば、今でもコートに立ち続けたい気持ちはあります。それでも、これまでのすべてを振り返ったとき、『やり切った』と胸を張って言える自分がいます」
「テニスという競技に出会えたこと、この道を歩んでこられたことを、心から幸せに思います。残りの試合も、一瞬一瞬を大切に最後まで戦い抜きます」などとつづった。
2014年に4大大会の全米オープンで準優勝したほか、日本男子で歴代最高となる世界ランキング4位をマークするなど、日本の第一人者として長年活躍した。
松江市出身で、父の指導でテニスを始めたのは5歳の頃だった。中学2年の時、13歳で米フロリダ州のIMGアカデミーにテニス留学。17歳でプロに転向し、08年2月には松岡修造に続く日本男子史上2人目のツアー優勝を18歳で達成した。
その年の全米オープンでは、日本男子で71年ぶりとなる4回戦進出。12年の全豪オープンで日本男子として80年ぶりに8強に食い込んだ。
世界ランキングのトップ10入りを果たした14年の全米オープンは決勝でマリン・チリッチ(クロアチア)に敗れはしたが、4大大会のシングルス決勝進出は日本勢初の快挙だった。
16年リオデジャネイロ五輪では、日本勢96年ぶりの表彰台となる銅メダルを獲得。日本男子テニスのあらゆる記録を塗り替える、輝かしい足跡を残した。
ただ、22年1月に股関節の手術を受けた後、ひざ、足首、肩などの故障が相次いだ。今年1月の全豪オープンは予選にエントリーしたものの、直前に欠場。4大大会出場は2回戦敗退に終わった25年の全豪で途絶えている。
錦織が自身のSNSにアップした文章は以下の通り。
◇
今日は皆さまにご報告があります。
このたび、今シーズンをもって現役を引退する決断をいたしました。
小さい頃からテニスに夢中になり、「世界で戦いたい」という思いだけを胸に走り続けてきました。
その中でトップの舞台に立ち、トップ10という場所まで辿り着けたことは、自分にとって大きな誇りです。
限界に挑み続ける日々の中で、勝利の喜びや敗戦の悔しさ、満員の会場で感じたあの特別な空気は、何ものにも代えがたいものでした。
また、度重なる怪我との戦いの中で、思うようにプレーできないもどかしさや、不安に押しつぶされそうになったこともありました。
そえrでも「テニスが好きだ」「もっと強くなれる」という思いが、何度でも自分をコートに戻してくれました。
そのすべての過程が、自分の人生を豊かにし、今の自分をつくってくれたと感じています。
どんな時も応援してくださった皆さま、そして常にそばで支えてくれた家族に、心から感謝しています。
正直に言えば、今でもコートに立ち続けた地気持ちはあります。
それでも、これまでのすべてを振り返ったとき、「やり切った」と胸を張って言える自分がいます。
テニスという競技に出会えたこと、この道を歩んでこられたことを、心から幸せに思います。残りの試合も、一瞬一瞬を大切に、最後まで戦い抜きます。
錦織圭