米球界で「6年231億円」と評価爆騰の今井達也 エース流出でも西武が動いた理由 ヤ軍も参戦する“リスクの小さい契約事情”
獲得競争のし烈化が見込まれる。11月10日、西武はかねてからメジャーリーグへの挑戦を希望している今井達也について、ポスティングシステムによる今オフの移籍を容認すると発表した。 【動画】キャッチボールのような力感でこの伸び!西武・今井の圧巻ピッチング すでに髙橋光成のポスティング移籍を容認している西武からすれば、先発ローテの2枚看板を同時に失うリスクは計り知れない。とりわけ今井は今季も24試合に登板して3年連続2桁の10勝を達成。防御率1.92、WHIP0.89、178奪三振(奪三振率9.89)のハイアベレージを記録したまさにエースであり、「計算できる投手」が抜けることで戦力ダウンは必至だ。 それでも「本人の『アメリカで野球をしたい』という一貫した強い意志を受け止め、球団としてその思いを尊重する形を取りました」(広池浩司球団本部長)という西武には、最盛期の今井をポスティング移籍させることで生じる少なくないメリットもある。とくに高額なポスティングフィーが見込めるのは、決断を後押しする要因ともなったはずである。 米球界関係者の耳目を集める今井を巡っては、すでに複数球団がスカウティング合戦を展開。来年5月時点で28歳という若さもあり、契約金の高騰も見込まれている。各国球界の移籍情報を発信している米専門サイト『MLB Trade Rumors』は、「非常に期待が持てる」と絶賛。その上で「6年総額1億5000万ドル(約231億円)になる」と契約を予測した。 あくまで仮定の話だが、この額でMLB球団と合意に至った場合、西武に入るポスティングフィーは、2437万5000ドル(約37億5375万円)となる。これだけの金額となれば、ポスティングを認めずに将来的にFAで流出するよりもメリットがあると言えよう。 また、今井の場合は、FA市場に出回る他のメジャーのトップ投手たちとは異なり、クオリファイングオファー(QO)がかかっていない。これにより獲得球団はドラフト指名権の補償が必要なく、より意欲的に交渉に動く可能性もある。こうした事情もポスティングフィーの高額化を見込めた要因の一つと言えるだろう。 リスクも小さい今井を巡っては、すでに名門移籍の可能性も囁かれている。全米野球記者協会に名を連ね、佐々木朗希のメジャーリーグ移籍もすっぱ抜いたフランシス・ロメロ記者は「関係者の情報」として「ヤンキースがイマイ獲得の有力候補の一つだ」と断言。米球界の盟主が本腰を入れていると伝えた。 今後は申請が受理されるとMLBから全30球団に契約可能選手として通知され、45日間の交渉期間がスタートする。果たして、複数球団が関心を寄せる今井はどこで夢を叶えるのか。争奪戦の行方を興味深く見守りたい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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