【タンカー21隻の"朗報"の正体】
楽天証券・西勇太郎氏レポート。
日本向け原油タンカーが5→21隻に急増。ただし中身を読むと話が変わる。
◼︎数字の真実
・21隻の積載量=約3,300万バレル(需要の11日分)
・需給均衡に必要な常時航海量=9,600万バレル
→ 現状は必要量の1/3しか流れていない
→ 残り2/3は備蓄取り崩しで補填中
→ 備蓄は1ヶ月で254日→220日へ減少
→ このペースで2027年3月に枯渇
「タンカー4倍」は見出しだけ。
実態は備蓄を溶かしながら延命してるだけ。
◼︎しかもこの計算、5月で崩れる
増加分13隻の出所は米国メキシコ湾岸。しかし西氏自身が「緊急対応で長期契約ではない」と明記。
ここに季節要因が重なる。
・5月最終月曜=メモリアルデー=米ドライブシーズン開幕
・米ガソリン需要は夏に年間ピーク
・米製油所は自国向け精製を優先
→ 原油輸出余力は物理的に縮む
→ WTI現物プレミアムがさらに拡大し買値は指標を大きく超過
→ 6月以降はハリケーンシーズンも重なる(メキシコ湾直撃リスク)
◼︎さらに2つの地雷
①軽質油偏重で軽油・重油が先に枯れる
→物流・発電・工場が先に止まる
②中重質油の代替=アンゴラ、カナダのオイルサンド、ロシアのウラル
→対露政策の再設計が必要
すでに5月が原油の関門になってる。
Quote
楽天証券 トウシル
@ToshiruRsec
日本向け原油タンカー運航隻数が大幅増、国内需要の3分の1相当に(西 勇太郎)
media.rakuten-sec.net/articles/-/522