『TRAVEL RIBBON』と言う曲。
「アイカツ!」と言うアニメがあります。
これを読んでいる方々はもちろん知っていると思います。
そんな「アイカツ!」がめでたく10周年を迎えた際公開された映画、「アイカツ! 10th STORY 未来へのSTARWAY」と言う映画の挿入歌の一つに「TRAVEL RIBBON」と言う曲があります。
このnoteを開いたということは、おそらくこれを読んでいるほとんどの方がこの曲を知っている、そして聴いたことがあるのでしょう。
まだ聴いていない方がいたら、こんなnoteすぐに閉じて、聴いてきてください。
約束しますが、この曲はあなたの人生や音楽観に多少なりとも何かしらの爪痕を残すことになるでしょう。そんなことを確信できるほど、この曲はまさに神曲なのです。
このnoteは、私うんこたれ蔵が「TRAVEL RIBBON」ないしは「アイカツ!」について好き勝手にくっちゃべるものとなっています。先に注意しておきますが、筆者に音楽の専門的な知識は一切ありませんので、理論的な解説を求めこれを読んでいる方がいましたらここでさよならです。
後、アイカツ!をまだ全部見ていないと言う方、これから見ようと思っている方もなるべく見ない方がいいです。これからの解説にはアイカツ!シリーズの重大なネタバレが多分に含まれています。それらを避けたい方もここでさよならです。
では始めましょう。
まず、この曲は「アイカツ!」シリーズにおける二人目の主人公、大空あかりを中心とした三人のユニット、「ルミナス」の楽曲です。
卒業していく憧れだった先輩アイドルたちへ向けて、彼女たちが歌った曲です。
そんなこの曲は、大空あかりの歌唱から始まります。
大空あかりと言うキャラクターは、作中最も成長したキャラクターと言えるでしょう。
彼女がアイドルを目指す最初の動機は、シリーズ一期の主人公にあたる「星宮いちご」への憧れからでした。
テレビに映るいちごを見たあかりは、彼女に夢中になり、彼女のようになりたいと、スターライト学園を目指します。
そして、そんな憧れのいちごになりたいとするあまり、髪型やしぐさや持ち物まで真似をしました。それも、入学試験で間違えて「星宮いちご」と名乗ってしまうほど。
それほどまでに強く憧れていた星宮いちご、そして先輩アイドルたちへ、あかりはこんな詞を最初に送ったのです。
ドキドキは最強のパスポート
どこでも飛び込んでみる パッと
はじめて!に何度でも感動したいって思うんだ
先輩たちに、星宮いちごに憧れ、ドキドキした彼女。そんな思いで飛び込んだアイドル活動。
あかりちゃんの行動はいつも、そんなドキドキや自分の心に正直な、衝動的なものからでした。
例えば、いちごちゃんに憧れて、スターライト学園への入学を決めた時。
例えば、自分らしさを手に入れるために、いちごちゃんとお揃いにしていた髪をバッサリと切る時。
例えば、全国を回ってファンのみんなと直接交流をしながらツアーをすると決めた時。
あかりちゃんは、周りに何か言われたり、それは難しいと止められても、自分の心に正直に行くんです。ドキドキしたら飛び込んで行くんです。
努力と、そんな姿勢に裏打ちされてか、最終的に彼女は、憧れのいちごちゃんですらなしえなかった「スターライトクイーン」の座に辿り着きます。
『ドキドキは最強のパスポート』。それを身をもって証明した彼女がこれを歌う意味を考えてみて下さい。
イントロもなしに、初っ端からそんな強い解釈を持った歌詞をぶつけてくるんですよ、この曲は(泣)
悔し涙の味を知っているあかりちゃんだからこそ、
177話で見せる嬉し涙が本当に美しい。
それに、メロディがいい!
