S&P500思考停止積立民だけど 「S&P500神話の終わる時」という記事読んで思ったことと疑問点のメモ
雑記。
朝起きて、ベッドでXをスクロールしてるとこんな記事を見つけた。
全部とりあえず読んだ。投資素人だけどおもしろかった。
寝起きの頭だと正直半分くらいしか理解できてなかったと思うけど、なんとなく、「S&P500とかいうけど実質Mag7とかいう7皇が強いだけで、他(S&P493)は大したことないよ。Mag7がもしやられたら、自分みたいな思考停止インデックス積立民たちによってバブリーに過大評価されたS&P500は崩壊するよ。現にOpenAIとのAI投資チキンレースに参加させられたMag7は利益率?が圧迫されるからやばいよ」みたいなことを言ってるのはわかった。
ちょっと興味が出たからもうちょっとよく読んで考えてみることにした。
まずはとりあえずもう一度読んで、Chatgptにも要約してもらった。
✅ 全体要約(最重要ポイントだけ抽出)
1. 米国株の主役は「実体経済企業」から「テック企業」に完全交代した
90年代は石油・通信・小売など“街の経済”が中心だった。
2025年はNvidia、Microsoft、Apple など、ネット・半導体・ITサービスがほぼ独占。
ソフトウェアは世界に複製・配布できるため利益率が圧倒的に高くなった。
2. テックが世界中のGDPを取り込んだため、米国株だけ異常に強くなった
米国のGDPは30年前からほぼ変わっていない。
しかし米国株の時価総額は世界の60%以上へ。
理由は「世界中の人がアメリカのソフト・クラウドを使う → 売上が全部アメリカへ流れる」構造。
3. S&P500の強さの大部分は“Mag7の利益集中”による魔法
Apple / Microsoft / Google / Meta / Amazon / Nvidia / Tesla で構成。
ほとんどの企業(S&P493)は利益率が低く、Mag7が超高利益率。
利益の集中 → PER上昇 → 時価総額爆増 → S&P500が強く見える。
4. インデックス投資ブームがS&P500の「人工的な強さ」をさらに押し上げた
世界的にパッシブ(インデックス)がアクティブを逆転。
新NISAで日本でも爆発的に拡大。
多くの個人が「とりあえずS&P」という行動をとるため、
S&P500は自動的に買われ続ける構造ができた。
5. “多数派が株を買う時代”で、投資人口の増加ペースは限界に近い
これまでは参加者が増え続けたことで株価が押し上げられた。
今後は銀行預金から投資に回る“ストック流入”が鈍化し、
給与から投資する“フロー”が中心になるため勢いが弱まる。
6. 機関投資家はインデックスに勝てず、価格発見機能が弱まった
アクティブ資金が減り、割安株を買う力のある投資家がいない。
インデックスに組み込まれている銘柄だけ永続的に買われ続ける。
市場の二極化が極端に進んでいる。
7. PER23倍まで上昇し、S&P500は“実力以上の評価”になっている
30年平均17倍 → 現在23倍(ドットコムバブル並み)。
成長ではなく「買われ続ける」という構造で株価が支えられている。
8. 静かに崩れ始めている構造 —— “AI投資競争”
OpenAIが5000億ドル規模の巨大プロジェクトを開始。
Google、Meta、Microsoft、Amazon が前例のない巨額投資を開始。
設備投資額が営業利益を超える異常事態に突入。
→ 減価償却の爆増で、近い将来テック企業のEPS(利益)が圧迫される
→ S&P500を支える利益成長が揺らぐ。
9. AI競争は「守るべきものが多いビッグテック vs 守るものがないOpenAI」
OpenAIは撤退できない(AGI or DIE)。
資金が続く限り突っ走るため、ビッグテックは防衛のため出血競争に強制参加。
→ 史上最大の設備投資戦争へ
→ これがS&P500の構造を壊す“始まり”になる可能性。
10. 結論:「天井圏の近く」だが、いつ崩れるかは予測不能
S&P500の構造はすでにピーク近い。
ただし、投資家の信仰と行動が市場を支えるため、
崩壊が起きるタイミングは読めない。投資家としてやるべきことは「未来の仮説を立て続けること」。
✅ 一言でまとめると
S&P500の強さは実体経済ではなく “テックの独占+インデックス信仰” によって支えられており、
AI投資競争によりその構造はゆっくり崩れ始めている。
だが崩壊のタイミングは誰にも読めない。
ほーん。やばいじゃん。
下記が自分の知らなかったところ・目から鱗なところだった。
目から鱗だったところ
Mag7と言われる起業がS&P500の中に入っててそれらの企業は強強なのは知ってたけど、他の493の企業も強強だと思ってた。そんなに利益が偏ってたなんて知らなかった。
