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農家への安定供給のため JA運営のガソリンスタンド、販売に上限 中東不安で苦渋の制限

画像はイメージです

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中東情勢の緊迫化に伴う燃料供給不安を受け、富山県や千葉県のJAが運営するガソリンスタンド(給油所)で、一般客への軽油販売に上限を設ける動きが広がっている。田植えの本格化を前に、農機用の燃料を最優先で確保するための苦渋の決断だ。

1台当たり軽油30リットルまで

JAなのはな(本店・富山県富山市)は5月1日から、管内に1ヵ所ある給油所で、一般客への軽油販売を1台当たり30リットルに制限する。

JAなのはな経済部の担当者は「全農からは昨年並みに入荷できているが、中東危機が起き、世間では『軽油がなかなか入らない』という話も聞く。管内の給油所でも軽油販売が増えていた。農繁期に農家が必要な燃料を確保しなければならないことと、地域の方々にも販売を続けるため、制限を設けさせていただくことにした。トラクターや田植え機など農機用には制限なく給油する」と話す。販売制限をいつまで続けるかは未定で、情勢を見ながら判断するという。

農協ならではの思い、地域こえ

苦渋の決定の背景には、農協ならではの思いがある。

「農協なんで、農家に迷惑はかけられない。バンバン売って、なくなったらお終い、というわけにいかない。順調に入荷できているが、不測の事態にならないための備えとして、販売制限に踏み切った」(担当者)。

千葉県中部のJAでは、4月下旬から1回の給油当たり「ガソリン・軽油40リットルか6000円まで」、軽油配達では「100リットルまで」と決めた。経済部の担当者は「管内は田植えが早いんで、農家組合員への安定供給を極力確保したい」と話す。