ごめんなさい。もうこれは聴いて確かめて下さいとしか言えません。メロディだけじゃなく、全てがいいんですが、曲の良さについて私は文字で表現する術を持ちません。
裏でなってるギターも凄くかっこいいし、もう、何かキラキラしてるんですよ……聴いてるだけで涙が出てくるんですよ(キモ)
この時点で涙腺はズタズタなわけですが、次は、氷上スミレのパートです。
氷上スミレと言うキャラクターのストーリーは、「好き」と言う単純明快な感情から始まったものでした。
歌うのが好き。歌うのが楽しい。だから歌いたい。そんな姿を見たスミレのお姉さんは、彼女にスターライト学園へ入学、つまりはアイドル活動を始めることを勧めます。
歌うことを、ただの好きなことではなく、長所として活かすという道を提示したわけです。
彼女がいなければ、スミレちゃんがアイドルの道に進むことはなかった。
そうして始まった彼女のアイドル活動。しかし、そう簡単には行きませんでした。
歌うことが好き。歌うのが楽しい。だから歌いたい。そう願う彼女でしたが、彼女に舞い込んでくる仕事は、モデルの仕事ばかりでした。
美人でプロポーションもいい彼女は、「歌を歌うアイドル」以上に「モデルとしてのアイドル」が向いていると判断されたのです。
そんな、理想の自分と実際の自分。そのギャップが、彼女、氷上スミレを構成する大切な要素の一つとなっています。
彼女はストーリーの中でそれを克服するために様々な苦難に立ち向かってきたのです。
いちばん素敵なキャリーケースは
どれよりも 名前の書いてない
そのハート お天気が涙(あめ)でも
夢ってウォータープルーフ
そんな彼女は、あかりに次いで、こんな詞を送りました。
『一番素敵なキャリーケースは どれよりも 名前の書いていない』
アイドル活動という旅の中で、彼女はずっと、旅を共にするキャリーケースをどれにしようか悩んできたのです。
彼女が最終的に選んだのは、歌もモデルも両方頑張ることでした。提示された二者択一ではなく、まさに、名前の書いていなかったそれを選んだのです。
それは実際、凄く大変なことです。しかし、たとえ涙を流しても、道の途中雨が降っても。それでも彼女は夢を目指し、いばらの道を進むことにしたのです。
彼女の強いハートで、そんないばらの道の先で、つまり「いばらの女王」になろうとしたのです。
スミレちゃんの持ち歌の一つである「いばらの女王」。176話のスターライトクイーンカップで彼女が披露したこの歌は、そんな彼女の苦悩、そして作中最後のステージにふさわしい、彼女の集大成と言えるようなものでした。
長くなってしまいましたが、私は、こんな短い詞の中に詰まった氷上スミレ要素の多さを少しでも知ってほしいのです。そして、私と同じ感動を少しでも味わって欲しいのです。
すでに2000文字以上語っているわけですが、この時点でまだ3分38秒あるこの曲のうち20秒強くらいしか解説できていません。ちょっと語りたいこと、と言うかこの曲の語れるところが多すぎてこんな有様ですが、ここからはできるだけ巻きでいくので、良ければ最後までどうぞ宜しくお願いします。
そしてそんなスミレちゃんのパートが終わった後、キラキラとしたシンセ?のメロディが入り、ここで少し曲調が変わります。
先程までに比べて、小気味いいテンポになり、よりポップな印象になりました。
そんなBメロ部分を担当しているのは、新条ひなきちゃんです。歌詞を見てみましょう。
地図 シャツ 水着いる? TRAVEL EVE
ポケットにチョコレート
オーロラ 砂漠もひとっ飛び
彼女はカメラマンの父親とファッション誌編集者の母親の間に生まれたまさに芸能の子。
実際彼女は小さい頃から芸能の道を進み始め、中学一年生の時点で芸歴13年目と言う凄いキャラクターです。
あかりちゃんやスミレちゃんと同じ学年ではありますが、芸能人としては圧倒的に先輩。そんな立ち位置ゆえ、彼女は3rdシーズンの序盤、あかり、スミレの二人を先輩として導くようなキャラクターでした。
そんな彼女の歌う歌詞を見ると、これから旅に出ようとしていたアイドルの卵、あかり、スミレの二人を、まるで扇動するようなものとなっています。
本当に節々までキャラクターに対する解釈が素晴らしいですね。
宙(ソラ) ミライ 気分次第
まだまだ WHEREVER
旅は決めた時からもう始まってる!
