提督歴10年、艦これおじさんの失望
この文書を13周年を迎えた艦これと提督達へ捧ぐ。
青いピルを服用したハズだった。
あの黒人のおっさん、確かモーナントカって名乗ってたっけ。
ウサギの穴とか小難しい哲学を喋っていた気はするが今となっては全く憶えていない。
それでも記憶しているのは差し出された2つの錠剤。赤いピルを呑めば真実が見える、青いピルを呑めば夢の中でずっとおやすみなさい。
迷うことなく青を手に取り胃の腑へ流し込んだ・・・、ハズだったのに瞬時に飛び込んできた光景は凄惨な異世界だった。
列をなして行進する怪物。その姿は宛もなく地獄を彷徨う餓鬼にも獲物を求めて宇宙船を闊歩するゼノモーフにも見える。彼らの視線はその手に握られた手のひらサイズの光る板材に向けられ、何かに気付いた一匹のモノノケは刹那列を離れたと思ったら急に別方向へ「じーぶじーぶ」と腹の底から呻いてくる重くノイズが効いた雄叫びを挙げながら何処へと一直線に駆け出し、釣られた数体が「じーぶじーぶ」と呻きながらそのモノノケの後を一目散に追い駆けていった。
やがて漆黒の雨雲が天を覆い始めるとモノノケ達の隊列が一斉に足を止めその視線は黒く塗りつぶされた天空へと注がれる。間もなく暗雲の一点から差し込んだ一筋の光から禍々しさを遠目にも感じる程のプレッシャーを備えた何かが舞い下りてくる。
モノノケ達は歓喜を帯びた叫びを挙げ、その禍々しいモノに向かって手を振り拳を振り上げる。中には感涙しているモノノケさえいる。
何の夢だ? いや、これが現実? あのおっさん青と偽ってホントは赤い成分混ぜ込んでやがったのか。こんなカオスを見せて何の意味がある?
暫く考えた後、理解できた。
呑んだ錠剤が赤でも青でもどうでもいい。現実として受け入れるべきは自分もあのモノノケの一匹で、全てが紛い物の新興宗教染みた界隈に踊らされていたということだ。
映画「マトリックス」でアンダーソン君(ネオ)は赤いピルを自分の意志で服用し現実に目覚めたが、僕の場合は赤を強引な手法で服用させられて現実が見えてしまった。
昔々、暇すぎて鼻毛を毟るくらいしか趣味が無かったおじさんが艦これという存在を知ったのは2014年の年末。ヤケにピンク色を帯びた掲示板が艦これの話題で盛り上がっていた時期だ。擬人化、美少女ゲーム、艦船の世界に全く興味関心を抱くことなく生活してきた自分にとって新鮮な情報や知識だった。しかし当時は全てのサーバーが満席状態で始めたくても始められない状況。未プレイ当初は掲示板だけの情報や同人作品のイラストで満足していたが掲示板を眺める時間が長くなるほど艦これをしたい、元ネタを知りたいという欲求と苛立ちで悶々とした日常を過ごしていた。
翌年、機会が訪れた。サーバーの開放により2015年5月晴れて着任。以後、底なし沼に沈む様に艦これを10年以上続けている。毎日数時間のログインで少しづつ進める艦隊運用、3年前くらいから始めた戦果稼ぎの周回作業、難易度丙で適当に済ませる限定海域イベント、コミケを始めとする同人即売会や、都内と地方で開催される公式イベントの参加、聖地巡礼と称した軍港めぐりの旅行。神田のカレー屋。どれほどの時間と金を費やしたことか。
だが運営の怠慢なのか只の個人が覚えたマンネリか、イベントに参加するにつれ、運営が提供してくるイベント自体の質が年を追う毎に劣化の一途を辿っているのではと思い始めた。
艦これに無関係の、自分が一生コンサートに行く事はないであろう歌手を呼んでのゲームイベントなんて誰が想像つくだろうか。しかもステージに立つのは学生服で学校へ通っていた時期にデビューした、もしくはランドセルを背負って通学していた時期にテレビで見ていた歌手だ。ユーザーの年齢層にマッチしたゲストの選定としては強ちキャスティングミスではないと思うが、ガ〇ダムの楽曲を聞きたいがために横浜まで来たのかという疑念が沸く。これは一体誰のための催しなんだ。
そして年を追う毎に貧相になる物販類。暴論になるが、もうアクリルスタンドだけ売っていればいい。嵩張るほど大きいリュックも天候次第で販売が難しいポスターも関取が専用で着るようなTシャツも声優の落書きがモデルのグッズも必要ない。アクリルスタンドだけ大量に発注して捌けばいい。そう思うほど昨今の物販リストに魅力がない。単なる思い出補正だろ、と突っ込まれそうだが嫌でも初めて参加した第肆回観艦式の物販と比較してしまう。
こーゆー方が参加してきたんだって思える記念品になるでしょ?
