特集
古いPCが無料で高機能NASに。「TrueNAS Community Edition」構築手順
2026年4月30日 06:04
複数のPCやスマートフォン、タブレットなどのデジタル機器からネットワーク経由でアクセスでき、各種ファイルを共有できる「ファイルサーバーPC」。このファイル共有機能に特化した「NAS」(Network Attached Storage)という機器もあるが、こうしたファイルサーバーPCやNASを作るために最適化された「TrueNAS」というOSがある。
今回はこのTrueNASの特徴などを簡単に紹介したうえで、一般的なPCにインストールしてファイル共有機能を利用できるようになるまでを紹介する。
コストとスピードに優れたNASを自分で作れる
ファイルサーバーPCやNASで利用できるファイル共有機能には、いくつかのメリットがある。1つは複数のデバイス間でファイルをやりとりする際に、物理的なメディアを利用せずに済むことだ。たとえばPC: AからPC: Bにファイルをコピーする場合、通常はUSBメモリなど外部機器を利用する必要がある。しかしファイル共有機能を利用する場合、ネットワークで接続されたPC同士でファイルをコピーするだけで良い。
Googleの「Google One」やMicrosoftの「OneDrive」といったクラウド型のサービスでも、こうしたファイル共有機能は利用できる。しかしクラウド型サービスではファイルのやりとりにインターネットを介するため、アップロードやダウンロードに時間が掛かる。一方ローカルネットワーク内で利用するファイルサーバーPCやNASでは、有線LANや無線LANを通じて素早くファイルを共有できる。また月額/年間利用料金のような継続的なコストが発生しないため、コスト面でも有利だ。
こうした便利なファイル共有機能をシンプルな操作で簡単に利用できるようにしたのが、今回紹介するTrueNASだ。Windows 11と同じくOSとして提供されており、一般的なPCにインストールすることで、ファイル共有サービスに特化したNASを作れる。
特にTrueNASでは、「ZFS」というファイルシステムに対応していることが大きい。これにより、ユーザーが利用できる容量を増やしたり、ストレージが故障したときに復旧したりといった作業がしやすくなっている。ほかにもストレージやファイルの状態を保存して簡単に元に戻せる「スナップショット」機能や、ファイルを安全に保存できる暗号化など、多数のファイルを安全に扱いたいNASにぴったりの機能を多数備えている。
TrueNASの源流は、同じくPCをNASとして利用できるようにする「FreeNAS」である。現在はiXsystemsが開発を行なっており、企業向けでサブスクリプション形式のサポートが提供される有償版の「TrueNAS Enterprise」と、無償で利用できるが有償サポートが提供されない「TrueNAS Community Edition」が存在する。
無償で利用できるTrueNASとしては、まずFreeBSDをベースにした「TrueNAS CORE」がリリースされた。その後、このTrueNAS COREをLinuxベースにして変更して改良した「TrueNAS SCALE」がリリースされ、さらにこのTrueNAS SCALEを改名したのが、現在のTrueNAS Community Editionである。
ちなみにTrueNAS COREは現在も利用可能だが、今後は機能強化は行なわず、メンテナンスモードに入るとiXsystemsはアナウンスしている。そのため無償で利用できる一般ユーザー向けのTrueNASは、TrueNAS Community Editionが主流になると考えてよいだろう。今回の検証でも、TrueNAS Community Editionの「25.10.3」を利用した。
対応ハードウェアの最小条件は2コア以上の64bit対応CPUや8GBで、システムドライブ用に16GB以上のSSDが必要だという。10年くらい前の自作PC向けパーツでも問題なくクリアできるため、利用のハードルはかなり低い。
ただし、今回は機材の都合で3.5インチベイを4基搭載するAOOSTARの「WTR PRO」に、合計16GBのメモリと512GBのM.2 SSDを組み込んでTrueNASをインストールしてみた。
セットアップ用USBメモリを作ってTrueNASをインストール
まずはTrueNASのセットアップ用ISOファイルをダウンロードし、Rufusなどブート用USBメモリを作れるツールを使ってセットアップ用のUSBメモリを作る。ちなみにTrueNASのWebサイトからTrueNAS Community Editionをダウンロードするには、結構複雑な手順をたどる必要がある。
