ウクライナ農村部の深刻な医療崩壊

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Finbarr O'Reilly/The New York Times 翻訳=村野英一/朝日新聞GLOBE編集部
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In Rural Ukraine, Basic Health Care Is a Casualty of War

 ニーナ・アンドリーウナさん(85)宅の庭で2022年末、ロケット弾が爆発した。飛び散った破片は家の壁を突き破り、窓を粉々に砕いて、彼女は衝撃で意識を失った。その時以来、アンドリーウナさんは不安症や高血圧その他の慢性的な病気を患っている。ウクライナの高齢者には、こうした疾患が頻繁に見られる。

 ウクライナ北東部辺境のイワニウカ村に独りで暮らすアンドリーウナさんは語る。「この戦争は私の家にも、健康にも、こんなに深い傷を負わせた」

 4年間に及ぶ全面戦争は、全国民規模の健康危機を引き起こした。ウクライナの人口の3分の1近くが暮らす農村部では、戦闘により、診療所や救急搬送の仕組みを始めとする医療インフラが破壊された。前線に近い孤立した集落では、とくに厳しい状況にある。

 ウクライナ保健省によると、開戦から25年夏までに、ロシア軍の攻撃により2400以上の医療施設が損傷を被り、300以上が破壊された。被害の大部分は農村地帯と前線近くで発生した。世界保健機関(WHO)の報告によると、医療インフラと医療従事者に対するロシアの攻撃は25年、前年より20%近く増加した。

WHOによると、ウクライナの4分の1の人が深刻な高血圧を抱えているとのこと。必要な薬も手に入りにくい、とNYTは報じています。

 WHOは、戦時下の生活で心…

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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2026年4月23日10時45分 投稿
    【視点】

    日本であれば、災害などの被災地の住民に避難指示を出し、半ば強制的に安全地域へと避難させるところだろう。 しかし、ウクライナでは、だいぶ感覚が異なる。自分が生まれた土地への愛着が強く、そこをほとんど出たことがないような人もいる。我々の感覚では

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