旧短大校舎を利用した福祉学院が開校、全国でも珍しい日本語と介護福祉の一貫教育…留学生の資格取得を後押し
完了しました
介護福祉士の国家資格取得を目指す留学生に、日本語と介護福祉の教育を一貫して行う「奈良東国際介護福祉学院」(奈良市)が1日開校し、8日に初の入学式が行われた。3月末で閉校した奈良佐保短期大(同)の校舎を活用し、奈良東病院グループ(鉄村信治理事長、天理市)が今年度開校した。1期生となるミャンマーやスリランカなどの留学生ら約130人が活躍を誓った。(栢野ななせ)
同グループは2020年度、日本の医療や介護への理解と高い日本語能力を持つ外国人材の育成を目的に、旧奈良市立
一方、1931年に前身校が開設された佐保短大は、少子化や4年制大学への志向の高まりを背景に今春、90年以上の歴史に幕を閉じた。立地の利便性や既存校舎を活用できる利点を踏まえ、奈良東病院グループの社会福祉法人「大和清寿会」は今年3月、佐保短大を運営していた学校法人佐保会学園と校地や校舎の不動産売買契約を締結。吐山小旧校舎にあった両校を移転させる形となった。
開校した福祉学院は、まず日本語学科(定員150人)で留学生が1年~1年半、その後、来年度に開設する予定の介護福祉学科(定員120人)で2年間、学ぶ仕組み。日本語と介護福祉の教育を一貫で行う取り組みは全国でも珍しいという。今春、前身の日本語学校に在籍していた編入生37人と新たに受け入れる89人の計126人が入学し、移転に伴って前身の2校は順次閉校となる。
佐保短大から引き継いだ体育館で8日にあった入学式では、ミャンマーやスリランカ出身の留学生らが、スーツや出身国の正装をまとって出席。校長に就任した吉田育弘・前県教育長が「日本の文化も学べる奈良の地で、みなさんが夢をつかむサポートをしたい」と式辞を述べた。
新入生を代表してあいさつしたミャンマー出身のシートゥーピョーさん(26)は、式終了後、「周りの人を世話したり手伝ったりすることが好きで、アニメを通じて日本にも興味があった。人を支える仕事を頑張りたい」と意気込んだ。