次に、ダウンロードしたISOファイルをUSBメモリに書き込み、セットアップ用USBメモリを作る。起動可能なブータブルUSBメモリにしないといけないので、そういったブート領域を作ってくれるアプリを使って書き込みを行なう。今回は筆者が使い慣れている「Rufus 4.13」を利用した。Rufusはこちらからダウンロードできる。
さらにこのUSBメモリを使ってPCを起動し、TrueNASをインストールしていこう。USBメモリから起動する方法はマザーボードやPCによって異なるので事前に確認しておこう。WTR PROでは、USBメモリを挿して電源ボタンを押し、起動中にDeleteキーを連打してUEFI設定画面を呼び出す。[Save & EXIT]タブに移動して[Boot Override]に表示されているUSBメモリにカーソルを移動してEnterキーを押すと、TrueNASのセットアップが始まる。
初期設定を行なってファイル共有機能を有効化する
いったんシャットダウンしたら、ファイル共有で利用する3.5インチHDDをWTR PROに組み込もう。その後WTR PROのTrueNASを起動してしばらく経つと上の画面になる。その後、ほかのPCからWebブラウザ経由で上の画面で確認できるIPアドレスを打ち込むと、ユーザー認証画面が表示される。最初にユーザーインターフェイスを日本語化し、TrueNASの共有フォルダを利用するユーザーを登録するところまでを手順を追って解説する。
次にストレージの設定と共有フォルダの作成を行なう。TrueNASでは、複数のストレージを「プール」と呼ばれるかたまりとしてまとめて扱う機能を装備する。NASメーカーの専用OSやWindows 11の記憶域でも、ほぼ同じ機能をサポートしている。
プールに組み込むストレージの台数や、それぞれのストレージに対してどういった方式でアクセスするか、そうしたストレージのプールをいくつ作るかなどもTrueNASから設定できる。今回は3.5インチHDDを4台組み込んでいるので、ストレージが1台壊れても復旧できるRAID Z1設定のプールを1つ作る。
古いハードウェアでも大丈夫、自分だけのNASを作ろう
ここまでの作業が終われば、NASに保存したファイルをさまざまなPCやスマートフォン、タブレットなどと共有して利用できるようになる。Windows 11しか利用したことがないユーザーにはなじみのない設定もあるが、そんなに難しいものでもない。またTrueNASはハードウェアの要件が低いため、今まで使ってきた古いハードウェアを再利用して、高機能なNASを作れる。しかも無償でだ。興味があるなら試してみてほしい。
楽天市場 売れ筋ランキング
Amazon売れ筋ランキング
Anker Soundcore P31i (Bluetooth 6.1) 【完全ワイヤレスイヤホン/アクティブノイズキャンセリング/マルチポイント接続 / 最大50時間再生 / PSE技術基準適合】ブラック
¥4,990
Anker Soundcore Liberty 5(Bluetooth 5.4)【完全ワイヤレスイヤホン/ウルトラノイズキャンセリング 3.5 / 3Dオーディオ / Dolby Audio対応/ワイヤレス充電/マルチポイント接続/外音取り込み / 最大48時間再生 / ハイレゾ / IP55 防塵・防水規格/PSE技術基準適合】ミッドナイトブラック
¥12,870
【2026年アップグレード版】AOKIMI ワイヤレスイヤホン bluetooth イヤホン V12 小型軽量 ブルートゥースHi-Fi 最大36時間再生 ぶるーとゅーす コードレス ENCノイズキャンセリング 自動ペアリング Type-C充電 マイク付き 防水 タッチ式音量調整 スポーツ/通勤/通学/WEB会議(ホワイト)
¥1,966
Anker Soundcore P40i (Bluetooth 5.3) 【完全ワイヤレスイヤホン/ウルトラノイズキャンセリング 2.0 / マルチポイント接続 / 最大60時間再生 / PSE技術基準適合】オフホワイト
¥-
Apple EarPods with 3.5 mm Headphone Plug
¥2,660
by Amazon 天然水 ラベルレス 500ml ×24本 富士山の天然水 バナジウム含有 水 ミネラルウォーター ペットボトル 静岡県産 500ミリリットル (Smart Basic)
¥1,279
【Amazon.co.jp限定】 い・ろ・は・す 2L PET ラベルレス ×8本
¥1,112
by Amazon 炭酸水 ラベルレス 500ml ×24本 強炭酸水 ペットボトル 500ミリリットル (Smart Basic)
¥1,425
い・ろ・は・す ラベルレス 560ml × 24本 水 天然水
¥2,127
by Amazon 天然水ラベルレス 2L×9本
¥1,058