俳優の渡辺謙さん(66)がオーナーを務める宮城県気仙沼市のカフェ「K―port」が21日、閉店する。自身の年齢を考慮し、次の世代に場所を託したいという理由だ。東日本大震災後、人々がつながり楽しめる「心の港」をつくりたいと、2013年11月にオープン。それから12年以上、直筆のメッセージを毎日カフェに掲げ続けた。2カ月に1度ほど、自ら足を運び接客もした。最後の3日間もこれまでと同じようにお客さんと接した。「これで終わりじゃないからね」と声を掛けながら。
閉店前日の20日、詰めかけた報道陣を前に思いを明かした。
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最初に僕から概要を。閉店するのは非常にポジティブな考え。震災以降、気仙沼にも三陸にもすごく大事なご縁ができたので、それを切るつもりも予定もないです。
僕もいい歳になったので、次の10年、どうやって気仙沼の人たちと楽しいことをしていけるかを考えた。若い世代が、この建物と雰囲気、思いをつなげて何かやってもらえないかなと。希望的な観測で言うと、来年前半ぐらいまでには、また新たな形で「再開発」する感じです。
――イメージは。
業態とか経営に関しては委ねるつもりです。ただ一応この建物は僕の持ち物なので、お貸ししながら。震災後、人が集まれる場所がないというところからスタートしたので、やっぱり常に人が集まって笑顔でいっぱい話ができたり、ライブ、イベントをやったりとか、そういうスペースとして使ってほしい思いは一緒ですね。1年とかではなく、この先の10年ぐらいを見据えた上で考えたい。(世界的建築家の)伊東豊雄先生に設計して頂いた素晴らしい建物なので、それは継続していきたい。K-portのInstagramがあるので、もし「我こそはこれをやりたい」という方がいたら、DMを送っていただく形もとりたい。
――直筆のメッセージを送り続けました。
唯一、毎日つながれるのがファクスで送っていた直筆のメッセージ。僕が1日5分間だけでも気仙沼のことを考えたり、僕の今の状態を伝えたりという、たった5分かもしれないですけど、つながっていられる。
片思いみたいなもんですよ…