Bメロ折り返し、歌唱はあかりちゃんに戻ってきます。『未来は気分次第』と言う歌詞も、あかりちゃんが歌うことで強い文脈がプラスされ、泣きポイントに早替わりですね。
そして『始まってる!』で3人同時歌唱へ。テンションは高まり、メロディはぐんぐんと前に進んでいきます。この後に来るサビへと期待を膨らませてきたところで、いきなり無音になります。
高まってきたところで挟まれる一瞬の無音により、私たち聴き手側はハッと目が冴えるような感覚に陥ります。
その直後、まるで腹の底から上がってくるようなサウンドが聴こえてきて、急速に上がってくるそれが脳に達し、そしてその瞬間に最高のサビに入っていくのです。
聴いてもらうのが一番ではありますが、ここの盛り上がりの作り方は本当に最高で、瀬尾祥太郎さんの手腕には感服です。
扉のすぐ向こうまで 未知なる日々の呼吸が
聴こえる 聴こえてるよ
出発は プレゼント開けるみたい!!
そしてサビです。いやあ本当に美しい。
聴いてください。それしか言えない。
私はそう言うのに疎いのでよくわからないのですが、おそらくコード進行も凄いのでしょう。聴いていて心地がいいです。サビ途中で転調するのもテンションが上がります。
メロディも泣けてきます。本当にいいです。
申し訳ないくらい語彙力が足りないです。聴いてください。そして、感じたことが言葉代わりです。
『扉のすぐ向こうまで 未知なる日々の呼吸が 聴こえる 聴こえてるよ』
サビのこのフレーズは、アイドルとして旅立とうとするルミナスの視点から歌われたものだと思います。
曲中から抜き出すとしたら、『TRAVEL EVE』でのことですね。
旅の直前、この扉を開いたら、先に広がるのは未知の日々です。アイドルと言う夢、そしてその先にあるものを掴むための、先の見えない旅の始まり。
アイカツ!が178話と言う膨大な話数をかけて描いてきたのは、そんな女の子たちの、そんな「旅」です。
ここで重要なのは、「聞こえる」ではなく「聴こえる」になっていることですね。(これはSpotifyの歌詞表示を見ながら書いているので、実際のCDで違っていたら申し訳ないです)
ここから考えると、「未知なる日々の呼吸」と言う歌詞が表しているのは、先輩アイドルたちの歌声でしょう。
ステージの上で輝くあのアイドルたち。そんな輝きに、そんな歌声に魅せられて、女の子たちは私も私もとアイドルを目指していきます。旅に出ていきます。
だから、その先からきこえてくるのは、歌声で。
だから、ここでは「聴こえる」と言う表記になっているのだと私は思います。
(あくまで勝手な妄想なので悪しからず……)
『出発は プレゼント開けるみたい!!』
ここで3人全員からあかりちゃん一人の歌唱になります。
いい歌詞ですね〜……本当に。
「プレゼント」と言えば、あかりちゃんは作中でたくさんの「プレゼント」を受け取っています。
作品を象徴する存在である「星宮いちごのおしゃもじ」や、165話では彼女たちがツアーで周った各所のみんなが協力し、「雪」と言うあまりにも大きなプレゼントさえ貰っています。
プレゼントを貰うそのワクワク感を誰よりも知っている彼女が、アイドルへの旅へ出発したその日の感情を思い出しながら、それがまるでプレゼントを開けるみたいだと歌っているのです。本当、説得力が違います。
何より、いちごちゃんから貰った、「憧れ」と言う感情が、彼女にとっては一番のプレゼントだったのかもしれませんね。
そしてサビ終了直後、いきなりなんかヤバい音が連続して鳴っています。理論は分かりませんが、そんな私でもここで鳴っている音の「凄み」と「気持ちよさ」は理解できます。
そのまま2Aです。間奏はなく、シームレスに切り替わります。サビ中で転調していますが、下に転調することはなく、転調したまま進んでいきます。1Aよりも一つキーが上がっているので、なんだか不思議な感じがしますね。
日本のポップソングは、Aメロ、Bメロ、サビ(Cメロ)で一番が終わり、そして二番でもそれを繰り返し、Dメロ、そしてラスサビで大きく盛り上がる、と、そう言った構成のものが多いです。
