信越化学、塩ビを2度目の値上げ 中東情勢影響続く
信越化学工業は20日、建築資材などに使う塩化ビニール樹脂を再び値上げすると発表した。5月11日の納入分から1キログラムあたり30円以上値上げする。原料となる基礎化学品エチレンの調達難や価格高騰などを反映する。
信越化学は鹿島コンビナート(茨城県神栖市)で塩ビを生産しており、4月1日にも国内向けで1キログラムあたり30円以上の値上げを実施していた。4月と今回の5月11日の納入分からの値上げを合わせると出荷価格として約4割の値上げとなる。
エチレン供給減を受けて生産量を調整している。今回の値上げに合わせたさらなる減産は当面なさそうだ。
エチレンを巡ってはホルムズ海峡の事実上の封鎖によって、原料であるナフサ(粗製ガソリン)が中東から調達しにくく、化学大手での減産が相次いでいた。
塩ビは上下水道の配管や窓枠などの建築資材や電線の被覆といったインフラ関連に使う。同社の年間生産能力は55万トンと国内で最大となり、国内全体の約3割にあたる。
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