こーゆー物販でいいのよ。
え? 作りたくないですと? そうですか・・・。
もしも今まで普通だと思い込んでいた界隈が実は嘘と虚勢だらけの承認欲求に飢えた地獄だと分かったらどうしますか?
最初に憶えた違和感。
イベント中某所で先頭に待機する十数名の提督達が早朝にも拘わらず突然音楽流して踊りだした。近所に住宅地あるのに。挙句出勤中のスタッフの通行の邪魔になる始末。
以降も違和感のある態度や言動を示す提督を見かけるが、まぁこれがオタク特有のノリなのかなと強引に自分を納得させていた。
だが火の粉なんていつ自身に襲いかかってくるか知れた事ではない。某所での物販の後、突然特定のシールを強請りにくる提督に絡まれた。そのシールはないと言うと興味を失ったのか足早に去って行った。
・・・こいつらはどこかおかしい。
その他にも神田のカレー屋で大半の提督がサイドメニュー全品頼んで20枚近いシールを貰いニヤつく様子をシラけた目をして眺めたりもしたが、いやあんなのはホントに一部の・・・、という僅かながらの肯定も内心はあったと思う。
だがそれすら崩壊する事件は不意に訪れた。
某ホテルでのC2公式イベントで提督が泥酔してタコ踊り。
その瞬間、僕は真実の見える赤いピルを吞み込んでいた。
更に調べていくうちに
艦娘のパネルを蹴飛ばした幼児の首を絞めて逃走したSATSUGAI未遂犯提督。
スタンプラリーの押印を目的に駐車禁止の自衛隊宿舎の駐車場に無断駐車した非常識提督とその注意喚起をした元自衛官スタッフに脅迫まがいの罵声を浴びせるツラは覚えた提督。
身内の葬儀にすら参列せずあまつさえ職場へ忌引き申請して艦これの舞台を鑑賞しに行く罰当たり脂質提督。
呉の街を平然とした顔で変態コスプレで闊歩した挙句警察に不審者として補導される弩変態提督。
他のアプリゲームとの協賛で大成功している横須賀を異様に敵視する嫉妬に満ち溢れた身の程知らずな提督。
などなど常識を疑う情報ばかりが飛び込んできて唖然とし、同時に何も知らなかった自分自身にも心底恥じた。
提督は(自称)礼儀正しく過疎化した街に潤いを与える高尚なで存在などではない。常識と倫理観の乏しい、他方へ迷惑行為をお構いなしに撒き散らす、自身の承認欲求の為なら平気で噓をつきひたすら軍港の街を荒らし彷徨う悪質極まりない餓鬼なのだ。
提督の醜態を証明する根本たる要因はX(ツイッター)のポストだ。上記の太文字はXにポストされた目撃情報に加え提督自身のポストから発信されたものである。
彼らの発信する情報量(ポスト)は病的と言うべき程に膨大だ。一日で100は超えるのではと思えるくらいの艦これ関連やそれ以外のポスト、そしてなり振り構わず押し捲るサイクルマーク(リポスト)とハート(いいね)。睡眠時間以外を全て縦スクロールに流れる情報の濁流に身を投じないと出来ない所業である。はたまた睡眠時間さえ削ってXに没頭しているかもしれない。日常生活や毎日の勤務のどこにそれほど多くパソコンやスマホを操作できる時間があるのか疑問である。一日中Xの情報を見放題で尚且つ大量のポストをも発信できる提督にとって都合のいい職業がこの世に存在するならば別だが、平日休日関係なくイベント開催地に繰り出し情報発信に余念がない者や、年中どこかの軍港へ赴いてポストしている輩もいる。