それらは一番と二番で明確に分けることができるのですが、その点『TRAVEL RIBBON』は少し特殊です。
それを象徴しているのが、先ほど言った転調したままAメロに入ると言うのです。
これがあることで、一番で一旦盛り上がりに区切りがつき、そして二番でまたサビに向けた盛り上がるんだ、と、そう言った意識がなくなります。
2Aに入ったのに、さらに盛り上がっていく、と言う感覚の方が大きいです。
わかりやすく盛り上がりを雑なグラフにすると、
こうです。
はい。こう言うことです。伝わりましたか?
まるで曲全体で、一つのまとまりであるように『TRAVEL RIBBON』は作られています。
実際、MONACA wikiでの説明文にも、『曲名通りメロディーが旅をするかのように目くるめくアレンジを変えては現れる、疾走感のあるトリッキーな構成の楽曲となっている。』と、あります。
その通りで、この曲の展開はもの凄く複雑と言うか、トリッキーなんですね。
それが好きな要素の一つでもあり、ストーリーが二転三転しながらも進んで行く「アイカツ!」と言うアニメそのものを表しているようにも感じます。
ときめきは大事なパスコード
なんでも楽しめちゃうかも♪って
まだ知らない 「知らない」が
世界中 散らばってる
はい、では2Aの歌詞を見ていきましょう。
ここの歌唱担当は新条ひなきちゃんです。
まず、『ときめき』と言う単語がありますね。ルミナスで『ときめき』と言えば、あの曲があります。
そう、『トキメキアンテナ』です。
この曲もルミナスの人気曲であり、作曲は言わずとも知れた石濱翔さんですね。曲の良さはもちろん、歌詞を見てみると、『TRAVEL RIBBON』と同じような、旅や冒険を暗示するワードが散りばめられています。
これが偶然かは分かりませんが、TRAVEL RIBBONを作曲した瀬尾祥太郎さんは、石濱翔さんと同じMONACAの所属なので、ルミナスの曲を作るとなった時、多少なりとも影響を受けたでしょう。歌詞にもそれが反映されているみたいですね。
『まだ知らない 「知らない」が世界中散らばってる』
この歌詞大好きなんですよね……
普通に単体で見ても凄くいい詞ではあるんですが、ひなきちゃんがこれを歌っているとなるとさらに思うところがありますね。
ひなきちゃんは、先ほども言ったようにあかりちゃんやスミレちゃんよりも芸能人として先輩。
初期の頃は本人にもそう言った部分に多少の自覚はあったのでしょう、何と言うか先輩風を吹かしているような描写が見受けられますね。
同学年のアイドルたちよりも、彼女はいろいろなことを知っている。それは間違いありません。芸歴の長さは、確かに彼女の武器でした。
しかし、そんな芸能界での経験から生まれた彼女のアイカツは、新しくない、誰にとっても「知っている」ものでした。
「いいね〜さっきの!新しい!」
新条ひなきと言うキャラクターの抱える葛藤、それは「自分にしかない個性」です。
ひなきちゃんは、長い芸歴の中で培ってきた経験から生まれたトーク力を褒められていました。あかりちゃんからは「グルメリポーターみたい!」などと。
しかし、ひなきちゃんは、自身のトークについて「物足りない」「どこかで聞いたことのあるようで新しくない」と卑下。それは確かにその通りでした。
他の人より彼女が優れているところであった「経験」と言うものが、逆に彼女を縛り付ける枷に、彼女の自由なアイカツを閉じ込めてしまう檻になってしまっていたのです。
しかし彼女は、ルミナスの二人や、他にもたくさんのキャラクターたちと出会い、たくさんのまだ知らない「知らない」に出会っていきました。
彼女のアイカツの根幹にあるのは、自身の経験。そして、彼女の物語で描かれていくのは、それを壊していく過程でした。
そんなひなきちゃんの歌詞として、この一文は本当にいい味を持っています。最高です。神です。TRAVEL RIBBONさん本当にありがとうございます。
2、3枚 不安脱ぎ 畳んで置いてくね
少し軽くなっていい感じ
空いたスペース 最新のわくわくを!
