8年ぶり火伏まつりはコンパクト化 山車も減少で持続可能模索 宮城
藩政時代の伝統行事が起源で約250年の歴史があり、地区を火災から守ることを願う「金田火伏せまつり」が12日、宮城県栗原市一迫地区であった。8年ぶりの開催は、少子高齢化の時代に合わせた形で行われた。
まつりのメインは総勢400人超のパレード。満開のサクラの枝が激しく揺れ動く強風の中、甲冑(かっちゅう)に身を包んだ武者行列に、住民手作りの伊達政宗公の出陣をモチーフにした山車や大獅子の山車、おはやしに合わせた手踊りの女性たちの行列がまつりを盛り上げた。
金田火伏せまつりは一度は途絶えたが、1969年に住民が復活させた。以来、4年に1度、街頭パレードを行い盛大に開催されてきた。ただ、前回はコロナ禍で神事のみ。そして8年ぶりの開催となった今回は、過去の町内3キロ弱を練り歩く形から、閉校した旧金田小学校の校庭を数百メートル周回する形に変わった。山車も8行政区が出していたが、4行政区のみとなった。参加者の負担を減らす試みだ。
実行委員長の三浦栄さん(66)は「地区全体でまつりの火を絶やさないように知恵を出し合い、少子高齢化が進んでも持続可能なスタイルを目指した」と話す。まつり終了後、参加した地元住民から「今後も続けられそうな形で良かった」という声が聞かれたという。
今回、参加者の負担を減らしコンパクト化するだけでなく、同じく藩政時代に起源があるとされる仙台藩ゆかりの伝統芸能「仙台すずめ踊り」が初参加し、外部の力を借りてにぎわいを演出した。また、山車を作れなくなった地区の住民には装飾づくりを担ってもらい、地域の一体感を保てるようにも工夫したという。
三浦さんは「みんな一体となって祭りに参加してもらい、自分では大成功だったと思う。良いまつりだった」と胸をなで下ろした。