運転中、靴からサンダルに履き替えようとして…

 本件については、すでに以下の記事で取り上げましたが、被告人質問の模様をレポートする前に事故の概要を振り返っておきたいと思います

(参考)【動画あり】1歳の我が子殺した加害者、自動運転を過信し走行中に靴履き替え、これが「過失運転」にしかならぬとは(JBpress)

 2024年9月21日午後0時50分頃、ゴルフを終え、自車(クラウン・クロスオーバー)を運転していた竹崎被告は、高知東部自動車道を走行中、突然、対向車線に飛び出し、神農さん一家の車に正面衝突。

センターラインを越え、突っ込んでくる加害者の車(被害者のドライブレコーダーのデータより)
神農さん家族が乗っていたトヨタ・エスクァイアは前部が大破していた(被害者提供)

 この事故で、神農さんの車の後部座席に乗っていた煌瑛(こうえい)ちゃん(1)が死亡、運転していた父親の諭哉さんと助手席に乗っていた母親の彩乃さんが重傷、煌瑛ちゃんの隣に座っていた姉が軽傷を負いました。

 事故から約10カ月後、竹崎被告は過失運転致死傷罪で在宅起訴。起訴状によれば、被告は自車の「レーントレーシングアシスト(LTA)」という運転支援システムを過信し、走行中にもかかわらずシートベルトをはずして革靴からサンダルに履き替えようと助手席に手を伸ばした際、ハンドルを右に切って対向車線に飛び出したとされています。

 刑事裁判は、2025年11月から始まりました。しかし、竹崎被告は自分が本件事故を起こし、結果的に煌瑛ちゃんを死亡させたことなどについては認めたものの、冒頭でも記した通り、一貫して「事故の少し前から事故の瞬間を含めまったく記憶がない」と主張し続けてきたのです。