ここで歌唱はスミレちゃんになります。
これも本当にいい歌詞ですよね。
スミレちゃんは先ほど解説した通り、たくさんの苦難を味わってきたキャラクターです。176話なんかは涙なしには見れません。
いばらの道を進んできた彼女。その旅は、たくさんの不安と共にあったのでしょう。
でも、それを捨てるわけではない。
畳んで置いておくんです。
あの頃抱えていた不安も、苦難も、そう言った過去を決してなかったものにはしない。
過去の自分も、自分だから。
氷上スミレとはそう言うキャラクターなのです。
そしてそんな不安を乗り越えて、脱ぎ捨てた後にあるのは、最新のわくわく。
ルミナスとして、ダンシングディーバとして。
スミレちゃんのアイカツは、何も不安だけのものではありませんでした。
過去の不安を脱ぎ捨てた結果、そこには、仲間たちがいたのです。
ルミナスの3人で歌ったこの歌。
スミレちゃんはきっと、たくさんの想いを抱えてそのステージに立っています。
その「たくさん」の中には、不安もある。あるかもしれないけど、空いたスペース、隣には仲間がいる。
そう言う想いが込められた凄くいい歌詞です。
そして、曲としてはここで2Bが終了。
サビに入るかと思いきや、『最新のわくわくを!』でロングトーン、そしてサビに行かず間奏です。最高!
私、ロングトーンで2サビキャンセルするの好きなんですよ。(推し変キャンセルとか)
具体例はあんまりないので何かおすすめあったら教えてください。
そして間奏です。
四つ打ちドラムが入ってきて、キラキラとしたピアノの音色や、よくわからないけど何か凄い音がたくさん鳴ってます。気持ちいいです。(カス解説)
そして、『TRAVEL EVE LIBERAL 気分 COLORFUL 希望 TRAVEL RIBBON』と言うコーラスが入ってきて、音も盛り上がってきます。地味にタイトル回収ですね。
1コーラス終わったところで最高のギターが入ってきます。かっこいい〜!!
もうここら辺は聴いて確かめてください。私にできることは、歌詞とストーリーを繋げて拡大解釈することだけです。
振り返る今日までが
「大丈夫だよ」ってくれた
未来旅行プレゼント
これからを見にゆこう!
TRAVEL RIBBON リボンを解いて!!
