昇進へのねたみか、同僚の水筒などに毒物混入容疑 米大学研究員の男逮捕

米ウィスコンシン大学マディソン校の研究員が、昇進を見送られたことへの腹いせに同僚の靴や水筒に毒物を混入させた疑いで逮捕された。大学警察は10日、獣医学部インフルエンザ研究所に勤務するマコト・クロダ容疑者(41)を、同僚との間の「安全上の問題」を把握したとして身柄を拘束した。

大学が先週発表した刑事告発状を引用したプレスリリースによると、クロダ容疑者は「対立していた同僚に危害を加える意図で、同僚の水筒や私物に少量の一般的な実験用化学物質を混入させた」疑いが持たれている。

告発状によると、被害に遭った同僚は4日の、机の上に置いてあった自身のプラスチック製の水筒から「異臭」がすることに気づいた。水を飲んだところ、まずい味がしたため吐き出したという。その2日後には、研究室の自席に保管していた靴からも同じ異臭がしたとしている。

ウィスコンシン大学マディソン校の職員、マコト・クロダ容疑者(41)は、同僚との間の「安全上の問題」を大学が把握した後、身柄を拘束された(Dane County Sheriff's Office)

この同僚は当初、職場に問題のある人物はいないと話していた。しかし警察がクロダ容疑者を聴取したところ、約5年間共に働いてきたこの同僚に対し、かなり以前から「職場での振る舞いを理由に」不満を抱いていたと供述したという。クロダ容疑者は、同僚が昇進した一方で自身は昇進できなかったと述べ、昇進した同僚が自分より優れていると考えているように感じたと話した。また、上司がいない時に白衣を着用しないなど、同僚に対する他の不満も口にした。

別の同僚が警察に提出した電子メールには、クロダ容疑者が「私がやりました。本人にも伝えました。大変申し訳なく思っています」と犯行を認める内容が書かれていた。

毒物混入事件があったとされる大学のインフルエンザ研究所(Google Earth)

告発状によると、クロダ容疑者は、RNAの分離に使われる化学物質であるパラホルムアルデヒドとトリゾールを混ぜ、その混合物約0.5マイクロリットルを同僚の水筒に入れたとされる。また、同僚の仕事用の靴にもそれぞれ約1.5マイクロリットルの混合物を入れたという。同容疑者は、同僚がこの混合物で体調を崩すことを予期していたとみられる。クロダ容疑者は警察に対し、パラホルムアルデヒドはわずか1マイクロリットルでも摂取すれば口や喉に炎症や発疹を引き起こし、混合物が染み込んだ靴を履けば発疹が出ると説明した。

同容疑者は第2級無謀危険行為と生活用品への異物混入の罪で訴追されている。有罪となれば、最大2万5000ドル(約390万円)の罰金または最大10年の禁錮刑が科される可能性がある。クロダ容疑者は休職処分となり、大学は職場調査を実施している。研究者としての権限は剝奪され、大学の資産へのアクセスもできなくなっている。同容疑者の弁護に関する情報は、直ちには明らかになっていない。

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