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伊原監督に怒鳴り込み、中村GMには泣きついて…スポーツ紙に“ボイコット”と書かれた顛末【山﨑武司 これが俺の生きる道】#73

日刊ゲンダイDIGITAL / 2026年3月27日 8時0分

中村勝弘GMに泣きついたが…(伊原春樹監督=右)/(C)日刊ゲンダイ

【山﨑武司 これが俺の生きる道】#73

 2004年、オリックスでの2シーズン目を迎えた。この年に就任した伊原春樹監督には、春季キャンプのときから何度もお願いしていたことがあった。

 それは「地元であり古巣の本拠地である名古屋で開催される試合はスタメンで起用してほしい」ということ。4月27日からナゴヤドームで西武との3連戦があり、初戦は「7番・DH」でスタメン出場。3打数2安打で、翌日のスタメン出場を確信した。

 28日、球場に入ってスタメン表を見ると自分の名前がない。DHのところには「谷佳知」の名前が。

 こみ上げる怒りを抑えきれず、気付けば監督室へ怒鳴り込んでいた。

「何で自分がスタメンじゃないんですか! 名古屋の試合だけは使ってくださいとずっとお願いしていたじゃないですか!」

 伊原監督は「谷が(27日の試合で)左膝を痛めたからDHにした」と説明したが、納得がいかない俺は「それなら佳知を外してくださいよ!」と食い下がった。この日、先発だった西口文也(現西武監督)との相性が悪かったこともあったらしい。でも、約束を反故にされた怒りを抑えきれなかった。

 しかも、この日は地元の少年野球チームや関係者を200人招待していたこともあり、ショックが大きかった。

 たまらず、球場にいた中村勝広GM(故人)に「何とかしてくださいよ」と泣きついたが、中村さんも「監督が決めることだからな……」と、状況は変わらなかった。

 すると、伊原監督は俺のところに来るなり、こう言った。

「(現場を飛び越えてフロントである)GMに言うなんておかしい」

「おかしいのはそっちでしょう!」

「こんなのはフェアじゃない」

「監督に言ってもどうにもならないからGMに泣きついたんですよ」

「そんな状態じゃあ、野球なんてできないだろ」

「できませんねえ!」

「今日はもう帰っていいぞ」

「そうですね、そうさせてもらいます」

 監督の言葉を受け入れて帰宅。翌日、スポーツ紙にはこう書かれていた。

「起用法に不満爆発、前日の試合前練習をボイコットしていたことが発覚」

 本当は監督の指示通りに帰っただけだったが、当時は特に釈明もしなかった。

 ちなみに、このときのあるスポーツ紙の見出しにはこう書かれていた。

「青波に内紛ぼっ発! 山﨑、具が伊原監督と真っ向衝突」

 具とは韓国出身の左腕投手、具台晟(ク・デソン)。具は先発投手を登板直後に抹消して中継ぎや野手を強化する「中10日ローテ方式」に納得がいかず、監督とモメていた(韓国メディアに「もうやってられない」と帰国志願したと報じられている)。

 翌29日、伊原監督と対立した俺と具は仲良く登録抹消。ファームへ合流した。
(山﨑武司/元プロ野球選手)

  ◇  ◇  ◇

 この衝撃的な事件の1週間前には、実は「伏線」があったという。いったいどういうことか。プロ野球ファンは関連記事【続きを読む】…から要チェックだ。

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