物理配線が少ないM.2スロットに注意
M.2スロットが実装される様になってから10年近く経っていますが、複数のM.2スロットを搭載している時に起きる問題があるので注意を一つ。
【M.2スロットとSSDの仕様】
前に【M.2スロットと接続端子について】でスロットの種類と配線について説明していますが、
M.2スロットにはB keyとM Keyがあり、それぞれSATAかNVMe(CPI-E)接続に対応していますが、MBメーカーが配線を別の接続方式に対応していた場合、
B keyでもNVMe接続に対応出来るし、M keyでもSATA接続に対応できる様になります。
SSD側は基本はSATA(B Key)とNVMe(M Key)接続で画像の様に基板形状が違い、互換接続ができるようにしたB&M Keyの基板の形状になっている為、NVMe(B&M Key)は接続端子数が少なくなった影響でデータ送信路(送受信)レーン数が半減しています。
尚、B keyスロットしかなかった時代はB keyのSATA SSDが基本でしたが、M key登場以降、互換接続出来る様にSATA接続のSSDはB&M Keyに変わっています。
【物理配線が少ない外見MのB&M M.2スロット】
市販のMBの場合、ノートと違ってM keyスロットを搭載しています。
M Keyなので基本MVNe接続でPCI-E x4配線になる訳ですが、MBによってはSATAにも対応させているというか、基本はSATA接続で、MVNe接続にも切り替えられるという仕様のスロットを搭載しているMBも存在しています。
CPUから配線しているM.2スロットの場合基本的にM keyの配線用に専用で振り分けているのでx4フル実装な訳ですが、複数のM.2スロットを実装している場合チップセット側のPCI-Eコントローラからの配線(レーン)数を使うので、
2スロット目まではフル実装でも、PCI-Eの配線数の関係で3スロット目がSATA、PCI-E x4やx1スロットと共用になっていたりします。
互換接続の場合基本は配線をフル実装している訳ですが、PCI-Eコントローラの配線数が限定されている状態でM.2スロットを使うとSATAやPCI-Eスロットが使えなくなる排他仕様で共用化ではなく、
同時に使える様にする為に配線を必要最低限実装し、初めから物理配線が少ないB&M Key M.2スロットを搭載している事があります。
PCI Express M.2 Specification Revision 4.0, Version 1.0(PCI-SIG仕様書旧Ver)
↑はPCI-EやM.2スロットの仕様を策定しているPCI-SIGの仕様書ですが、164ページのB&M KeyでもSATA接続の時は送受信合わせてSATA A±、SATA B±で1レーン分しか使用していません。
なので、基本をSATA接続にした場合配線をx4でフル実装する必要がありません。
165ページのNVMe接続時はB&M KeyのPER 0+PET 0、PER 1+PET 1でそれぞれ1レーン使用してx2で接続している事が分かりますが、B&M KeyでM.2 スロットに配線を実装すると2レーン分を浮かせることが出来る訳です。
上記した様に配線を排他ではなく同時に使用出来る様にする為に、M.2スロットをM keyのx4で実装せず、x2で実装し、残りの2レーン分をPCI-E x1スロットやSATAポート(PCI-E x1)にまわしている事がありますので、注意が必要です。
因みに、古いMBの中には他にレーン数を回した時に2レーンしか残っていない場合にもSATAポートと共用でB&M Key仕様でM.2スロットを実装している事もある様です。
【M.2スロットを複数使う時は説明書をよく確認】
M.2スロットが複数あった時に全部埋めたら最終番号のスロットのSSDの速度が遅いという事に気がつく訳ですが、チップセット側のPCI-Eコントローラのレーン数が少ない下位のチップセットの場合に上記で説明したB&M Key配線のスロットが実装されていたりするので、
複数M.2スロットがある場合はよく確認して下さい。
NVMe接続時はPCI-E x2と書かれていたりするので。
AMDの400シリーズチップセットでレーン数が少ないMBではよくありましたが、スロットが3本以上や下位のチップセットの廉価MBの場合レーン数が半減しているスロットを実装している物がありますので、
複数のM.2 SSDを搭載したい場合は、予めMBの仕様をマニュアルで確認して選択する様にして下さい。
増設した時に遅い事に気がついた場合はPCI-E x4スロット接続の変換ボードを使うか、そういう仕様のMBを使っていたと諦めるしかないですかね。
【M.2 SSD関連】
【NVMe接続のM.2について】
【M.2 SSDの装着の仕方】
【M.2用スペーサーナットについての注意】
【M.2スロットと接続端子について】
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