ホルムズ海峡通らない原油タンカー、日本に28日に到着予定-代替ルート
戦前は日量140万バレル程度だった同港からの輸出量は、足元では超大型原油タンカー(VLCC)2隻分に相当する同400万バレル前後まで拡大している。
平時には、1日約1隻程度のペースで中東発のVLCCが日本に入港していたが、ホルムズ海峡の事実上封鎖により急減している。サウジアラビアは日本にとって第2位の原油供給国であり、国内の石油元売り各社にとっても扱い慣れた原油だ。ヤンブー港からの供給が増加すれば、日本にとっても一定の安心材料となる。
もっとも、先行きには不透明感もある。ヤンブー港は19日にイランの攻撃を受けた。加えて、イランが支援するイエメンのフーシ派武装勢力は、紅海とアデン湾を結ぶバブ・エル・マンデブ海峡を通航する船舶への攻撃再開を警告しており、状況はなお流動的だ。
石油連盟の木藤俊一会長(出光興産会長)は23日の会見で、日本の石油会社にはヤンブー港積み原油の購入実績があり、代替調達先の手段としては「有効な手段」との見方を示した。一方、バブ・エル・マンデブ海峡周辺を航行するリスクをどこまで許容するかについては各社の判断になると述べた。
日本総合研究所調査部の栂野裕貴研究員は、ヤンブー港の限られた輸出能力について「日本単独で大きなシェアを取れるわけではない」とし、韓国や台湾、中国やインドといった国々と分け合う争奪戦になるとの見方を示した。
--取材協力:岡田雄至.
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Komaki Ito, Tsuyoshi Inajima, Koh Yoshida