神Dメロ。神。
はい、神ですね。メロディが神。裏でなってる四つ打ちコード弾き(合ってる?)が神。
全てが神です。
ここはあかりちゃん歌唱パートとなっています。ここまで読んでくれた強靭な精神の持ち主にはもう伝わっていると思います。大空あかりと言うキャラクターが抱えるものを。
あかりちゃんとは、努力のアイドルです。
挫折も、成功も、最下位も、最上位も、全部を経験してきたのが、大空あかりと言うアイドルです。
そんな様々な経験をしてきた今日までの毎日を振り返り、そしてそんな過去の自分たちが「大丈夫だよ」って、未来へ背中を押してくれるんです。
泣き。号泣。
それが未来旅行。そしてここでも、プレゼントと言う歌詞が出てきましたね。 『これからを見に行こう!』と、メロディ的にも歌詞的にも、盛り上がりが高まっていきます。
そして『TRAVEL RIBBON リボンを解いて!!』の部分で全員歌唱に切り替わります。一気に盛り上がり、そのままクライマックスへ。
そしてラスサビ前に挟まれるギターのメロディ。
もう最高です。テンション爆上がりです。
そしてラスサビ。これまでの全てがパァっと開けていくような、開放感が一気に押し寄せてきます。
えっと、ラスサビもそうですね、神です。
とりあえず聴いてください。
メロディ自体は1サビのものですね。
そして『開けるみたい!!』の直後、ここのコードは1サビの時とはまた違うものになっています。
が、これもヤバい。
よくわかんないけど、とりあえずヤバいです。
聴いてておかしくなっちゃいます。
そしてその後すぐBメロのフレーズに戻ってきます。謎構成。だが、それがいいです。
まるで旅をしているような、まるでアトラクションに乗っているような、流れるような構成が本当に刺さります。気持ちいい……
ドレス シュラフ トランプいる?
TRAVEL EVE
透明なキャンディ 星空 白夜も瞬きで
ほら! ミライ 自分次第
まだまだWHEREVER
旅は決めたときからもう
始まってるよ!TAKE OFF!
一気に行きましょう。もうテンションマックスの状態になったラスサビ入りから、ここでは少し勢いが落ち着きます。
少ししっとりとした空気になりはするものの、メロディはBメロと同じ、小気味のいい感じで思わず身体がぴょんぴょんしちゃいます。
そして1Bでは『宙(ソラ)』だった部分が『ほら!』とこちらに語りかけるようなものに変更されています。
一番では、自分に。
ラスサビでは、先輩たちに。そして、私たちに。
伝えようとする対象が明確にシフトされています。こう言う細かいところでテンションが上がるようにできているのは本当に凄いです!
そして『始まってるよ!TAKE OFF!!』ここは一番と明確にメロディが違います。
そして『TAKE OFF!!』と。
はい、ここでついに旅立ちましたね。
これまでの全てはまるで前座だと言うように、TRAVEL EVEだったと言うように、ついにTAKE OFFしました!
そしてラスサビへ。
挟まれる瞬間の無音。
美しいピアノの音色が聴こえたら、収束していくようにラスサビに入ります。
テンションマックス!(別作品)
ラスサビと言ったものの、ここで使われているのはなんとAメロのメロディです。
ここまでの構成をまとめると、
1Aメロ
2Aメロ
1サビ(1Cメロ)
2Aメロ
2Bメロ
間奏
Dメロ
ラスサビ(2Cメロ)
ラスBメロ
ラスAメロ
ですね。なんだこれ。
ラスサビの構成は、まるで一番を遡るようになっています。
ドキドキは最強のパスポート
どこでも飛び込んでみる パッと
はじめて!に何度でも感動したいって思うんだ
いちばん素敵なキャリーケースは
どれよりも 名前の書いてない
そのハート イブじゃないイマ
リボンを解いて!!
最高〜〜〜〜!!!
聴いてください。もう本当に最高です。完全神曲とはこのこと。
歌詞は前半はほとんど一番と同じですが、歌っているのは一人じゃなく、3人全員です。
あかりちゃん、そしてスミレちゃんがそれぞれ一人で歌っていた自分の物語を、3人で歌うことで曲を終わらせると言う構成は本当に素晴らしいの一言でしかないです。
そして裏で鳴っているギターが本当にカッコ良すぎる!!!!!!!
はあ……最高です。
最高最高言ってるだけじゃ何も伝わってこない?
すみません……ではまたいつも通り、歌詞解釈に行きますか……!