またイベント開催ともなれば更にポスト量は増量する。秒単位でアップされるポストは口よりも指先の方が先に喋っている証拠だ。もうイベント内容など彼らにとってはどうでもいいのだ。目的はXの発信でより多くのリポストといいねの通知を受信して己の承認欲求を満たしたいだけなので。
だが個人の射精ポスト以上に深刻な問題は毎回毎回話題になるイベント地での提督の迷惑行為と平然と嘘をつく事だ。
早朝から協賛店の前に列をなした挙句近隣に住宅地があるにも拘わらず大声で騒ぐ、スタンプラリーの押印に自家用車で移動し違法駐車を繰り返す、予約したホテルや飲食店を土壇場でキャンセル、無許可で無修正の某集合写真を無断で投稿。ここまで参加者の常識を疑う報告が多いゲームイベントが他にこの世界のどこにあるのか。
更に悪質なのはシールだ。いい歳した大人がシール欲しさに騒ぐなよと言いたい。シールはあくまでオマケ。提供された食事を堪能しなさい。どこの店が回転率良くシールが手に入るとか頭の悪い会話を公衆の面前で堂々としないでくれ。
そして直近の今年3月下旬に開催されたC2機関佐世保イベント。開催後、提督達は参加者の中に若い世代が増えたと口裏を合わせたようなポストが一斉に投稿された。証拠の様なものは一切ない単なる彼らのホラ話な事は明白である。Xにポストされた物販や協賛店の待機列の画像に若年層らしき人物がほぼ居ない。見た目だけで年齢を推測すべきではないが、見た目が既に40代は超えたであろうおじさん達の割合が嫌に目立つのは何故なのか。まさか春休み中アーケード街に遊びに来た地元の中高生を参加者として強引にカウントしているのか。若年層の割合が艦これよりも多いアプリゲームが羨ましいのか。ゆっくり解説の饅頭や8月10日の下北沢の様に世代交代して受け継がれたコンテンツへの嫉妬か。すぐにバレる嘘をついてまで、印象操作がいくらでも可能なXの信用性の全くないアンケート調査を公開してまで艦これが世代交代しているというアピールが本当に必要なのか。
だから飢えた鬼(餓鬼)なのだ。
優しくしたら突け上がる、厳しくしたら反抗するのが人の性だ。
呉、佐世保、舞鶴、横須賀で協賛して頂いたお店は確かに提督にとても優しく、お褒めの言葉を頂ける。無論、褒められれば嬉しいのは間違いない。その他協賛店以外の店舗でも提督に対しX上で非常に好印象の声を挙げているが、不思議な事に他の地元住民から提督に対しての印象ポストが挙がらないのは何故か。店員さんはあくまで商売に繋げたいという明確な目的があるため、手段として提督や艦これを褒めて頂いているのであって、心中にある個人的な感情までは理解し難いが、調べれは山ほど掘り出される提督の迷惑行為に地元住民の内心はうんざりしているかもしれない。更にはネット上に存在しないオフラインでの迷惑行為もある可能性さえ考慮しなければならない。
提督は地元民の好意を当然と受け取って突け上がった態度で接してはいないか、自分の行動や言動は迷惑にならないだろうかを再度顧みてほしい。
(大体、礼儀正しいなんて誉め言葉で喜んでいい年齢なんて幼稚園児か低学年の小学生までのお話で、大人には常識として備わっているべきものなのだがそれが分からないのか?)