「参加者数のバブル」という概念がなかった。投資する人が増えれば増えるほど、投資が投資を呼ぶ。実体経済と離れていく。「買われ続ける」という構造で株価が支えられている。当たり前と言えば当たり前だけど、けっこう目から鱗なところだった。これが一番やばいなと思った。日本に限ってかもだが、積立ニーサをきっかけに自分のような投資素人もたくさん参入してきて、それはいいことだとは思ったけど、デメリットもあるんだなと知った。自分も含めてほとんどの人が思考停止で買ってると思う。まさに信仰だよね本当に。
株式市場の二極化というのもすごく納得した。インデックスに選ばれた銘柄とそうじゃない銘柄。選ばれた銘柄はお金が供給され続けるので大きなミスをしない限り成長する。選ばれなかった銘柄は資金を得にくい。確かにそうだなと思った。
機関投資家のハードルがめっちゃ上がって件。それによる失われた価格発見機能。というのも面白いなと思った。自分はS &P500はじめて数年の新参者だけど、本当にすごいもんねリターン。素人目にもわかる。これ以上リターン出すのが難しいのも納得だし、それによって、本当に価値がある企業を見
つけにくくなったのも確かになぁと思った。
素人でも「S&P500がずっと右肩上がりに上がり続ける!」とは思ってなくて、生きているうちにアメリカの実態経済が落ち込んだらそれに連動して下がることはあるんかなぁとは想像していたけど、実際は「Mag7の利益の偏り+インデックス信仰による投資人口の増加によってアメリカの実体経済とは乖離しててバブルが弾けることがある」というのは考えたこともなくてすごく学びになった。
一方で記事を読んでAGIを目指すためのOpenAIとのAI投資競争がS&P500神話崩しにかかるという点はちょっと疑問に思った。
何が疑問に思ったか
疑問に思ったところは元記事の8章です。
8.共存と繁栄の時代の終わりを告げる者、OpenAI
{中略}
インターネットビジネスにおける平和の配当。それが、S&P500の投資家がこれまで享受してきたリターンの正体で、当然この先もビッグテックは互いのEPSを消耗するような激しい競争を回避しながらそれぞれの領土を拡張し続けることが求められ、その未来は今の株価に完全に組み込まれている。
しかし、この共存と繁栄の時代に終焉を告げる存在が現れた。それがサム・アルトマン率いるOpenAIである。
多くの市場関係者が今では認識していることだが、ビッグテックの経営者たちはこのAI投資を自社の生存を賭けた戦いだと考えている。なぜなら、その目的地たるAGI=汎用人工知能を手に入れた者が、この世界の全てを制するという考え方に取り憑かれているからだ。
{中略}
アルトマンが賭け金を1ドルレイズするたびに他の数社はコールせざるを得ず、差し出されたチップの山はうず高く積み上がることになる。実際、ここに来てオラクル、メタ、グーグル、Amazonが相次いで大型の起債をして、その合計額は880億ドルにも上った。各社は既に長期戦への備えを始めている。
ChatGPT以外のプロダクトを持たず、守るべきものがないOpenAIに撤退の二文字はなく、資金の続く限り戦うだろう。まさしくAGI or DIEで、競合からすればこれほど厄介な敵はいない。
既存の秩序を破壊するために生まれてきたとしか思えないAI革命のジョーカー。その動き次第では、ビッグテックは信じられない量の出血を要求される恐れがある。
その血で喉を潤すのはNvidiaでありTSMCであり、それらに連なるサプライチェーン企業群だ。巨人たちの前例なき戦いを支える武器商人の繁忙は、AGIが見つかるかOpenAIが資金調達に失敗するまで続くことが約束されている。
要約すると、AGIを目指すためのAI投資競争がS&P500神話崩しにかかるという内容。
チャッピーにわかりやすくロジックをまとめてもらった。
1. これまでのビッグテックは “縄張りを分け合う共存体制” で平和だった
MS、Apple、Google、Meta、Amazon は領域を棲み分けていた
大規模な血みどろ戦争は起きなかった
この「平和の配当」が S&P500 の高い収益と安定成長の源だった
2. OpenAI がその均衡を完全に破壊した
OpenAI は守る既存事業がなく、撤退できない
“AGI or DIE” の姿勢で無限に投資する
ビッグテックはこの狂気に付き合うしかなく、競争は激化
3. AGI をめぐる争いは「勝者総取り」構造で、負け = 自社崩壊
CEOたちは「AIで負けると会社が終わる」と本気で信じている
過去の Google vs Yahoo のような“絶滅”の歴史を知っているため恐怖が強い
ビッグテックは生存のために限界を超えた投資を始めた
4. AI 投資は上場企業にとって EPS(利益)を大きく削る
設備投資(データセンター・半導体)が史上最大規模
25年7–9月期の設備投資額:1125億ドル(前年比 +80%)