と言っても、変わっているのは大きく二箇所。『イブじゃないイマ』と『リボンを解いて!!』です。
『イブじゃないイマ』はわかりやすいですね。
ついにラスト、旅へとTAKE OFFしたことで、TRAVEL EVEはイブからイマになったわけです。
おお。
そして最後の歌詞。
ここで『リボンを解いて!!』と言う歌詞が出てきました。
そしてこの詞は、先ほどDメロの終わりでも出てきましたね。大切なところで何度も繰り返されていると言うことは、この一文にはたくさんの意味が詰め込まれいると言うことです。
ではこの歌詞を読んでいきましょう。
タイトルにもあるリボンとは、何かと何かを繋ぐもの。そして結びつけるもの。
じゃあ、そのリボンが繋いで、結んでいるものとは何か。
アイカツ!は「憧れ」と「継承の物語」だと私は勝手に思っています。
美月さんに憧れてアイドルになったいちご。
そして、
そんないちごに憧れてアイドルになったあかり。
アイカツ!の続編、アイカツスターズ!の主題歌、「STARDOM!」の歌詞を引用してみましょう。
憧れは次の憧れを生む
この詞は本当に、アイカツ!と言うアニメを端的に表した名文だと思います。
きっと、あかりちゃんに憧れてアイドルになった女の子もたくさんいるのでしょう。そして、その子たちがまた、次のアイカツ界を輝かしいものへしていくんでしょう。
アイカツ!とは、そんな「継承の物語」なのです。
劇場版アイカツ!に、こんなシーンがあります。
……わたしの夢、アイドルの夢、繋いで欲しい。」
本当の意味で、あかりちゃんが主人公になったのは、このシーンからなんだと思います。
いちごちゃんはあかりちゃんにアイドルの夢を繋いだんです。
アイカツ!とは、継承の物語。
そして、リボンとは、何かと何かを繋ぐもの。そして結びつけるもの。
この曲のタイトルは『TRAVEL RIBBON』。
TRAVEL、つまりは「旅」をアイドル活動だとすると、RIBBONはそれを「繋ぐもの」
178話かけて描いてきたたくさんのアイドルたち、そしてそれぞれのアイカツ。
そんな「旅」を繋ぐ「リボン」。
この曲では、そんなリボンを『解いて』と歌っています。
卒業していく先輩たちへ、ルミナスの3人は何を伝えようとしたのか。
それは、私が思うに『自由になること』です。
スターライト学園に入学した生徒たちはみんな、様々な自分の旅をしてきました。そして、アイカツ!と言うアニメ、つまりは物語と言うリボンでそれらは繋がれていたのです。
それを『解いて』と歌う。
それはつまり、解放。
アイカツ!と言う長いアニメの終幕を、この曲は引いてきているのです。
実際、この映画で描かれた彼女たちの10年後の姿は、あの時同じ場所を歩いていたとは思えないほど別々なものでした。
一人は役者の道を。
一人はアイドルの道を。
一人は海外への道を。
あの時並んで歩いていた同じ道、けれど行き先はそれぞれ。
つまり、それこそが『TRAVEL RIBBON』が歌っている『リボンを解いて!!』と言うことなんじゃないでしょうか。
さて、10000文字を超える超長文になってしまいましたが、そろそろ幕引きとしましょうか。
こんな長い文章に最後まで付き合ってくれた方が一人でもいてくれたのなら、こんな光栄なことはないです。
本当にありがとうございました。
『TRAVEL RIBBON』と言う曲を、改めていい曲だなと思ったり、このnoteを読んで始めて聴いてみようと思った方がいましたら、私の人生も報われると言うものです……
普段はTwitterで変なことをツイートしていますので、このnoteを読んでうんこたれ蔵に興味を持った人がいるのなら、ちょっと慎重になって近づいてみてください。
合うと思ったなら、もう「家族」ですよ😉(キモ)
ではまたいつか……


コメント
1大好きです(告白)