謙虚であれ、そして嘘をつくな。
イベントに参加する提督は神様ではない。ただの一般的な観光客だ。尊敬されるような存在だなんて烏滸がましいにも程がある。たかが1、2回のコラボで入店したくらいで飲食店の常連面してはいないか? ただの観光客なだけなのに地元民面してはいないか? 地元民の話も聞かずに自分の事だけベラベラ喋っていないか? 謙虚さとは他者を敬い控え目である事。提督が礼儀正しいというならば、まず地元民への感謝と謙虚さを持ちなさい。
そして嘘は絶対につくな。Xで注目されたい気持ちは理解できる。しかしすぐにバレるようなポストをネットにアップして何の有益性があるのか? ひとつの嘘は更に新しい嘘を生んで地層の様に嘘が積み重なり、やがて収拾のつかない事態になる可能性もある。大袈裟な話などではなく無益で信用性を失う発信は止めるべきだ。
そしてかく言う自分もその中にいる餓鬼の一匹であることも事実として認めなければならない。いくら自分が真実を知って艦これ運営や提督に否定的な立場でも傍から見れば害悪の一部だ。当然だが非難や罵声は受け入れる。今現在でもブラゲには毎日ログインして戦果周回に勤しみ、参加できそうなイベントには足を運ぶ。但し最近、自分の心境はかなり変化した。今後C2主催のイベントへの参加は控えるつもりだ。行かないと言い切れない意思の弱さは認める。実際今年参加したイベントは新春コンサートのみで以降の佐世保イベントと呉の限定出店のカレー屋には応募すらしていない。参加することで地元民の迷惑になるのならば行かない方がいい。今年中にカレー屋の新店舗がオープン予定だというが、応募するかどうかは分からない。
僕は艦これというゲームが好きだから11年近く続けてきたわけで、C2機関という宗教団体の様な組織を崇めてはいない。気付くタイミングが早ければ既に引退していただろう。引退か継続か、今となっては相当悩む選択になる。
しかし真実の見える赤いピルは死ぬまで腹の奥底でその効果を発揮し続けている。
ひとつのブラウザゲームが13年継続してるのは素直に「おめでとうございます」と言葉を送りたい。しかしこれまで運営元とユーザーが各所でばら撒いてきた狼藉行為は決して見逃せる内容ではない。大体初の展示会のセレモニーに黒Tシャツと短パンで出席するバカがどこの世界にいる。原寸大模型の除幕式でポケットに片手突っ込んで市長と握手する礼儀知らずが鎮魂だとか気安く語る資格があるのか。本来、ユーザーの度が過ぎるイベントでの非常識な行動は運営が率先して注意喚起する立場なハズだが、C2機関はその義務すら禄にできない。おまけに告知は開催日ギリギリまで伏せる。集えるのは顔馴染みのいつでもどこでも駆けつけるいつものメンツ。そして周囲が住宅地だろうが何だろうがトコロ構わず早朝から騒ぎ立てる。いい歳した大人が。そのくせ自分たちは礼儀正しく地方創生に役立っていると豪語する。
でも実態は他アプリゲームの人気に仇の様な嫉妬心に駆られた哀れな存在。教団と教祖の為ならば例えどんな状況でもイベント地へ馳せ参じ、大量のシールを手に入れても尚新規シールを求め彷徨う飢えの収まらない餓鬼そのもの。
自分はネオではない。カイジの黒服に似た連中と戦うつもりは毛頭ない。川の土手に座ってひたすら河川敷で展開する筋書きのない運営と提督達の茶番劇を失望と爆笑を繰り返しながら傍観する者だ。
・・・というのは理想で「てめぇら他所様の所では迷惑かけないで黙って大人しくしてろ!」と耐えられず口出しするのが現実なんだよなぁ・・・。提督のイメージアップがしたいからではなく突け上がって住民に迷惑かけないよう一人でも睨みを利かせないと。
最期に、しつこいと思うが去年の暮れ三笠のスタッフが艦これユーザーに喚起したお触書を掲示しておく。我々はこのポストの意味を自身の血肉に代えるまで理解しなければならない。


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