営業利益(1070億ドル)を超えてしまった
設備は5〜6年償却 → 数年後に減価償却が利益を圧迫
EPSが下がる = S&P500の株価の根拠が揺らぐ
5. OpenAI の資金調達成功でビッグテックは“長期戦”を強制される
OpenAIは 400億ドル調達+Nvidiaの1000億ドル提携
数年間は確実に戦える
→ ビッグテックも戦い続けるしかない
→ その間、巨額投資が延々と続く
→ EPSが持続的に圧縮される
6. これまでの S&P500 の神話を支えてきた“高利益率構造”が崩壊する
S&P500の大半の利益は「ビッグテックの超高利益率」が支えていた
しかし AI投資過多でイメージは以下のように変化:
軽いIT企業 → 超重量級インフラ企業(電力会社や鉄道並み)高利益率モデルが消えると、S&P500全体の利益成長が止まる
7. インデックス投資が自動的に買い支える“神話構造”も危うくなる
これまではインデックス(S&P500)が自動的に買われ続けた
利益が鈍化 → 投資家心理悪化 → インデックス神話が揺らぐ
集団行動で支えられていた S&P500 への信仰が崩れ始める
8. 巨額投資の恩恵はビッグテックではなく “Nvidia・TSMC・半導体サプライチェーン” へ
ビッグテックは血を流す
NvidiaやTSMCが利益を独占
S&P500の利益偏重構造が一段と歪む
→ 特定セクターだけ好調
→ インデックス全体の成長が止まる
9. AIバブルは「失敗したらEPS崩壊」「成功しても利益が小さい」リスク構造
過剰投資 → AI売上が伸びない → EPS暴落で株価崩壊
AI売上が伸びても → 償却負担が大きく大して利益は出ない
“勝っても地獄、負けても地獄” という構造に陥っている
10. 結論:OpenAIが招いた戦争によって“S&Pを支えてきた平和と高利益構造が壊れつつある”
AI総力戦 → 史上最大の設備投資
減価償却で利益が削られる未来が確定
ビッグテックのEPS = S&P500の心臓
その心臓が削られる → S&P500神話が終わる可能性
言わんとすることはわかる。AIによって利益率が圧迫されてるは事実だと思う。
けど結論、AI投資競争によって、短中期的には価値は下がることはあっても、S&P500神話が終わらないんじゃないかなって自分は考えている。
まず、自分は今のAI競争の延長線上にAGIは存在しないと思ってる。
なんで今の延長線上にAGIはないと考えてるかというと、現実空間に対する学習データの収集能力がボトルネックになってるから。
もうインターネット上にあるものはほとんど学習し終えてて、今はシミュレーション空間だったり、AIがAIの学習データを作るという方向性になってる。
けど結局真にAGIを達成するために必要なことは、現実空間で起こった事象の大規模な学習だと思う。
それは人間同士の会話とかだけではなくて、人が歩いて物に触れた感覚だとか、臭いだとか、事象に関する感情だとか。そういうもの。
人間繋がりだけではなく、「風が吹いたら旗が靡く」とか物理的な事象をAIが認識したりだとかもある。
シミュレーション世界で学習データを作ったりはしているけど、まだまだ現実世界の複雑さを完璧に表現はできていないと思う。
必要なのは、安価に現実空間の情報をインターネット上の情報のように大量に収集してAIが学習できる形式に変換する仕組みなのではないだろうか。
これにはもう1•2段階のブレークスルーが必要で、ブレークスルーを起こすのは現在でも強い現実空間にアクセスする力を持っているMag7で、将来AGIを達成する企業もMag7のどれかの企業なのではないかと思っている。
Mag7にとってAIは大きなプロダクトだというのは間違いないけど、あくまでプロダクトの一つ。これらの企業の価値の本質は人類社会のインフラになってること。もはやMag7がなければ人類社会は成り立たなくなると言っても過言ではない。
本当にAGIを目指す引くに引けないAI競争をしてるならば、破滅するのはOpenAIで、Mag7は損失は出しながらも途中でAGIの達成は不可能と判断されれば、致命傷になる前にチキンレースを降ろされるのではないだろうか。
降ろされるというのはいくらCEOがAGIを夢見ても、人類社会のインフラの崩壊が懸念されれば外部圧力が入って諦めざる負えない状況になると思う。
だから、自分は株・投資については素人だけど、企業の本質的な価値が失っていないなら、長期的には影響がないという認識で、短・中期的には確かにAI投資による利益の圧迫で下がることはあっても長期的に積み立ててる人にはほとんど影響ないのかなと思った。
だから自分は今まで通り思考停止でS&P500を積み立て続けようと思う。




>ほとんどの企業(S&P493)は利益率が低く、Mag7が超高利益率。 これ嘘なのでご自分でスクリーニングされることをおすすめします