「プレミア昇格」でも構想外? W杯目前、森保監督から“忘れられた”海外組の現在地
坂元はその後、オーステンデ(ベルギー)を経て、2023年7月にコヴェントリー・シティに移籍すると、故障による長期離脱の時期もありながら3シーズンにわたって攻撃のキーマンとして働き、今季はフランク・ランパード監督の下でリーグ戦35試合で7得点5アシスト(第44節終了時点)の成績を残し、クラブ25年ぶりのプレミア昇格とリーグ優勝に貢献した。 しかし、その活躍の最中でも森保監督からの招集レターは一向に届かず。ポジションは右サイドだが、守備の強度も求められる現代表のウイングバックへの適応が難しい面がある上に、堂安律、伊東純也という強力なライバルたちの存在もあり、残念ながら構想外となっている。 この10年の間に海外移籍の活発化、早期化によって、海外クラブに所属する日本人選手たちは100人を超える数となった。 日本代表においても、2010年の南アフリカW杯での日本代表メンバーの中で4人(長谷部誠、本田圭佑、松井大輔、森本貴幸)だった海外組が、今回の北中米W杯ではフィールドプレーヤー全員になる可能性もある。必然的に“代表漏れ”する海外組も増えることになる。 ひとつ言えることは、日本代表に選ばれなくても、彼らのサッカー人生は続いているということ。その道程の中で今後、彼らが、自らの力で、自らの存在を“思い出させる”日が来ることを、楽しみに待ちたい。 (文・三和直樹) 三和直樹/1979年生まれ。大阪府出身。スポーツ紙記者として、主にサッカー(G大阪、C大阪など)を担当。プロ野球やラグビー、マラソンなども取材した。野球専門誌の編集兼ライターとして活動後、現在はフリーランスとして執筆を続ける。近鉄バファローズ&スペイン代表ファン。シニアサッカーでFW&CBとしてプレー中。
三和直樹