中国の日常系アニメ『呼喚少女』制作会社の倒産、惜しまれる幕引き
先日、YouTubeで公開されたあと大きな反響を呼び、この note でも紹介した中国の日常系アニメ『呼喚少女』ですが、ここ最近、制作会社が運営に行き詰まり、経営破綻してしまったというショッキングな情報がネット上を駆け巡っています。
期待されていた作品に一体何が起きたのか、今回は現在伝わっている情報をお伝えします。
初の国産ライト百合アニメ『呼喚少女』1話で会社が倒産してしまう…
首部国产轻百合番《呼唤少女》在播出一集后公司就破产倒闭了……
少し前、多くの百合ファンから絶賛され、計り知れない期待を背負っていた国産2Dライト百合アニメ『呼喚少女』が昨日(4月17日)、制作中止になったとの情報がネット上を駆け巡りました。
これまで、この作品は「テーマの問題で検閲を通過できないのではないか」とか「通報されて配信停止になるのではないか」といった懸念はありましたが、まさか結末が倒産によるものだとは誰も予想だにしていなかったでしょう。
制作会社である四次方動画は、給与の未払いや解散が報じられ、プロジェクトは完全に停滞しています。
流出した社内チャットによると、同社は資金繰りの悪化や管理の混乱(頻繁なリテイクやプロデューサーの意思決定ミスなど)により主力スタッフが流出。
AI制作への転換を試みるも実らず、残念ながら倒産という形で幕を閉じることとなりました。チームはかつて「独立採算形式で続編を作り上げる」と表明していましたが、現在は公式アカウントによる返信からも、会社の窮状がほぼ裏付けられている状況です。
インターン生と会社公式のやり取り
「まだインターンは募集していますか?」
四次方動画(公式アカウント)「もう募集していません。会社が給料未払いになっています」
関係者のチャット
「すでに倒産したって聞いたよ」
「四次方が破産した。国産初のライト百合アニメ『呼喚少女』は第1話が放送されただけで、その後の展開は立ち消えだ」
「スタッフに聞いたら、もう解散通知が出されたって」
「どうしてこうなった?経営者の独断専行だったのか?」
「経営はAIの導入が好きだったんだよな」
「いわゆる『プロデューサー中心制』だったと言える」
「1話で1万2000枚も描いて、動画、ラフ原、一原、二原の各工程で5〜6回もリテイクを繰り返していた」
「結局、資金繰りが行き詰まったんだ」
「それで、経営者が思いつきで『全員3割減給だ』と言い出した」
「?」
「その結果、主力メンバーたちが一斉に反発して全員辞めてしまった」
なんと言えばいいのでしょうか。私個人としては、本当に惜しいと感じています。なぜなら、この作品は国内では非常に珍しい、2Dの手描きにこだわり抜いたライト百合アニメだったからです。
以前公開された制作陣の謝辞からも、チームがいかに情熱を持って努力し、誰もが楽しめる2D学園アニメを作ろうとしていたかが伝わってきました。
第1話の特別編がビリビリ動画で無料公開された際、その反響は凄まじいものでした。100万回以上の再生数と2万件を超えるコメントを記録し、当時は誰もが自発的にあちこちで布教活動を行っていました。
誰もが期待に胸を膨らませ、ついに「中国版の芳文社」が誕生すると信じて疑わなかったのです。
現在の中国アニメ市場は、ほとんどを仙人修行やファンタジー、古風な世界観が占めています。
そんな中で、女の子たちの穏やかな日常を描く純粋な学園ものを探すのは、それこそ大海に落とした針を探す(大海里捞针)難しさです。だからこそ、『呼喚少女』の登場に誰もがこれ以上ないほど興奮しました。
何より、アニメ自体のクオリティが本当に素晴らしかったからです。
『呼喚少女』の物語はとてもシンプルです。広州を舞台に、少し自分に自信がないけれど最高に可愛い少女・葉曦が、ファッションデザイナーを夢見る先輩に誘われて服飾の世界に飛び込み、元気いっぱいの白小桃や、クールで秀才な孫芝雅と出会っていくというストーリーです。
三人の少女たちが一緒にデザインを描き、服を作り、噂話に花を咲かせ、他愛のない日常を過ごす。そこには残酷な展開も、焦燥感も、理不尽な青春の痛みもありません。あるのはただひたすら癒しであり、可愛らしい少女たちが楽しく日々を過ごす様子を純粋に眺めていられる作品でした。
アニメの背景に登場する学校や街角の小さなお店には実在のモデルがあり、ファンが聖地巡礼を楽しむことさえ可能だったのです。
もちろん、現実の中国の高校生活がアニメのように気楽で楽しいはずはなく、ましてや女子高生が黒や白のニーハイソックスを履いていることもあり得ません。
そのため、一部からは「リアルではない」「理想化されすぎている」「中国を舞台にした学園アニメなら、中国特有の過酷な現実から乖離すべきではない」といった批判もありました。
しかし、多くのファンは、創作物にいちいちリアリティや倫理観の正しさを求めるべきではないと考えています。
もともと「穏やかな日常アニメ」として位置づけられているのですから、視聴者はリラックスを求めているのであって、高校3年生の受験地獄を追体験したいわけではありません。叩く必要なんてまったくないはずです。
ああ、でも今となっては何を言っても仕方がありません。このライト百合アニメの結末は、もう決まってしまったのですから。
今回の件は国産2Dアニメの制作環境が、私たちの想像以上に厳しいものであることを図らずも浮き彫りにしました。『呼喚少女』が倒れてしまった今、次の『呼喚少女』が現れるまで、あとどれだけ待たなければならないのでしょうか。
もし興味があるなら、ビリビリ動画で特別編をチェックしてみてください。『呼喚少女』のクオリティに関しては、私から付け加える文句は何ひとつありません。作画崩壊している箇所すらほとんど見当たらないほどです。
…やはり、あまりにも惜しい出来事でした。
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日本でも中堅アニメスタジオの倒産や解散が定期的に起こりますので、コンテンツ産業は基本的に興行成績や版権収入に左右される博打であり、大手は経営の柱が何本も育っている老舗や親会社の支援がある所ばかり、という現実ではありますね。 最初から完璧を目指さず、日本から仕事取ったりして運転資金…
飛ぶ鳥を落とす勢い、日本人アニメーターも国外流出か、と思っていた中国アニメでもついにこういうニュースが。やはり大人しい作品は売れない、過激なアクションやオカルト、バイオレンスものでないと売れないのは、中国も同じなのか?
えええーーっ!! 日常アニメの一次創作がついに中国でも!と思った矢先に倒産とは 日本のアニメ業はアニメーターの愛でなんとか存続してると聞いたことがあるが、そのまま中国に持ち込むと採算取れなくてハイ終わりみたいになっちゃうのかな?